【目次】
運河の町ヴェネツィアは、観光大国イタリアの中でも、1、2位を争う人気観光地です。
ヴェネツィアは小さな町ですが、非常に見どころが多く、どこから見て回ればよいのか贅沢な悩みが出てきます。
また、ヴェネツィアの陸地部分は迷路のように細い路地が入り組み、計画的に歩かないと、小さなヴェネツィアの一部分しか見て回れなかった…なんてことにもなりかねません。
ヴェネツィアに6泊して観光した経験から、ヴェネツィアの「行くべき」三大観光名所と、個人的に「行ってよかった」10の素敵スポットを厳選してご紹介します。
ヴェネツィアの「行くべき」三大観光名所
まずは「ココに行かなきゃヴェネツィアに行ったとは言えない!」という三大スポットをご紹介します!
リアルト橋
まず、ヴェネツィアを象徴する風景といえば、大運河(カナル・グランデ)にかかる橋の中で最も有名なリアルト橋。
リアルト橋を外から眺める風景も素敵ですし、
リアルト橋からキラキラした大運河を見下ろす眺めも最高です。
サン・マルコ寺院
リアルト橋と並ぶヴェネツィアの象徴が、ヴェネツィアの守護聖人、聖マルコを祀るサン・マルコ寺院です。
貿易国家だったヴェネツィアらしい、異国情緒が漂う大聖堂です。
金色のモザイクが輝く内部には無料で入場できるため、常に入場したい観光客の大行列ができています。
ドゥカーレ宮殿
サン・マルコ寺院と並んで建っているピンク色のエレガントな建物が、ドゥカーレ宮殿です。
サン・マルコ寺院がヴェネツィアの信仰の中心なら、ドゥカーレ宮殿は政治の中心だった建物です。
内部はヴェネツィア派の画家たちが描く、天井画や壁画できらびやかに飾られています。
名所の溜息橋も、ドゥカーレ宮殿の一部です。
ヴェネツィアの「行って良かった」観光名所10選
リアルト橋、サン・マルコ寺院、ドゥカーレ宮殿の三大名所は、ヴェネツィアに行く旅人が必ず見学するヴェネツィア観光のハイライトです。
ここからは私の趣味で、かなりたくさんあるヴェネツィアの見どころの中から、
ここは、本当に行って良かった!おすすめ!
という観光スポットを、厳選してご紹介します!
サンタ・マリア・グロリオーサ・デイ・フラーリ教会
数多いヴェネツィアの素敵教会の中で「ここだけは外せない!」と思ったのが、サンタ・マリア・グロリオーサ・デイ・フラーリ教会。
内部にあるティツィアーノの「聖母被昇天」は、色彩豊かなヴェネツィア派を象徴する光り輝くような作品で、ヴェネツィアで必ず観賞したい名画です。
アカデミア美術館
ヴェネツィア派の絵画はドゥカーレ宮殿や教会でも楽しめますが、ガッツリ観賞したい方はアカデミア美術館への入場がおすすめ!
ローマのバチカン美術館やフィレンツェのウフィツィ美術館にくらべると混雑していなくて、じっくりとヴェネツィア派絵画と向き合うことができます。
アカデミア橋からの大運河の眺め
大運河にかかる橋の中で、リアルト橋の次に有名なのが、アカデミア美術館近くにある木製のアカデミア橋です。
アカデミア橋からは、サンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会が見える大運河の眺めが素晴らしいです。
建物がピンク色に染まる夕景も美しいです。
リアルト橋ほどは混雑していないので、ゆったり大運河の風景を楽しみたいなら、アカデミア橋の方がおすすめです。
スクオーラ・ダルマータ・サン・ジョルジョ・デッリ・スキアヴォーニ
個人的に非常に素敵だと感じたのが、スクオーラ・ダルマータ・サン・ジョルジョ・デッリ・スキアヴォーニという長い名前の信者会教会です。
この教会は、カルパッチョの連作フレスコ画で飾られています。特に「聖ゲオルギウスの竜退治」と「聖アウグスティヌスの幻影」はよく知られています。
カルパッチョの絵は、派手な作風が多いヴェネツィア派絵画の中で、素朴で不思議な魅力があります。
教会自体のインテリアも木製でかわいらしく、非常に印象に残った教会です。
サンティ・ジョヴァンニ・エ・パオロ広場
サンティ・ジョヴァンニ・エ・パオロ広場は、非常に見どころのある広場です。
広場正面に建つ茶色のサンティ・ジョヴァンニ・エ・パオロ教会では、ベッリーニやヴェロネーゼの傑作絵画を鑑賞できます。
その隣に建つ白いスクオーラ・ディ・サン・マルコは、現在は病院として使われていますが、ヴェネツィア独特の形をした、レース編みのような愛らしい建物です。
また広場の中心には、ドナテッロによるコッレオーニ騎馬像が雄々しく立っています。
サン・ザッカリア教会
サン・ザッカリア教会は、サン・マルコ広場の裏手の落ち着いた場所に優美に佇む教会です。
教会の外観自体も素敵ですが、内部にはベッリーニが描いた、聖母マリアが非常に美しい作品があります。
また冠水した状態のクリプタ(地下納骨堂)があり、ヴェネツィアが地盤沈下や高潮と戦わなければならない町であることを思い知らされます。
サンタ・マリア・デイ・ミラーコリ教会周辺の小運河
ヴェネツィアは華やかな大運河も美しいですが、路地を流れる小さな運河も風情たっぷりです。
どこを歩いても絵になるヴェネツィアですが、特に小運河の雰囲気を楽しめるのが、サンタ・マリア・デイ・ミラーコリ教会周辺です。
運河から立ち上がるピンク色の教会の横を、ゴンドラが通り過ぎていく風景は、フォトジェニックで素敵です。
スキアヴォーニ河岸
スキアヴォーニ河岸は、ドゥカーレ宮殿の海側に面した部分から続く海岸通りです。
高級ホテルやゴンドラ乗り場、外から溜息橋が見えるスポットなどがあり、いつも観光客でにぎわっています。
海の向こうにはサン・ジョルジョ島が見え、右手の方にはサンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会が映え、抜群の眺めを誇ります。
ヴェネツィア内部の狭い路地の風情とは対照的な、水の都の華やかさを楽しめる場所です。
ムラーノ島
ヴェネツィアに数日滞在するなら、おすすめしたいのがヴェネツィア本島以外の小さな島めぐり。
その中でもヴェネツィアン・グラスで有名なムラーノ島はヴェネツィア本島と近く、水上バスを使って15分ほどでアクセスできます。
美しいモザイクが描かれた教会や、ベッリーニの傑作が飾られた教会には無料で入場でき、ヴェネツィア本島とは違うゆったりとした雰囲気が楽しめます。
トルチェッロ島
私がヴェネツィア観光で最初に足を運んだのはトルチェッロ島です。
何と言ってもヴェネツィア発祥の地と言われる、ヴェネツィアで最初に人が住み着いた島!
ヴェネツィアに行くなら最初にトルチェッロ島へ行かなきゃ!
と、思って足を運びました。
ヴェネツィア発祥の地だけあって、非常に古い時代のキリスト教建築が残り、特にサンタ・マリア・アッスンタ聖堂のモザイクは圧巻です。
ほとんど住民がいない静けさが人気だったのですが、最近は人気が出すぎて、観光客の多さが雰囲気を損ねているという話も聞きます。
観光客が観光地のキャパを超えてしまうというのは、難しい問題ですよね…。うまく共存できる方法が見つかるといいなと思います。
まとめ
ヴェネツィアの「行くべき」三大観光地と、個人的におすすめの10スポットをご紹介しました。
ヴェネツィアには、ここで紹介しきれなかった素敵スポットがまだまだあります。
「ヴェネツィアの観光スポットをもっともっと知りたい!」という方は、下記の記事もあわせてご覧ください!
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- イタリア旅行マニアで今まで9回イタリアに足を運んでいます。何度でもイタリアに行く自分のために、イタリア旅行のマニュアルを作成したのがこのサイトです。
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