前回ヴェネツィアを訪問した時は、雨の日が多く、あまり町歩きができなかったのが心残りでした。
今回も晴天…とまではいかず、

三度目の正直で晴れたヴェネツィアを見に、また行かなきゃな…
と思っているところですが、幸い前回よりは天気がよく、雨が降る時間帯は少なかったので、ヴェネツィアをしゃかりきに歩き回りました。
そのヴェネツィア町歩きで、今回、大変に気に入ったスポットが「天国の道(カッレ・デル・パラディーソ)」です。
ヴェネツィアの「天国の道」とは?
「天国の道」とは何かというと、ヴェネツィアには、Calle del Paradiso(カッレ・デル・パラディーソ)=日本語で「天国の道」という意味の名前を持つ通りがあるのです。
「大げさな通り名だな」と思われるかもしれませんが、この「天国の道」が、名前に負けずに素敵なんです。
「天国の道」はどんな道かというと…ヴェネツィアの小運河にかかる「天国の橋(Ponte del Paradiso)」を渡った先にあります。

こちらが「天国の橋(Ponte del Paradiso)」です。

こちらは「天国の橋」から見た運河の眺め。
確かに美しい風景だけど、なぜこの橋が「天国の橋」と名付けられているのかと言うと…

この橋を渡った先の道の上の方に、聖母マリアがマントを広げて待っているのです。
そう、この聖母マリアのゲートをくぐった先が、「天国の道(Calle del Paradiso)」と呼ばれる路地になります。

「天国の道」のゲートの聖母マリアは、広げたマントの中に、守るように信者を包み込んでいます。
「信者に比べて聖母が大きすぎる!」というツッコミはありますが、この聖母のポーズは「慈悲の聖母」と呼ばれ、ルネサンス絵画のモチーフにもなっています。

フィレンツェのオーニッサンティ教会で見たギルランダイオ作品は本当に素敵でした!
「天国の道」を通ってみよう!

では、いよいよ「天国の道」を通ってみましょう!
天国の道は、左右に建物によって挟まれた狭い路地で、光が当たって明るい天国の橋から入ると、急に空気がひんやりして感じます。

天国の道に入り、橋の方を振り返ると、光と影のコントラストがよくわかります。
また、「慈悲の聖母」は、反対側にも作られています。

こちらが、天国の道の方を向いている「慈悲の聖母」。

マントの中の信者が二人に増えていますね。

天国の道は、まっすぐに伸びています。両脇がガッチリと城壁のような建物で区切られているためか、どこか不思議な雰囲気があります。

雰囲気のよいトラットリアの看板もあります。天国にもトラットリアがあるんですね~。

路地が大きな通り(Salizada San Lio)に突き当たったところで、天国の道は終わりです。
突き当りにも聖母子の彫像が飾られているのが、雰囲気がよいですね。

こちらは、Salizada San Lio側から見た天国の道。
こちら側から見ても素敵ですが、やっぱり天国の橋を渡って天国の道に入りたいですね!
「天国の道」はどうやって探す?
ヴェネツィアは迷宮都市。
運河がある分陸地が狭く、陸部分は細い道が入り組んでいて、等身大の迷路です。

お目当ての路地を探すのは一苦労するかも…。
「天国の道」に天国の橋の側から入るには、目印にしたいのはサンタ・マリア・フォルモーザ教会です。

この教会が面している運河沿いに北の方へ歩くと、運河にかかる「天国の橋」が見つかります。
私は北側から行ったので、ぐるぐる歩いてようやく見つけましたが、後から地図を見ると。サンタ・マリア・フォルモーザ教会を目印にすればよかったな~と思いました。

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