【目次】
ムラーノ島は、ヴェネツィア本島周辺のラグーン(潟)に浮かぶ島々の中で、最も観光客人気が高い島です。
その人気の理由は、ヴェネツィアから近いことと、ガラス制作で有名なこと、美しい教会があることなどが挙げられます。
このページでは「ムラーノ島に行こうかどうか迷っているんだけど…」という方に向けて、ムラーノ島の魅力をザックリとご紹介します。
ムラーノ島はヴェネツィアングラスの島!
ムラーノ島といえば、すぐに頭に浮かぶのが「ヴェネツィアン・グラス」です。
ヴェネツィア共和国では、ヴェネツィアで作られたガラス製品の輸出が重要な利益源でした。
そのため、ガラス製法が他の地方に伝わるのを防ぐために、ガラス職人をすべてムラーノ島に住まわせたという歴史があります。
現在のムラーノ島では、ヴェネツィアン・グラスのお店は、観光客向けの商品を販売しているのがほとんどです。
ガラス製品は高額ですし、日本に持って帰るのも大変なので、私はヴェネツィアン・グラスを購入する気は全くなかったため、
ムラーノ島に行ってもヴェネツィアン・グラスを楽しむことはなさそうだな…
と、思っていました。
実際にムラーノ島に足を運ぶと、メインストリートにはガラスショップが建ち並び、ウィンドゥには素敵なガラス製品が並べてありました。
で、このガラス製品が、購入しなくても、ウィンドゥ越しに見ているだけでじゅうぶん楽しめるんです!
実用的なグラスだけでなく、インテリアとして飾るガラス製品もたくさん展示してあって、ガラス美術館みたいです!
その他にも、ムラーノ島のあちらこちらに、ガラスで作られたオブジェなどが見られます。
ヴェネツィアでよく見られる街角のマリア像も、ムラーノ島ではガラス製!
ヴェネツィアン・グラスを購入する気はまったくなくても、ガラスの島を楽しむことができたのは嬉しい誤算でした。
絶対に見たい床モザイク教会!
ムラーノ島へ行く方にぜひおすすめしたいのが、サンティ・マリア・エ・ドナート教会です。
サンティ・マリア・エ・ドナート教会は、ビザンチン様式の外観も素敵ですし、内部ではビザンチン時代の愛らしいモザイク床や、美しい聖母のモザイクが待っています。
しかも無料で入場できる!
サンティ・マリア・エ・ドナート教会はあまりにも好きすぎて、別のページでくわしく紹介していますのでこちらをご紹介ください→サンティ・マリア・エ・ドナート教会
ベッリーニの傑作を鑑賞できる教会も!
ムラーノ島でもうひとつ見逃せない教会が、サン・ピエトロ・マルティーレ教会。
回廊がユニークな外観が素敵!
内部には、ジョヴァンニ・ベッリーニの傑作と呼べる絵画が展示されています。
聖母にヴェネツィアの総督が紹介されている絵で、構図や美しい聖母、ベッリーニお得意の楽器を演奏する天使など、素敵な作品です。
ジョヴァンニ・ベッリーニの作品は工房が関わっているためか出来不出来に差がありますが、この作品は間違いなく傑作だと思います!
内部は撮影禁止だったので、画像を紹介できませんが、ぜひ現地で楽しんできて下さい!
ムラーノ島の魅力的な2つの教会は、日曜日は午後からしか開いていませんでした。ムラーノ島へ足を運ぶ前に、ヴェネツィアの観光インフォメーションで開いている時間を確認しておくことをおすすめします。
本島とは違う開放感のある運河も魅力!
ムラーノ島にも運河がありますが、ヴェネツィア本島のように、狭い運河が入り組んでいません。
ヴェネツィアの大運河や小運河とは違う、中くらいの幅の運河が走り、開放感ある景色が楽しめます。
ムラーノ島でも最も運河幅が広い場所では、このようにヴェネツィアのカナル・グランデ(大運河)の華やかさとは違う、のんびりした風景が楽しめます。
サンティ・マリア・エ・ドナート教会周辺の景色も、素敵です!
まとめ
ムラーノ島の魅力は、ヴェネツィアン・グラスだけでなく、見どころある教会や、ヴェネツィア本島とは違う運河の風景が楽しめることです。
また、ヴェネツィアン・グラスを購入する予定はなくても、ガラスの島を楽しむことができます。
ヴェネツィアから最短で20分ほどで行ける距離にありますので、ヴェネツィア滞在中に、ぜひ足を運んでみて下さい。
ムラーノ島への行き方をまとめた記事はこちら→ムラーノ島への行き方!
- イタリア旅行マニアで今まで9回イタリアに足を運んでいます。何度でもイタリアに行く自分のために、イタリア旅行のマニュアルを作成したのがこのサイトです。
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