※当サイトはアフィリエイトブログラムを利用して商品を紹介しています

 チヴィタ・ディ・バニョレージョとはどんな町?

チヴィタ全景

チヴィタ・ディ・バニョレージョ(Civita di Bagnoregio)という町名は、「バニョレージョ地区のチヴィタ」というような意味です。

この町は単に「チヴィタ」と呼ばれることもありますが、イタリアには「チヴィタ(Civita)」と呼ばれる町が他にもいくつかあるため、「バニョレージョ地区の」をつけて、区別しています。「ヤマグチさん家のツトム君」みたいな呼び方です。

ちなみに、バニョレージョはチヴィタの隣町のような存在ですが、正確にはバニョレージョとチヴィタは別々の町ではありません。チヴィタはバニョレージョの一部であり、バニョレージョの「離れ集落」という扱いです。

チヴィタの、切り立った粗いガケの上に立つ、ちょっとショッキングな町の形状は有名です。町を取り囲む崖によって、離れ小島のように、周囲の地区から孤立させられているこの集落は、一本の細い橋で、かろうじて下界とつながっています。

バニョレージョへ向かうバスの窓から、チヴィタの姿が初めて見えたときは、驚きのあまり声を失い、ぼう然と景色に釘付けになったのをよく覚えています。

チヴィタは、「イタリアの最も美しい村同盟(略してBBI)」にも登録されていて、一度見たらどうにも忘れられない、この衝撃的な風景のため、じわじわと日本でも知名度が上がっています。

私が足を運んだ2010年に比べると、チヴィタに足を運ぶ日本人観光客は、格段に増えています。

 チヴィタ・ディ・バニョレージョの場所・位置は?

チヴィタ・ディ・バニョレージョは、ローマがあるラツィオ州の北部、ウンブリア州がすぐそこという位置にあります。

同じラツィオ州でもローマからは距離があり、むしろウンブリア州のオルヴィエートの方がずっと近いです。

個人でチヴィタへ行く人の多くは、オルヴィエートから行きます。

チヴィタへのアクセス方法についてはこちらの記事をどうぞ

 チヴィタ観光に必要な所要時間は?

チヴィタの城門

チヴィタは本当ーに小さな町です。

私はよく、イタリアの町を「小さな町」と表現しますが、チヴィタ、サン・ジミニャーノ、ピエンツァは本当の本当に小さいです。その中でもチヴィタはちっちゃいです。

町全体をぶらっと歩くのに、どんなに多く見積もっても1時間です。1時間の滞在で去るのはもったいないと感じる場合は、ゆったりと景色を見たり、ぼんやりと物思いにふけって過ごしましょう!カメラ派は、写真を撮りまくりましょう!

 チヴィタはなぜ「死にゆく町」なのか?その歴史は?

チヴィタの門

さて、このチヴィタ・ディ・バニョレージョは、イタリア語で「La città che muore」…「死にゆく町」という異名も持ち合わせています。

なぜ「死にゆく町」なのかというと、チヴィタは、昔からこのような危なっかしい崖に囲まれた形をしていたわけではありません。

もともとは古代ローマの時代以前に、中部イタリアに住んでいた民族・エトルリア人が、山の上に築いた町と言われています。

その山が、崩れやすい地質で雨風に浸食されやすかったこと、この付近で地震が繰り返されたことなどから、少しずつ崩れていってしまったのだそうです。

現在、かろうじて残っている部分が、町として存続しています。しかし、これからも崩落の危険があるらしく、いつかは無くなってしまうのでは?ということから「死にゆく町」と呼ばれています。

また、崩落によって町が小さくなるにつれ、もともとはたくさんいた住民が、ふもとの町バニョレージョへと移住しました。特に17世紀の大地震の被害は大きく、この時、もともとチヴィタにあった司教もバニョレージョに移されたそうです。

現在では住民の数は数十人と言われています。「死にゆく町」という異名は、住民がほとんどいなくて、町が廃墟状態であることも指しているそうです。

 チヴィタは廃墟と言われるけどレストランはあるの?

チヴィタの猫ちゃん

さて、チヴィタは「死にゆく町」と言われますが、そのような状態なら、観光だって不可能ではないか?廃墟探訪みたいになってしまうのではないか?と思われるかもしれません。

ですが、現在では、「イタリアの最も美しい村(BBI)」に登録されていることからもわかるように、チヴィタは観光に力を入れています。

そのためバールやカフェ、レストランがありますし(夏季のみ営業のお店もありますが)、B&Bなどの宿泊施設もあります。

 チヴィタは「天空の城ラピュタ」のモデルって本当?

チヴィタ遠景

チヴィタは、その天空に浮かんだような地形、こけむした廃墟のような景観から、ジブリ映画の「天空の城ラピュタ」にそっくりです。

そもそも私が、あまりまだチヴィタが有名でない時にチヴィタに足を運んだのは、同行した姉がラピュタのファンで、「ラピュタのモデルの町に行きたい!」と言ったからです。

ラピュタのモデルだと言われる町は、世界中にいくつかありますが、宮崎駿監督は、実際にこのチヴィタを訪問したことがあるらしいので、完全なモデルとまでは言えなくても、何らかのインスピレーションを与えた可能性はありそうです。

 チヴィタ・ディ・バニョレージョはツアーで行ける?

行けます!(簡潔な答え)

数年前に、チヴィタが含まれたツアーを初めて見たときは驚きましたが、今では珍しくありません。

おそらく、チヴィタ人気というより、ラピュタ人気が侮れないのだと思います。うちの姉も、再放送があるたびに見てますからね…。

でも、さすがに、ローマやフィレンツェみたいに、チヴィタ行きのツアーがいくらでも見つかるというよりは、ローマからの日帰り旅行を、オプショナルツアーとして選べる、といったスタイルが多いです。

JTB
H.I.S.
日本旅行
JALパック
近畿日本ツーリスト 海外ツアー

また、個人でイタリアに行く方でも、オルヴィエートに宿泊せずに、ローマからチヴィタへ日帰りで行きたいという場合は、公共交通機関を乗り継いで行くと相当な時間がかかるので、オプショナルツアーを利用することをおすすめします。

こちらの関連記事もあわせてどうぞ


イタリアでも当サイトを見てね!

海外専用グローバルWiFi