イタリア旅行8回のイタリアマニアが作る、「かゆい所まで手が届く」イタリア旅行ガイド!

ドゥカーレ宮殿案内 必見絵画・牢獄・ため息橋・シークレットツアー

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ドゥカーレ宮殿は「ヴェネツィア共和国」の象徴!

ヴェネツィアのサン・マルコ広場を彩る、サン・マルコ寺院とドゥカーレ宮殿。

サン・マルコ寺院がヴェネツィアそのものの象徴だと書きましたが、それに対し、ドゥカーレ宮殿は「ヴェネツィア共和国」の象徴です。歴代の総督が居住した、政治の中心であった建物です。

内部は、ティントレット、ヴェロネーゼ、ティツィアーノといった、ヴェネツィア派の巨匠たちの大作で飾られ、まるでヴェネツィア・ルネサンスの美術館。ヴェネツィアに来たなら、ドゥカーレ宮殿の入場観光は外せません。

外観は、広場側から見ても美しいですが、ヴェネツィアの玄関口であった、大運河側も意識して作られています。船でヴェネツィアに来た人が、海から眺めて最初に目に入る建物が、この豪奢なドゥカーレ宮殿。ヴェネツィアの栄華を、外部に対して誇示しているのがわかります。

ちなみに、運河近くに立っている二本の柱には、運河側から見て左側に聖テオドロス、右側に聖マルコの象徴である有翼のライオンが乗っています。

どちらもヴェネツィアの守護聖人ですが、何と、この柱、昔はこの柱の間にロープを渡して、公開処刑を行うのに使っていたと言わています。そのような恐ろしい歴史があることなど、現在の華やかなサン・マルコ広場からは想像もつきません。

ドゥカーレ宮殿見学の所要時間はどのくらい?

ドゥカーレ宮殿の内部は広く、見どころが多いです。最低でも1時間、絵画などをじっくり鑑賞するなら、2時間程度かかるのではないかと思います。

私は、ヴェネツィア滞在中に雨が降り、町歩きに適さない天候の日があったので、その日にドゥカーレ宮殿に籠ってゆっくり見学しました。

ドゥカーレ宮殿の入場料金は?チケットはどれを購入すればいい?

ドゥカーレ宮殿は、単独で販売している入場券がなく、他の博物館との共通券でしか入場できません。最近、イタリアの有名観光地は、他のマイナーな観光地と組み合わせた、抱き合わせ販売をするのがトレンドです。旅行者にとっては不便ですが、その方が儲かるのでしょうね…。

この共通券は、2017年現在だと2種類あります

St. Mark’s Square Museums(サン・マルコ広場周辺共通券)
€19(26歳以下、65歳以上は€12。5歳以下は無料)
ドゥカーレ宮殿、コッレール博物館、考古学博物館、マルチャーナ図書館
各1回ずつの入場で3か月有効
時計台が割引価格で入場できる
家族割引は両親+6~14歳の子どもの場合適用。一人につき€12。子どもは何人でもOK

 

Museum Pass(美術館・博物館共通券)
€24(26歳以下、65歳以上は€18。5歳以下は無料)
ドゥカーレ宮殿、コッレール博物館、考古学博物館、マルチャーナ図書館、カ・レッツォーニコ、モチェニーゴ宮、ゴルドーニの家、カ・ペーザロ、ムラーノ島のガラス博物館、ブラーノ島のレース博物館、自然史博物館
各1回ずつの入場で6か月有効
時計台とフォルチュニイ宮が割引価格で入場できる
家族割引は両親+6~14歳の子どもの場合適用。一人につき€18。子どもは何人でもOK

 

一見お得に見えますが…さあ、気づいたことを叫んでみましょう。「アカデミア美術館がない!」「カ・ドーロがない!」。

そうなんですよー。こういった抱き合わせ販売は、観光客が単独でも購入するような入場券は、外してしまうというやり方が、実に巧みなんですよね…。

どちらを購入するのがお得なのか…ですが、個人的には、3日くらいまでの滞在であれば、€19のSt. Mark’s Square Museumsでじゅうぶんだと思います。ヴェネツィアは見どころが多すぎて、Museum Passの対象になっている美術館すべてに足を運ぶのは、長期滞在でないと不可能です。

ただし、St. Mark’s Square MuseumsとMuseum Pass に値段の差はあまりないので、ムラーノ島、ブラーノ島に足を運ぶ予定があれば、Museum Passを購入してもよいと思います。

ドゥカーレ宮殿の必見スポットは?

広いドゥカーレ宮殿。見学の際に、ここだけは見ておかなきゃ!というおすすめスポットをご紹介します。

必見の絵画作品ベスト3

ティントレット『天国』

私は、実はあまりティントレットのファンではないのですが、それでもこの作品は一見の価値ありだと思いました。大評議の間の前面を飾っていて、とにかくデカイ!世界最大の油絵だそうです。絵のデカさもさることながら、とにかく絵の中に描かれた人数が多い!そのスケールに圧倒される作品です。

ヴェロネーゼ『ヴェネツィアの勝利』

ティントレットの『天国』と同じ、大評議の間の天井を飾っている絵です。『天国』の方がスケールは大きいですが、絵そのものは、私はこちらの方が好みでした。

ティツィアーノ『祈りを捧げるグリマーニ総督』

総督が美少女に向かって手を合わせている、ドゥカーレ宮殿で一番印象に残った絵。ティツィアーノらしい劇的表現がインパクト大です。ちなみにこの美少女は、聖母マリアかと思いきや、ヴェネツィアの擬人像らしいです。国や町の擬人化は、現在日本のコミックで流行っていますが、ティツィアーノが先取りしてたんですね!

他にも…

ティントレットの『天国』がある大評議の間には、歴代総督の肖像がズラーっと並んでいます。つい誰が一番イケメンかを比べてしまいますが、一枚、肖像ではなく黒い旗が描かれているものがあります。これは、ヴェエツィア共和国転覆を企てた、マリーノ・ファリエルという総督で、黒い旗には「こいつ裏切り者だぜ」とか書かれています。

牢獄

ドゥカーレ宮殿の牢獄は、カサノヴァが幽閉された「鉛牢獄」と、後から増設された「新牢獄」があります。「鉛牢獄」はシークレットツアーでしか見学できませんが、「新牢獄」は通常のチケットで見学できます。

このあたりの情報が錯綜して、「ドゥカーレ宮殿の通常チケットで牢獄が見れるのか見れないのかわからない」という混乱が時々ありますが、通常チケットでは「新牢獄」のみ見ることができるというのが、正しい情報のようです。

そういえば、私がドゥカーレ宮殿に入場して、新牢獄を見学している時にも、シークレットツアーを申し込んだ人に「ここはシークレットツアーの場所ですか?」と聞かれたことがありました。ちょっとわかりづらいようなので、ツアーを申し込む場合には注意してください。

ため息橋

ゴンドラ周遊で人気の「ため息橋」ですが、ドゥカーレ宮殿の入場で、この橋を渡ることができます。

この橋が「ため息橋」と呼ばれるのは、この橋が新牢獄に続いていて、囚人が橋を渡って収監される際に、「あーシャバともおさらばかー…」とため息をついたからだと言われています。ドゥカーレ宮殿の順路では、新牢獄の見学の後に「ため息橋」を渡りました。

実際に渡ると、非常に短い橋で、特に目立つ表示がないため、「今、ため息橋の上にいる」ということに気づかずに通り過ぎてしまいそうでした。順路が変わっている可能性もありますので、新牢獄の見学の前後で、ため息橋を通るかもしれない、と気を付けておきましょう。

ドゥカーレ宮殿のシークレットツアーはどんなもの?

ドゥカーレ宮殿には、通常チケットで入る一般の入場者には開放していないエリアがあり、シークレットツアー(SECRET ITINERARIES TOUR)を申し込んだ人のみが見学できます。

このシークレットツアーで見学できるのは、処刑場、カサノヴァが閉じ込められていたという鉛牢獄、屋根裏など、華やかなドゥカーレ宮殿の表の顔に対し、裏の顔といったラインナップです。

ガイド付きツアーとなり、公式サイトから申し込めるツアーは、イタリア語、英語、フランス語のツアーです。

お値段は€20…高いっ!ただし、このシークレットツアーに参加する人は、ドゥカーレ宮殿の入場券である、上記の「St. Mark’s Square Museums」か「Museums Pass」を購入している人が多いと思いますので、その場合は、割引価格€14となるようです→詳しくはドゥカーレ宮殿の公式サイトで

このツアー、人気が高いんですよね。私はそこまで魅力的に感じなかったので参加しませんでしたが、参加した人の感想は、満足度が高いことが多いです。歴史好きな方には、たまらない内容のようです。

人気が高いこともあり、夏場のハイシーズンなどは、予約しておいた方がよさそうです。

この手のツアーは、ガイドさんの説明内容がわからないと楽しめないこともあるので、やや割高になりますが、日本語のツアーに参加するという選択肢もあります。公式サイトでは日本語ツアーは申し込めませんが、オプショナルツアー専門店ベルトラなどで扱いがあります。

ドゥカーレ宮殿
イタリア語:Parazzo ducale(パラッツォ・ドゥカーレ)
公式サイト:http://palazzoducale.visitmuve.it/
シークレットツアー予約サイト(英・伊・仏語):http://www.vivaticket.it/
日本語でのシークレットツアーを予約できるサイト:VELTRA
旅行記:2011年
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