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「イタリア旅行でバスに乗ると言っても、バスくらい切符買って乗って、目的地で降りりゃあいいんだろ」…と、お思いのそこのアナタ、甘いっ!

いやあ、イタリアでの個人旅行では、これまでバスに何度も泣かされていますよ…

日本の至れり尽くせりのバスサービスがどんなにまぶしく感じることか。ビューティフル・ジャパニーズ・バス!

では、イタリアのバスの何がそんなに問題なのか。


1.バス停が見つからなーい!
2.バス停近くで切符が買えなーい!
3.バス停に時刻表がなーい!
4.バスがなかなか来なーい!
5.交通渋滞でバスが全然進まなーい!
6.どこで降りればよいのかわからなーい!
7.帰りのバス停が見つからなーい!

イタリアのバス

…というわけで、イタリア旅行でおすすめなのは歩ける距離の時は歩くことです。

バス停を探したりバスを待ったりしているうちに、歩いたら着くくらいの時間は過ぎてしまいます。

旅で立ち寄る見知らぬ町なら、歩くことで小さな発見もありますしね。

とはいってもイタリア旅行では、バスを利用せざるを得ない場合も出てきます。

というわけで、私がバス利用の際に工夫していることなどを含めて、イタリアでのバスの乗り方を記録しておきます!

イタリアでのバス切符の買い方

フェラーラのバス切符

まず、これは一番重要な情報なのですが、イタリアでは車内でバス切符が購入できないことが多いです。

シチリア島だけは例外で、長距離バス利用であれば、ほとんどの場合、バス内で運転手からバス切符を購入できます。

エディコラ

バスに乗る前に、タバッキ(「T」のマークが目印の雑貨店)、エディコラ(新聞スタンド店)、バールなどの売店で、バス切符をあらかじめ購入しておきます。

あまり大きくない町だと、バス切符を売っているお店が一斉に昼休みに入ってしまい、その時間帯には切符を購入できないことがあります。

また、バスで遠足に行ったりした場合、遠足先の町にバス切符を売っているお店がなく、帰りの切符が買えずに困ることもあります。

そういうわけで、イタリア旅行では、バス切符は売店が開いているうちに早めに、できれば往復で買っておくことをおすすめします。

イタリアでは、バス切符は刻印して初めて有効になるので、バスを利用する日でなくても切符の購入は可能です。

バス切符の値段の相場は?

パレルモのバスチケット

イタリアでは、市内バスの値段はたいてい一律で、町にもよりますが€1~1.5程度です。

一日券などの方がお得なケースもあるので、一日に複数回バス利用する予定がある場合は、あらかじめバス会社のホームページなどで、料金体系を調べておきましょう。

市内バスでなく、イタリアの町どうしを結ぶ中長距離バスの値段はエリアによってまちまちですが、1時間程度のバス乗車であれば€5~10程度です。

バス車内にある自動券売機を使う時の注意点

シラクーサの市内バス

最近のイタリアでは、人口が多い都市の市バス利用の際、バス内に自動券売機を見かけることも増えてきました。

自動券売機での購入方法は難しいこともありますが、周りの地元の人々が教えてくれるので、心配ありません。

ただし、自動券売機ではコインしか使えなかったり、お釣りが出ないことも多いので注意しましょう。

またイタリアでは、車内でのバス切符購入は、お店で購入するバス切符より、1割程度値段が高いことが多いです。

バスの時刻表は公式サイト&インフォメーションで調べよう

ティローロ

イタリアのバス停は、バスの時刻表が貼っていないことも多々あります。

ほとんどのバス会社は、それなりの公式サイトを持っていて、時刻表を調べることができます。イタリア語で時刻表は「Orario」です。

しかし、平日ダイヤ、休日ダイヤなどを、イタリア語がわからない人が見分けるのは難しいです。

そんな場合は、観光インフォメーションで、「○月×日の時刻表を知りたい」などと尋ねれば、時刻表をプリントアウト(もしくは手書き)してもらえます。

イタリアの町でバス停を探せ!

イタリアのバス停は見つけにくい!

カターニア

イタリアのバス停は、特に駅前や広場など、多くのバス停があるバスターミナルでは、どのバス停から乗ればよいのかわかりづらいです。

ホームに係員がいる鉄道と違って、誰に聞けばいいのかもわかりません。

なので、まずは切符を買うときに、売店の店員さんにバス停を尋ねましょう。ただ、教えてくれますが、かなり適当です!

あとは、頑張ってバス停に貼ってある路線図などで、そのバス停に停まる線を確認します。

バスを待ってるヒマそうな現地の人に聞くのもアリですが、現地の人が自信なさそうに答えるときは、間違っている可能性が高いので、複数の人に聞いてみましょう。

イタリア人は日本人と違って、尋ねられたことに対して、確信がなくても何かを答えます。これは文化の違いなので、悪気があるわけではありません。

帰りのバス停が行きのバス停と離れていることがある!

アンヴェルサ

イタリアでは帰りのバス停を探すのに手こずることがあります

帰りのバス停が、日本のように行きのバス停のほぼ反対側にあるわけではなく、とんでもなく遠い場所にあったりするんです!

降りた場所が終点だったらそのまま運転手さんに聞いても良いし、もしどうしても見つからなかったら、現地の人に聞いてみましょう。

帰れなくなるのでは…と思うと非常に心細くなり、観光に集中できなくなるので、帰りのバス停とバスの時刻は、早めにチェックしておきましょう!

イタリアは右車線通行であることに注意!

ラグーザのバス停

あと、これは、何度イタリアに行ってもやらかしてしまうのですが、イタリアの車は、右車線通行であることを頭に入れておきましょう。

うっかり日本の感覚で、反対側のバス停でぽかーんとバスを待ってしまうのは私だけでしょうかねえ。

ちなみに「バス停」は、イタリア語で「fermata(フェルマータ)」です。

イタリアでのバスの乗り方

イタリアのバス

原則は「前乗り・後ろ降り」

イタリアのバスは、原則として前のドアから乗り、後ろのドアから降ります。

このルールは結構ルーズなことが多く、混雑時や、移動が面倒な場合などは、地元の人々も適当なドアから乗り降りしています。

切符の刻印を忘れずに!

イタリアではバスに乗ったら切符に刻印が必要です。

ティローロ行きバス車内

刻印機はバス車内にあり、運転席のやや後方にあることが多いです。

上から切符を入れて刻印するタイプと、横から水平に入れて刻印するタイプがあります。

わからなければ、周りの乗客さんたちが親切に教えてくれるので、心配無用です。

刻印を忘れたらどうなるか…ですが、大抵の場合は、どうもなりません。そのままバスを降りて終わりです。

ですがごくたまに、抜き打ちの検札係のスタッフが乗ってきて、乗客の切符をチェックします。

その時に、切符に刻印していないことや、切符を持っていないことがバレたら罰金を科されます。(イタリアのバス会社は、この罰金で儲けているのだというウワサも…。)

ですので、「バスに乗ったらまずポチッと刻印!」と頭に刻み込んでおきましょう。ぽちっとな!

たまに、乗客数が少ないバスでは、刻印の代わりに、運転手さんが切符を手で破ったり、日付を書き込むこともあります。

そのような場合は刻印は不要ですが、不安な場合は、刻印が必要がどうか尋ねましょう。「ティンブラーレ(イタリア語で「刻印」)?」と聞けば、だいたい通じます。

目的地でしっかり降りるコツ

ロンコロ城近くのバス停

イタリアのバス車内では、停留所のアナウンスがなかったり、聞き取りづらかったりします。

そのため、イタリアのバスは目的地で降車するのが非常に難しいです。

実際に、目的地で降車しそこねる観光客を、今まで何度も見たことがあります。

そのため、目的地でちゃんと降りるために、運転手さんの力を借りましょう。

バスが来たら、前方で待ち構えておいて、ドアが開いたら運転手さんに「Va a 〇〇?(ヴァ・ア・〇〇=〇〇まで行きますか?)」と聞きましょう。

このバスがそこに行くとわかっていても聞きましょう。

そうすれば、このバスに〇〇まで行きたい観光客が乗ってるな、と認識してもらえるからです。

ティローロのバス

そして、そのまま運転手さんの近くの場所にいましょう。不安そうにしていると、降りる場所を教えてもらえます。

もちろん運転手さんに「着いたら教えてください」と、きちんと伝えられればベストです!大抵の場合、運転手さんは親切に対応してくれました。

そして、運転手さんに「さあ、ここだよ」と教えてもらったら、「ぐらーつぃえ」と丁寧にお礼を言って降りましょう。

pullman(長距離バス)とautobus(市バス)

イタリア旅行で使うバスは、pullman(長距離バス)とautobus(市バス)に大きく分けることができます。

「pullman」はどんなバス?

スド・エスト線の代替バス

pullman(プルマン)は、都市と都市を結ぶ、だいたい30分以上の距離を走る中長距離バスです。

プルマンは青色が多いです。最近は、白もよく見ます。

長距離バスであっても、イタリアのバス車内にトイレがついているのは見たことありません

ただし、2時間に1度程度、トイレ休憩に停まる場合が多いです。

pullmanは、車体下部に荷物入れがあり、スーツケースサイズの荷物を車内に持ち込むことはできません。

全席指定のpullmanだと、満席になると乗せてもらえないこともあります。

人気路線を利用する場合は、早めの購入が必要です。

「autobus」はどんなバス?

フェラーラのバス

autobus(アウトブス)は、市内を走るバスです。

市民が頻繁に使っていて、路線図・バス停共に複雑です。オレンジ色、白色、黄色などが多いです。

市内を走る地下鉄やトラムの切符と、共通に使えることもあります。

車内下部に荷物入れはなく、スーツケースなどの大きな荷物も、車内に持ち込みます。

車内混雑時に大きな荷物を持っていると、スリに狙われることもあるので、大都市で市内バスに乗る場合は、じゅうぶんに警戒してください

切符購入時のミニ注意

pullmanとautobusは、走らせているバス会社が違うことが多く、バス切符も共通ではないので、切符購入時には注意しましょう

基本的には、単純に「バス切符を下さい」と言うと、市内バスの切符が出てきます。

自分の行き先のバス切符が、どの切符を買えばいいかわからないこともあると思いますが、「~行きのバス切符を下さい」という言い方をすれば、正しい切符を販売してくれるので、あまり心配はありません。

バス利用時は、旅程に余裕を持って!

イタリアのバス

以上のことに留意すれば、問題点の多くは解決できると思います。

残った問題は「4.バスが来ない」と、「5.バスが進まない」

…こればっかりは、どーしよーもないので、バスでの移動が予定にある場合は、時間に余裕を持ったプランを立てることをおすすめします。

2011年には、バスが遅れるどころか、時刻表に載っているバスがそもそも来ないという、摩訶不思議な神秘体験にサン・ジミニャーノにて遭遇しました。

旅行オフシーズンなどは、時刻表に載っている便が減数されることがあるので、要注意です。

と言っても、注意しようがないんですけどね…

それにしても、イタリア人は普段どうやって、このわかりにくいバスライフをこなしているのか…。

ちなみに、今までのイタリアで、バスの乗り方に一番苦労したのは、シチリア島のパレルモです。

パレルモのバスでは、おまけにスリにまで遭いかけました。大都市での市バス利用は、本当にじゅうぶん注意してくださいね。

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