こちらは、ヴェネツィアの水上バス「ヴァポレット」の乗り方を、マニュアルとしてまとめたページです!

ヴァポレットは、日本語で別名「水上バス」とも呼ばれる中型の船です。

ヴェネツィア

「水上バス」と呼ばれるだけあって、運河に設けられている各停留所で乗り降りします。

ヴァポレットの乗り方

まずはヴァポレットの乗り方の基本を、かんたんに説明します。

ヴァポレット切符の買い方と、切符の刻印の仕方を押さえておけば大丈夫です!

ヴァポレットの切符の買い方

ヴェネツィアのヴァポレット乗り場

ヴァポレットの乗船券は、原則としては各ヴァポレット乗り場で購入できます

まれに小さい乗り場では、切符を購入できない場合もあるので注意しましょう

他には、ヴェネツィア内のタバッキ(青いTの看板が目印)や、観光インフォメーションでもヴァポレット券を購入できます

私はサン・マルコ広場奥にある観光インフォメーションで、クレジットカードを使って購入しました。

また、ヴァポレット券は、ホテルのフロントで購入できることがあります

手数料を取るホテルもあるので、正規の値段と同額で販売しているかを確認しましょう。

ヴァポレットの切符の刻印方法

ヴァポレットの乗り方は、乗船時にICチップ搭載の乗車券を、乗り場に備え付けてある、切符を読み取る機械にかざすだけです。

ヴェネツィア ヴァポレットの切符

ピッと音がしたらOKです。

SuicaやPasmoと同じです!

刻印をしていなければ、検札が来た場合に罰金を取られます

私は一度も検札に会いませんでしたが、検札は厳しいと噂されているので、刻印を忘れないように注意して下さい。

24時間券や72時間券を利用する場合は、最初に刻印をした時間が、制限時間の始まりです。

この24時間券や72時間券は、最初に刻印すれば、後は刻印する必要はなさそうなのですが、乗船するたびごとに刻印しなければならないようです。

えっ?意味わからん!

…と言いたくなりますが、まあ、乗船時にピッとかざすのは3秒で終わるので、おとなしくルールに従っておきましょう。

ヴァポレットのルートと時刻表について

ここからは、ヴァポレットのルートと時刻表の調べ方を解説します。

ヴァポレットを運航している2社のルートの違いは?

ヴェネツィアの運河を走るヴァポレットは、2社が運航しています。

空港とヴェネツィア市街地を結ぶ線が主要路線であるAlilagunaと、カナル・グランデ(大運河)や、ヴェネツィア周辺の島々を走っているACTVです。

AlilagunaとACTVの路線を合わせると、ヴァポレットは東京の地下鉄並みに縦横無尽に入り組んでいて、全体を把握するのは困難です

すみません、東京の地下鉄は言いすぎでした。そこまでではないですね。

細かいことは抜きにして、単純に「Alilaguna=空港線」「ACTV=ヴェネツィア内での移動・他の島への移動」と考えておくと利用しやすいのではないかと思います。

Alilaguna社のルート・時刻表

Alilagunaは、4路線あります。

  • 空港から右回りでサン・マルコ広場へと向かうBLU(青)
  • 空港から左回りでカナル・グランデに入っていくALANCIO(オレンジ)
  • 空港からムラーノ島回りで本島へ向かう夏季のみ運行のROSSO(赤)
  • 離れ小島路線のVerde(緑)

それぞれ色で呼ばれています。

路線図はこちら。時刻表はこちら。(Alilaguna社公式サイトの英語版とリンクしてあります)

Alilaguna社の公式サイトは、すっきりしていて非常に見やすいです。

ACTV社のルート・時刻表

ACTV社は20路線近くあり、1番、2番…と番号で呼ばれます。

観光によく使うのは、大運河を通る1番と2番です。2番が急行で、停船する停留所の数が少ないです。

路線図はこちらのページ(イタリア語)の、一番下の「Mappa del servizio di navigazione」をクリックしてPDFファイルを開きます。

時刻表は検索するならこちらのページから。路線ごとにPDFファイルで見るならこちら(路線ごとに赤い「APRI」のボタンをクリック)。イタリア語のみ対応です。

ACTV社の公式サイトは、いろいろ使いにくい印象です。英語対応もしているのに、英語版の方では、路線図や時刻表の一覧が用意されていません。

ヴァポレットの料金について

ヴェネツィア

最初に結論から申し上げておきますよ…。ヴァポレットの乗船券は高いです!

ここに書いてあるのは2019年3月の値段ですので、参考程度に見て頂き、詳細はリンクしてある船会社の公式サイトでご確認下さい。

Alilaguna社

空港からヴェネツィア市街地まで€15。オンラインで購入すると€14で買えるようです。

「Venezia Unica」の所有者は(ヴェネツィアのツーリストカード)、€8で乗船できると書いてありますが、これは通常のツーリストカードではなく、住民用、もしくは「frequent users」用(しょっちゅうヴェネツィアに来る人)の、5年間有効のカード所持者が対象のようです。

最新情報・詳細はAlilagunaの公式サイトで確認して下さい

ACTV社

いやー、ACTVの料金体系はわかりづらいっすよ。

ACTVの公式サイトはよくわかりづらいので、料金はVenezia Unicaのサイトで見たほうがよいかもしれません。

リンクしているページの、「PUBLIC TRANSPORT IN VENICE 」をクリックして、一番上に出てくる「ACTV – TIME-LIMITED TICKETS」が該当しています。

このサイトによると、一回券€7.5(75分間有効)、24時間券€20、48時間券€30、72時間券€40、7日間券€60となっています。

ヴァポレットは荷物代が取られるって本当?

スーツケース

Alilaguna社もACTVも社も。ヴァポレットに持ち込める手荷物について、公式サイトに以下のようにイタリア語で記載しています。

Il biglietto include il trasporto di 1 bagaglio pesante e 1 bagaglio a mano

直訳すると、「乗車券には、重い荷物一つ、手荷物一つの運搬が含まれている」。

要するに、スーツケース一つ+もう一つの荷物については、持ちこんでも、乗車券以上の料金は発生しないということです。

これ以上の荷物については、€3が徴収されます。

ACTV社の方は、この追加料金をヴァポレット内で払う場合はさらに€1が追加されると書いてあります。

要するに、乗車する前に荷物券を購入しておくようにということだと思います。

ただし、このヴァポレットの荷物代についての規則は、現場で厳密に適用されている感じではなく、その場の係員の裁量次第という感じです。

私は、スーツケース+中型バックパック+ミニショルダーで乗ったことがありますが、追加料金は無しでした。観光客が多すぎて、チェックしていられないのが現状なのだと思います。

ただし、だいぶサイズが大きいスーツケースがある場合、荷物が本当に多い場合などは、声をかけられることもありますので、その場合は係員の指示に従いましょう。

ヴァポレットの停留所について

ヴェネツィア

カナル・グランデ(大運河)を通るヴァポレットは、ジグザグなルートを取るのが特徴です。左岸→右岸→左岸→右岸…という順番で停まります。

気を付けたいのは、バスの停留所のように、両側、つまり両岸に、同じ名前の停留所があるわけではないということです。

たとえば、アカデミア橋近くのアカデミア(Accademia)という名前の停留所は左岸にしかありません。

自分がアカデミア橋近くにいても、右岸にいる場合は、わざわざ橋を渡ってアカデミアという停留所から乗船するより、左岸のアカデミア橋近くにあるGiglioという停留所を使う方が効率的です。

この法則を知らないと、反対側の岸で、その名前の停留所を探してウロウロすることになるかもしれないので、頭に入れておきましょう。

ヴェネツィア滞在中のヴァポレット利用に関する私見

ここからは、思いっきり私個人の意見です。

ヴェネツィアに行った方で、私と違う考えをお持ちの方もたくさんいらっしゃると思いますので、こういう考えもあると、参考として読んでいただければ幸いです。

ヴァポレットは快適な乗り物ではない

うわ!いきなり、ヴァポレットをディスっちゃいました!

観光ゴンドラに乗る予定がなかった私は、ヴェネツィアに行く前には、ヴァポレットをだいぶ楽しみにしていたのですが、ヴァポレットは、旅人を喜ばせるために存在するものではなく、「移動のための無骨な水上バス」でありました

頭に入れておきたいのは、遅い混んでる(犬がたくさん乗ってる)、モーター音がうるさいの3点。

ヴァポレットは遅い

まず、ヴァポレットは遅い

うん、遅いです。時速10㎞出ていません。ちょっと急いで走っている人の方が速いです。

私もヴァポレットを走って追い越したことあります…。

さらに、隣り合った停留所どうしは、対岸ではありますがかなり近いので、動いたと思ったらまた停まるの繰り返しです。

ヴェネツィア本島内は、ヴァポレットを使うより徒歩で移動した方が断然速いです。

ヴァポレットは大混雑している

さらに、カナル・グランデ(大運河)を走るヴァポレットは想像以上に混雑しています

イメージとしては、ちょっとだけピークは外した通勤電車という感じ。

大運河のヴァポレットは、ほとんど立ち乗りになります

船の前方、もしくは後方に、屋根がなく視界がよい座席がありますが、競争率は高いです。

また、停留所に停まるごとに大量に人が降り、大量に人が乗ってきます。

その波に合わせて、降りる停留所でなくても、いったん降りて、また乗らなければならないこともあり、大運河をゆっくり眺めている場合ではありません。

それから、(大きめの)犬を連れて乗っている地元の人がたくさんいます。

大きい犬が怖い人は(私は少し怖い)、犬さんと至近距離で乗船して心臓がバクバクすることもあり、大運河をリラックスして眺めていられません。

ヴァポレットはモーター音がうるさい

大運河を走るヴァポレットは、左岸と右岸の渡し船のような役割も果たしています。

左岸と右岸の停留所はかなり近くにあり、停まって出発するを何度も繰り返します。

そのたびにモーター音が「ぶおおおおおおん!」と鳴り響き、ロマンチックなBGMではありません。

ゴンドラの雰囲気がいいのは、人力で漕ぐからモーター音がしないというのが大きいんだなあ…。

ヴァポレットは観光用ではなく移動用の乗り物

ヴァポレットを大運河巡りに利用するのを推奨されることもありますが、ヴァポレットは、あくまで移動手段の乗り物という印象が強かったです。

ヴァポレットを大運河巡りにゆっくり使えるのは、テラスの座席をゲットできた場合だけだです。

「絶対にヴァポレットで大運河を楽しむんだ!」という心意気の方は、サンタ・ルチア駅より前の乗り場から乗って、確実に座席をゲットしましょう。

ヴァポレット利用が推奨されるケース

ヴァポレットをディスってしまったワタクシですが、もちろんヴァポレットを利用した方がよいこともあります。

以下、ヴァポレット利用がおすすめのケースです。

スーツケースなどの荷物を持った移動の場合

ヴェネツィア

ヴェネツィアは、自動車全面禁止の町なので、駅や空港など、スーツケースを持って移動する場合にも、タクシーを呼ぶことができません。

「大丈夫!自分の荷物くらい自分で運べる!」と思うかもしれませんが、小運河の多いヴェネツィアは、当然ながら小さな階段状の橋も多く、宿泊する場所によっては、スーツケースを持っての移動が想像以上にしんどいです。

水上タクシー(モーターボート)を利用することもできますが、水上タクシーは、高いですよー!

駅/空港への移動はヴァポレットを使うことも考えて、ヴァポレットの停留所が近いホテルを探すのもありだと思います。

他の島へ行く場合、時間券を購入して、ヴァポレットを乗り回す

ムラーノ島行きヴァポレット

ラグーンの他の島々へ行く場合は、当然のことながらヴァポレットを利用することになります。

この、他の島々へ行くヴァポレットは、カナル・グランデ(大運河)のヴァポレットとは違って、比較的空いています

ヴェネツィアの潟内は、波が穏やかで、ほとんど揺れもないので、非常に快適に船旅を楽しむことができます(もしかしたらヴァポレットが遅すぎて揺れないのかもしれないけど)。

ラグーンの他の島々に行く場合は、24時間券や72時間券を購入して、ヴァポレットを乗り回してしまうのがお得です。

こういった時間券を購入した場合は、大運河巡りにも、積極的にヴァポレットを利用するとよいでしょう。

私は24時間券を購入して、その期限内に、駅からホテルへ、大運河巡り×2回、ブラーノ島+トルチェッロ島、サン・ジョルジョ島とヴァポレットに乗りまくりました。

実は、時間を少しオーバーしてしまったのですが、何事もなかったです(私が悪いんじゃないですよ、ヴァポレットが遅れたんですよっ!)。

ただし、現在では、時間券のチェックは厳しいと言われています。時間オーバーしないように気をつけましょう。

ヴェネツィアの運河の杭

ちなみに、他の島に行く途中、海に打ち込まれた杭をよく見かけますが、これは、船の航路を示す目印だそうです。

古い時代には、敵(主にジェノヴァ?)が攻めてくるときにはこの杭を引っこ抜いてしまい、敵が浅瀬を避けて航海できないようにしたそうです。

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