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ドゥオモ

プラート

プラートのドゥオモは、ロマネスク様式の、しましま模様がかわいらしいドゥオモです。

ロマネスクと言っても、ロマネスク特有のヘタカワイイ彫像はあまり見当たらず、正面扉の上は、ルネサンス期の彫刻家、アンドレア・デッラ・ロッビアの美しい彩色テラコッタで飾られています。

プラート
(アンドレア・デッラ・ロッビア作の彩色テラコッタ)

また、ドゥオモ外壁の右角には、同じくルネサンスを代表する彫刻家ドナテッロの「踊る子供たち」の像があります(現在ここにあるのはコピー。オリジナルはドゥオモ附属博物館内)。

プラートはピサとフィレンツェに挟まれているため、ピサ風のロマネスク建築の影響と、フィレンツェのルネサンス美術の影響を両方受けていて、しかも、このドゥオモでは、両者がうまく調和しています。

プラートのドゥオモはもっと評価されていい!というのが、当サイトの公式見解ですっ!

Cappella Maggiore(大礼拝堂)のフィリッポ・リッピの大作

プラート

プラートのドゥオモは、建物自体も非常に美しいのですが、実は、ドゥオモ内には、ルネサンス美術ファンにはたまらない、フィリッポ・リッピの大作があります。

この大作があるのは、主祭壇の裏側の、「Cappella Maggiore(カッペッラ・マッジョーレ)」。日本語だと「大礼拝堂」といったところでしょうか。

このエリアは有料で、ドゥオモ前方右手の方の、長机で入場券を販売していました。2014年の入場で€3。

この礼拝堂で鑑賞できるフィリッポ・リッピの大作は、フレスコ画の『洗礼者ヨハネの生涯』。別名『サロメの舞』とも呼ばれます。

洗礼者ヨハネを敵視するサロメの母(画面右端の女性)が、サロメが美しく踊ったご褒美として、王に洗礼者ヨハネの首を所望する、美しくも恐ろしい物語を描いています。

これが、壁一面に描かれていて、本当に美しいんですよ…!儚さと怖さが同居した、フィリッポ・リッピにしか出せない、独特のタッチで描かれています。

この絵を見に行くためにだけでも、プラートに足を運ぶ価値があると思います!

私が訪問した時は、Cappella Maggioreは朝10時から開いていると書いてありましたが、実際に開いたのは10時15分でした。さすが奔放なフィリッポ・リッピゆかりの地!

フレスコ画美術館(壁画博物館)

プラート

フレスコ画美術館(Museo di pittura murale)は、サン・ドメニコ教会の脇にある小さな美術館です。

入場料は€5で、フィリッポ・リッピの作品が3点ほど展示されていました。あまり観光客はいないので、ゆっくりと鑑賞できます。

トイレは、1階の入り口近くにあります。スタッフさんに聞くと案内してもらえます。

ドゥオモ附属博物館の一部としての扱いのようで、もしかしたら、同じ切符でドゥオモ博物館にも入れるかもしれません。確定した情報ではないので、現地で確認してください。

開館時間などを確認できる公式(?)サイト
イタリア語のみ。2017年現在では、火曜以外の14~20時に開いているようです。

アルベルティ美術館(Galleria palazzo alberti)

フィリッポ・リッピ、カラヴァッジョ、ベッリーニの作品がある、小さいギャラリーのような美術館です。銀行の立派な建物内にあります。

入場料は無料ですが、完全予約制です。

インターネットかTELで予約ができた…のですが、以前の公式サイトを、現在開くことができません。

滞在しているホテルか、プラートの観光インフォメーションで、予約を取ってもらえないか相談してみるしかないかもしれません。

ちなみに、私は、フィレンツェで宿泊したホテルにメールで予約を入れてもらったのですが、いざ足を運んでみると、予約が取れていないと言われました。

それでも、守衛さんに「確かに予約したはずなんです~」と粘ると、職員さんを呼んでくれて、「10分だけなら」と見せてもらいました。

本当に小さなギャラリーなので、早足で見れば、10分で鑑賞できます。

私が訪問した2011年は、土日は休みで、予約のための電話もつながらないようでした。ちょっと、訪問のハードルが高い美術館です。

サンタ・マリア・デッレ・カルチェリ教会

プラート

サンタ・マリア・デッレ・カルチェリ教会は、丸屋根が印象的な、ルネサンス建築の教会です。

内部には、アンドレア・デッラ・ロッビアの、四福音者の彩色テラコッタが、丸屋根の内側に見られます。

ロッビア一族特有の、青地に白で描くテラコッタによって飾られた内装は、静かな美しさを醸し出しています。

外側も内側もなかなかおすすめの教会です!

プラート

プラート

皇帝の城

プラート

「皇帝の城」は、サンタ・マリア・デッレ・カルチェリ教会のすぐ隣にあるお城で、神聖ローマ皇帝フェデリコ2世が建てたものと言われています。

なかなか存在感のあるお城で、入り口の辺りは、しましまになっていて、プラートのドゥオモとおそろいでかわいいです。

プーリア州にある、世界遺産のカステル・デル・モンテを彷彿とさせる部分もあるそうで、カステル・デル・モンテへ行ったことがある方は、比べてみると面白そうですね。

私は入る時間がありませんでしたが、内部の入場観光もできます。

プレトリオ宮美術館

プラート

プレトリオ宮美術館は、私がプラートに足を運んだときは、工事中で入れませんでした。長期の修復が終わり、現在は開館しているようです。

フィリッポ・リッピの作品を所蔵している…らしいので、また、プラートに行かなきゃいけないですね!

公式サイトhttp://www.palazzopretorio.prato.it/it/

この記事を書いた人
辺獄
辺獄イタリア旅行マニア
イタリア旅行マニアで今まで9回イタリアに足を運んでいます。何度でもイタリアに行く自分のために、イタリア旅行のマニュアルを作成したのがこのサイトです。