イタリアのサンドイッチは、ハードなパン生地で生ハムや野菜などを挟んだ「パニーニ(単数形だとパニーノ)」が主流です。
日本でなじみが深い食パン生地のサンドイッチは「トラメッツィーノ(tramezzino)」といいますが、正直パニーニの方がおいしく感じます。
こちらがハードパン生地サンドイッチのパニーニ。
こちらが柔らかいパン生地サンドイッチのトラメッツィーノ。
ヴェネツィアはイタリアでは珍しく、この「トラメッツィーノ」が有名な町です。
なぜヴェネツィアだけがトラメッツィーノ文化なのかわかりませんが、ヴェネツィアは海鮮料理メインなので、ハムなど肉がメインとなるパニーニは発達しなかったのかもしれないです。
そんなわけで、ヴェネツィアで「ランチは軽めに」という場合には、トラメッツィーノを食べるのもヴェネツィアならではの体験です。
私はヴェネツィアのトラメッツィーノ超有名バールと、地元のヴェネツィア人にすすめてもらったバールでトラメッツィーノを食べました。
ヴェネツィアの「トラメッツィーノ2大バール」とも呼べそうな、この2店をご紹介します。
バール・アッラ・トレッタ
ヴェネツィアでトラメツィーノといえば、最初に名前が出てくる超有名店が「バール・アッラ・トレッタ」です。
アカデミア美術館のすぐ近くにあります。
一応バールなのですが、むしろトラメツィーノ専門店のような感じで、30種類ほどのトラメツィーノがケースに所せましと並んでいます。
むしろ種類が多すぎて、選ぶのが大変かもしれませんが、中に入っている具材はケースの外からでもしっかり見えるので、見た目で選べばよいと思います。
私はオリーブ入りのトラメッツィーノを食べました。オリーブが効いていておいしかったです。
ただしほとんどがマヨネーズ味つけで、マヨネーズあまり好きでない姉には、あまり好評ではなかったです。
アッラ・トレッタでは、テーブル席に座れば、スマホでメニューのQRコードを読み込んで、日本語メニューを見ることができます。
ですが、おすすめは、カウンターでの立ち食いか、持ち帰りにして外で食べることです。
というのもバールなので、トラメッツィーノは立ち食いか持ち帰りならひとつ€1.6ですが、テーブル席で食べると€2.6に値段が跳ね上がります。
アッラ・トレッタのトラメツィーノは小さいので、€2.6だと「高っ!」と思います。
私は寒い雨の日だったため「高っ!」を覚悟でテーブル席で食べましたが、やはり「高っ!」と感じました。
また、トイレがトルコ式であまり綺麗でないため、トイレ休憩に利用するメリットもあまりありません。
トラメッツィーノは持ち帰りにして、運河を見ながら食べましょう!(晴れてたら、だけどね!)
バール・ティツィアーノ
バール・ティツィアーノは、「トラメッツィーノがおいしいお店」として、最初のヴェネツィア滞在の時に、ホテルでおすすめしてもらったバールです。
ヴェネツィアのほぼど真ん中で、普通に歩いていて通りかかるような場所にあります。
アッラ・トレッタほどではないですが、こちらもたくさんの種類のトラメッツィーノがケースに並んでいます。マヨネーズ味つけでないトラメッツィーノもあります。
お値段は立ち食いか持ち帰りで€1.8ですが、アッラ・トレッタのもの(€1.6)より大きく感じました。テーブル席の値段は、食べたことがないので不明です。
アッラ・トレッタとの違いは、トレッタが観光客がほとんどなのに対し、ティツィアーノは地元客もかなり多いです。
私がつたないイタリア語で注文すると、常連のヴェネツィアおやじたちに「ブラーヴァ!(よくやった!)」と大喜びされて恥ずかしかったです(笑)。
おやじたち、昼間からワインを飲んで上機嫌でした…。
このようにバール・ティツィアーノは地元の常連客で賑わうバールなので、ヴェネツィアの日常を味わうのにもおすすめです。
ですが、またもやトイレの話で申し訳ないですが、トイレはトルコ式でアレなので、トイレ休憩に使うバールとしてはおすすめしません。
ずばりトラメッツィーノは美味しいか?
さて、ここからは私の個人的な感想です。
ぶっちゃけトラメッツィーノは美味しいか。
私の好みから言いますと…ヴェネツィアのトラメッツィーノは、他のイタリアの町で食べるトラメッツィーノよりはおいしいですが、日本のサンドイッチより美味しいかというと…何とも…。
ローマの名物ピザや、フィレンツェの名物パニーノとくらべると、ものすごく心に残る味…ということはなかったです。
もしかしたらヴェネツィアには他にも隠れたトラメッツィーノの名店があるかもしれませんが、次にヴェネツィアに行くときに、積極的にランチで食べようとは思わないかなあ…。
もちろん人によっては、ヴェネツィアのトラメッツィーノは大変おいしかった!という感想もありますので、もし興味があるならそれほど高くもないですし、試してみてください!
- イタリア旅行マニアで今まで9回イタリアに足を運んでいます。何度でもイタリアに行く自分のために、イタリア旅行のマニュアルを作成したのがこのサイトです。
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