【目次】
このページでは、ヴェネツィアのシンボルであるサン・マルコ寺院を観光するのに役立つ情報をご紹介します。
ざっくりとこのようなことを書いています!
- サン・、マルコ寺院は無料ゾーンと有料ゾーンがある
- 無料ゾーンの入場には長い行列ができるが、お金を払って優先入場することもできる
- サン・マルコ寺院に入場する際に気を付けたいマナー
- サン・マルコ寺院の有料ゾーンには入場すべき?
サン・マルコ寺院には無料ゾーンと有料ゾーンがある
イタリアでは、町の象徴である大聖堂は無料で入れることがほとんとで、サン・マルコ寺院も内部入場自体は無料です。
内部入場無料ではありますが、サン・マルコ寺院内にはいくつか有料のゾーンがあり、付属の博物館、パラ・ドーロの見学、宝物庫などが有料ゾーンになります。
サン・マルコ寺院の無料入場ゾーンについて
サン・マルコ寺院の内装は、金色のモザイクで装飾されています。
金モザイクが施されているサン・マルコ寺院の中心部分は、無料入場で見学できるゾーンです。
サン・マルコ寺院入場は常に行列ができている
サン・マルコ寺院は入場無料というのが大きく、ヴェネツィアに来た観光客のほとんどが入場します。
そのため、内装より外装の方が有名なフィレンツェやミラノの大聖堂と比べて、サン・マルコ寺院前には内部入場のための長い長い行列ができます。
中も大混雑していて順路のためのロープが張ってあり、混雑するハイシーズンには、一方向にしか進めず、後戻りできないこともあるそうです。
私が入場した3月は、そこそこ混雑はしていましたが、後戻りできないほどのことはなかったです。
サン・マルコ寺院の公式サイトを見てみると、実はこの無料ゾーンへの入場の際、€2を払って予約することで、長い行列をスキップできるようです。
さすがヴェネツィア…抜け目ない商売だなあ…。€2で長い行列に並ばずに済むなら、払おうかな?と思っちゃいますよね。
予約はこちらのサイト(VENETOINSIDE.COM)からできます。
サイトによると、この行列スキップサービスは、混雑する4月~11月中旬のみ行っているようです。
また、サン・マルコ寺院に並ばずに入場できる、ヴェネツィア市内観光ツアーもあります
サン・マルコ寺院入場のマナーと注意点
サン・マルコ寺院の内部は写真撮影禁止でした(私が入場した時は、観光客はパチパチ撮影していて、係員も面倒だったようで放置していましたが…)。
また、ガイドブックにもよく書いてありますが、聖地ということで服装チェックが厳しく、露出の多い服では入れないので、特に夏場は注意しましょう。
大きな荷物(デイパックなど)も持ち込めません。
荷物預けは寺院の外にあり、長時間並んでから、係員に指摘されて荷物を預けに行くのは時間のロスですので、大きめの荷物がある場合は、並ぶ前に預けておきましょう。
サン・マルコ寺院の有料ゾーンには入るべき?
サン・マルコ寺院には、有料のゾーンがいくつかありますので、紹介しておきます。
料金は変わる可能性もあるかもしれませんので、ここには掲載せず、サン・マルコ寺院公式サイトの該当ページをリンクしておきます→サン・マルコ寺院料金一覧
博物館
寺院の2階部分は付属博物館です。この博物館に入るメリットは4つあると思います。
- 正面を飾っている馬の青銅像のオリジナルを展示している
- 2階にあるため寺院の天井モザイクを間近で見られる
- バルコニー部分に出ることができ、鐘楼やムーア人の時計台などを近くで見れる
- トイレがある(ただし数は少ない)
有料ゾーンということもあり、それほどは混雑していないので、割と落ち着いて鑑賞できます。
モザイクをゆっくり見たい方、本物のお馬さんに会いたい方などにおすすめです。
入り口は、寺院に入場する前にある、回廊の右手の階段から上ります。
混雑時は、寺院内部見学後にこの場所に戻ってくるのが困難かもしれないので(最悪並び直さなければいけないかも…)、博物館→寺院内部の順に見学した方がよさそうです。
パラ・ドーロ
中央の主祭壇の裏側に展示されているのが「パラ・ドーロ」です。宝石細工です。結構大きいです。
「パラ・ドーロ」が展示されているゾーンの前に切符売り場があり、そこでお金を払って見学しました。
感動した!という人も多いですが、あまりジュエリーに興味の無い私は、切符売り場のイケメンお兄さんの方が印象に残っているという…。
綺麗ではありますが、興味の無い人にとっては、そんな感じのものかもしれません。
宝物庫
ここには入場しませんでした。たぶん、ヴェネツィアに行った人で、ここまで入った人は少ないのではないかと思います。サン・マルコ寺院の財宝が展示されているらしいですが…。
鐘楼
結構な高さがある鐘楼ですが、エレベーターで上れます。サン・マルコ広場を見下ろすことができます。
よく目にするサン・マルコ寺院を上から見た写真は、ここから撮影したものです。
私がサン・マルコ寺院を訪れたのは、天気が悪く視界が悪そうな日だったので、鐘楼には上りませんでした。ヴェネツィア本島内で、どこか高い所に上るなら、やっぱりここかなあ。
ただ、この鐘楼も含めたサン・マルコ広場全体のパノラマを見るなら、サン・マルコ広場と運河を挟んだお向かいの場所にある、サン・ジョルジョ島のサン・ジョルジョ・マッジョーレ教会の鐘楼からの眺めがよいです。
こちらがサン・ジョルジョ島。サン・マルコ広場からヴァポレットで5分ほどで行けます。
サン・マルコ寺院のエピソード
サン・マルコ寺院は四福音書の一つマルコ伝の書記者で、ヴェネツィアの守護聖人でもある聖マルコの遺体が祀ってある聖堂です。
有名な話ですが、この聖マルコの遺体は、ヴェネツィア商人が、「ヴェネツィアに、キリスト教世界のスターの聖遺物が欲しい!」と、エジプトのアレキサンドリアから盗み出してきたものと言われています。
正面扉に飾られている馬の青銅像(現在飾られているのはレプリカ、本物は博物館所蔵)も、悪名高い第四次十字軍の際に、ヴェネツィアがコンスタンティノープルから略奪してきたものです。
十字軍なのに、同じキリスト教国の都で何やってんだ…と、ツッコミ必至ですね。それを堂々と町を代表する建物の正面に飾る開き直りっぷり。
そんな、したたかな商人の町・ヴェネツィアを象徴するようなエピソードを、たくさん背負っているサン・マルコ寺院。
東方との交易の香りを感じるエキゾチックな外観といい、サン・マルコ寺院はヴェネツィアらしさたっぷりの存在だと思います。
フィレンツェやミラノの大聖堂のように「大聖堂」「ドゥオモ」といった呼び方ではなく、サン・マルコ「寺院」と呼ばれるのも特徴のひとつです。
これは、長らくサン・マルコ寺院にはカトリック教会の司教座が置かれていなかったことに由来するそうです。
司教座が置かれるようになったのは、ナポレオン支配の19世紀で、以後は本来なら「大聖堂」と呼ばれるべきだったのですが、結局「大聖堂」の名称が定着しなかったのだそうです。
サン・マルコ寺院
イタリア語:Basilica di San Marco(バジリカ・ディ・サン・マルコ)
公式サイト:http://www.basilicasanmarco.it/
サン・マルコ寺院に並ばずに入れる優先入場付きの観光ツアーはこちら
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