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オルヴィエートは、ルネサンスの傑作フレスコ画を鑑賞できる、崖の上に広がる町並みは風情たっぷり、崖の下から見上げたオルヴィエート全景も圧巻、と、小さいけど見ごたえのある町です。

私が訪問した場所を中心に、オルヴィエートの見どころをご紹介していきます!

ドゥオモ

オルヴィエートのドゥオモ

オルヴィエートのドゥオモは、町の規模から考えると、驚くほど大きくて、外観も豪華です。

とがった屋根が特徴的なゴシック式の聖堂で、正面はきらびやかなモザイクで飾られていて、天気のよい日には、よりいっそう豪華に見えます。

外観だけではなく、内装も豪華で、非常に有名な、ルカ・シニョレッリ作『最後の審判』のフレスコ画が、ぐるっと描かれたサン・ブリツィオ礼拝堂があります。

以前はドゥオモ自体の入場は無料で、サン・ブリツィオ礼拝堂のみが有料でしたが、現在は、ドゥオモとサン・ブリツィオ礼拝堂は共通の入場券€4となりました。

昔は、サン・ブリツィオ礼拝堂は、他の美術館との共通券で、€6.5だったので、イタリアではめずらしく(笑)、料金体系が観光客にとってリーズナブルになりました。

聖堂左奥の方には、シエナ派のリッポ・メンミの絵がありましたが、聖堂内が真っ暗なので、コイン式の点灯マシンをつけないとよく見えません。50セント硬貨を持って行きましょう。

サン・ブリツィオ礼拝堂

ルカ・シニョレッリ作『最後の審判』『善人と悪人の識別』などの、有名なフレスコ画が、いっぱいに描かれたサン・ブリツィオ礼拝堂は、ドゥオモの右奥にあります。

バチカンのシスティナ礼拝堂に、ミケランジェロが描いた『最後の審判』は、このルカ・シニョレッリ作品に影響を受けたと言われています。私はミケランジェロの作品より、こちらのルカ・シニョレッリ作品の方が好きでした。

何がスゴイって、まずは保存状態が良いこと。

それから、人間が最後の審判を受ける、黙示録をテーマにした絵が、ひとつの壁面だけでなく、全体にぐるっと描かれているので、迫力満点です。

ルカ・シニョレッリの作品は、イタリアでいくつか見ていますが、このオルヴィエートの作品が、彼の最高傑作だと思います。

同じ芸術家の作品でも、やはり人間が作るもの、出来・不出来がありますが、この作品は、文句なしにルカ・シニョレッリの代表作と言えるでしょう。

注意点としては…地獄を描いた作品がずらっと続くので、ちょっと怖い西洋画は苦手という人は注意した方がいいかもしれません。ミケランジェロの『最後の審判』が平気であれば、こちらも大丈夫だとは思います。

サン・ブリツィオ礼拝堂の入場制限について

サン・ブリツィオ礼拝堂の壁画は、保存の難しいフレスコ画ということもあり、入場制限があります(一度に25人まで)。

とはいえ、オルヴィエートは有名観光地ではありますが、観光客が押し寄せるということまではないので、今のところ、待ち時間が長かったという話は聞きません。

私が足を運んだ3月は、むしろ貸し切りでゆっくり鑑賞することができました。

ただし、夏の観光ハイシーズンなどに行く場合は、団体客と重なると待たされる可能性もあるので、オルヴィエートに到着したら、なるべく早めに足を運んだ方が無難だと思います。

入場に人数制限があるとはいえ、現段階では予約制ではありません。

ドゥオモ/サン・ブリツィオ礼拝堂
イタリア語:Duomo di Orvieto/Cappella di San Brizio
参考サイト:OrvietoVIVA(英語版)

サン・パトリツィオの井戸

サン・パトリツィオの井戸

サン・パトリツィオの井戸は、カヘン広場近くにあります。

ルネサンス期の法王クレメンス7世が、掘らせた井戸だそうです。

クレメンス7世といえば、メディチ家の豪華王ロレンツォの、イケメン弟ジュリアーノの遺児で、肖像画を見ると、クレメンス7世もなかなかイケメンです(以上どうでもいい情報でした)。

この井戸は、下まで降りることができます。ただそれだけのことなのですが、面白い体験でした。

少し足場はすべりやすく、また内部は暗いので、歩きやすい靴で井戸に潜入しましょう。

サン・パトリツィオの井戸
イタリア語:Pozzo di San Patrizio
参考サイト:orvietoVIVA

旧市街の散策

オルヴィエートの市街地

オルヴィエートの旧市街の中で、古い町並みが残されているのは、ドゥオモの西側、駅の反対側になります。

駅からドゥオモまで行き、そこから駅に引き返してしまうと、オルヴィエートの風情たっぷりな町並みを見ずに帰ってしまいます。

できれば、ドゥオモの先まで足を伸ばし、古い歴史を持つオルヴィエートの町並みを楽しむことをおすすめします。

エトルリア由来の見どころ

オルヴィエート遠景

オルヴィエートは、古代ローマ以前に中部イタリアで活動していた、エトルリア人が築いた、いわゆる「エトルリア都市」です。

ウンブリア州やトスカーナ州には、「エトルリア都市」がいくつかあり、丘の上やガケの上など、天然の要塞に築かれた町が多いです。

オルヴィエートには、エトルリア時代のお墓の遺跡であるネクロポリや、エトルリア時代に起源を持つカーヴァの井戸などがあります。

私はオルヴィエート訪問時には、エトルリアにあまり関心がなかったため、これらの見どころに足を運びませんでした。

今はエトルリアに大いに興味があるんですよねー!あの時に行っておけばヨカッタ!次にオルヴィエートに行くときは、必ず訪問したいです!

オルヴィエート観光に共通カードもあります

オルヴィエートカード

オルヴィエートのほとんどの見どころに入場でき、ケーブルカーやバスにも乗車できる、「Carta Unica Orvieto」というオルヴィエート観光カードがあります。

お値段は€20です。

オルヴィエートでは、サン・ブリツィオ礼拝堂と、あと少ししか入場観光はしない、という方にはそれほどお得ではないかもしれませんが、このカードのスゴイところは、(今のところ)有効期限がないことです。

要するに、次にオルヴィエートに来たときも、また使えます!

ただし、見どころは一つにつき1回の入場、交通機関は、ケーブルカーの1往復+ミニバスAかBの乗車1回です。そうじゃないと、制限なく使える魔法のカードになってしまいますものね。

この「Carta Unica Orvieto」についての詳細は、www.cartaunica.itで確認できます。

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