【目次】
ヴェネツィアで、念願のムラーノ島へ行って参りました。
ムラーノ島といえばガラス工芸が有名ですが、ささやかな庶民の私が、ムラーノの高級ガラス製品目的でムラーノ島に行くはずがナイ!ですね。
ムラーノ島で昔から「見たい見たい!」と思っていたのは…
この不思議な形をしたサンティ・マリア・エ・ドナート教会です!
サンティ・マリア・エ・ドナート教会の外観
サンティ・マリア・エ・ドナート教会の外観は、日本人の私が言うのも変な話ですが、大変にエキゾチックです。
イタリアでこの教会が「エキゾチック」と感じるのは、おそらく東方のビザンチン様式だからでしょうね。
細い柱が二本ずつ軽快に並ぶ様子は、シチリア島で見られるビザンチン・アラブ・ノルマンなどの様式が混ざった建築を思い出させます。
サンティ・マリア・エ・ドナート教会は反対岸から見よう!
さて、サンティ・マリア・エ・ドナート教会の最高の眺めを探すなら…
教会の手前の橋を渡って、運河の向こう側から教会を見るのがおすすめです。
そうすると、ホラっ!運河の向こう側に、不思議な魅力を醸し出すサンティ・マリア・エ・ドナート教会が見えるんです!
いや~、本当にムラーノ島に来てヨカッタ!ヴェネツィア本島にも素敵教会はたくさんあるんですが、その中のどの教会よりもサンティ・マリア・エ・ドナート教会が好きですねっ!
サン・マルコよりも?ええ、サン・マルコよりも!
サンティ・マリア・エ・ドナート教会は内部もスゴイ!
サンティ・マリア・エ・ドナート教会は、外観だけでも大満足なのですが、外観だけではないのが、この教会のスゴイところ(教会の回し者みたいな私)。
一歩足を踏み入れただけで、私は思いましたよ…!
この教会はスゴイぞ…!
だって遠目にも、中央祭壇の美しいモザイクが光っているし、足元にも既にモザイク床が広がっているんですもん!(私はモザイク大好き)
しかも入場料無料ですよ、無料っ!
サンティ・マリア・エ・ドナート教会の床モザイク
もうね、サンティ・マリア・エ・ドナート教会の床モザイクの全てを紹介することは難しいんですが、いくつかピックアップしてみますね。
仲良くお食事中の孔雀たち。
草食動物を捕まえた猛禽類?
こちらは小鳥を捕まえている猛禽類。
こ、これは…。ニワトリがキツネを…?
教会内の解説には、二羽のニワトリは神の象徴で、世界で悪質なことが行われないように監視しているのだとか。
しかし現代人の我々が見ると、やはりユーモラスに感じてしまいますね。
グリフォンにちょっと似た感じのモンスターもいます。
一番謎だったのが、このモザイク。どっちが上なのかもわからない!
私も姉と「何だろうねえ~」としげしげ見つめていましたが、欧米系の観光客も、不思議そうにこのモザイクの周りを回っていたので、ヨーロッパ世界ではおなじみの図像というわけでもなさそうでした。
教会入り口近くにあった解説をナナメ読みしてみたところ、「精霊と人間が合体した姿では?」という仮説はあるものの、正体は判明していないのだそうです。
中央祭壇内陣の聖母モザイクも素敵!
この床モザイク群だけでも、もう大満足なのですが、見逃せないモザイクがもう一つ!
というか、見逃しようがない場所にあるモザイクなのですが、
中央祭壇の聖母のモザイク!
金色をバックに、すっと立つ清廉さと強さを合わせ持ったような聖母マリア。いかにもビザンチンという感じのプロポーションです。
トルチェッロ島のサンタ・マリア・アッスンタ教会の聖母モザイクと似ていますが、こちらの方が聖母の表情がやわらかい感じです。
今話題に挙げたトルチェッロ島のサンタ・マリア・アッスンタ教会もそうなんですが、本島以外の小島にも非常にみごたえのある教会があるのが、ヴェネツィアの魅力だなあ~と、改めて感じました。
まとめ
そんなわけで、ムラーノ島に行ったら、ぜひ「外観も内部モザイクもすばらしい、しかも無料入場!」の素晴らしいサンティ・マリア・エ・ドナート教会を訪れることをおすすめします!
ていうか、私のように、サンティ・マリア・エ・ドナート教会を目的にムラーノ島に行ってもいいくらいですっ!
ムラーノ島への行き方はこちら→ムラーノ島への行き方!ヴァポレット(水上バス)乗り場・料金・時刻表
- イタリア旅行マニアで今まで9回イタリアに足を運んでいます。何度でもイタリアに行く自分のために、イタリア旅行のマニュアルを作成したのがこのサイトです。
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