ヴェネツィアのサン・マルコ広場を彩る、サン・マルコ寺院とドゥカーレ宮殿。

サン・マルコ寺院がヴェネツィアそのものの象徴ですが、それに対し、ドゥカーレ宮殿は「ヴェネツィア共和国」の象徴です。歴代の総督が居住した、政治の中心でだった建物です。

内部は、ティントレット、ヴェロネーゼ、ティツィアーノといった、ヴェネツィア派の巨匠たちの大作で飾られ、まるでヴェネツィア・ルネサンスの美術館

ヴェネツィアに来たなら、ドゥカーレ宮殿の入場観光は外せません。

このページでは、ヴェネツィアのドゥカーレ宮殿観光に役立つ情報をまとめています!

ドゥカーレ宮殿見学の所要時間はどのくらい?

ドゥカーレ宮殿の内部はかなり広く、見どころが多いです。

ドゥカーレ宮殿の観光に必要な所要時間は、最低でも1時間。絵画などをじっくり鑑賞するなら2時間程度は見積もっておきたいです。

私はヴェネツィア滞在中に強い雨が降り、町歩きに適さない日があったので、その日にドゥカーレ宮殿に籠り、ゆっくり2時間かけて見学しました。

ドゥカーレ宮殿の入場料金は?

ドゥカーレ宮殿は、単独で販売している入場券がなく、他の博物館との共通券でしか入場できません。

最近、イタリアの有名観光地は、他のマイナーな観光地と組み合わせた、抱き合わせ販売をするのがトレンドです。旅行者にとっては不便ですが、その方が儲かるのでしょうね…。

この共通券は、2種類あります

St. Mark’s Square Museums(サン・マルコ広場周辺共通券)

  • 価格:€25(26歳以下、65歳以上は€13。5歳以下は無料)
  • 対象施設:ドゥカーレ宮殿、コッレール博物館、考古学博物館、マルチャーナ図書館
  • 各1回ずつの入場で3か月有効
  • 時計台が割引価格で入場できる
  • 家族割引は両親+6~14歳の子どもの場合適用。一人につき€12。子どもは何人でもOK

Museum Pass(美術館・博物館共通券)

  • 価格:€35(26歳以下、65歳以上は€18。5歳以下は無料)
  • 対象施設:ドゥカーレ宮殿、コッレール博物館、考古学博物館、マルチャーナ図書館、カ・レッツォーニコ、モチェニーゴ宮、ゴルドーニの家、カ・ペーザロ、ムラーノ島のガラス博物館、ブラーノ島のレース博物館、自然史博物館
  • 各1回ずつの入場で6か月有効
  • 時計台とフォルチュニイ宮が割引価格で入場できる
  • 家族割引は両親+6~14歳の子どもの場合適用。一人につき€18。子どもは何人でもOK

チケットはどちらを購入すればいい?

ドゥカーレ宮殿に入場するために購入しなければならない、2種類の共通券。

一見お得に見えますが…さあ、気づいたことを叫んでみましょう。

アカデミア美術館がない!カ・ドーロがない!

そうなんですよー。こういった抱き合わせ販売は、観光客が単独でも購入するような入場券は、外してしまうというやり方が、実に巧みなんですよね…。

どちらを購入するのがお得なのか…ですが、個人的には、3日くらいまでの滞在であればSt. Mark’s Square Museumsでじゅうぶんだと思います。

ヴェネツィアは見どころが多すぎて、Museum Passの対象になっている11の美術館すべてに足を運ぶのは、長期滞在でないと不可能です。

また共通券を購入すると、ついもったいなくて全部入場したくなりますが、旅行はお金以上に時間が大事です。

共通券に含まれていても、興味のない施設には無理に入って時間を費やさないことをおすすめします。

ドゥカーレ宮殿の必見スポットは?

広いドゥカーレ宮殿。見学の際に、ここだけは見ておかなきゃ!というおすすめスポットをご紹介します。

必見の絵画作品ベスト3

ティントレット『天国』

私は、実はあまりティントレットのファンではないのですが、それでもこの『天国』という作品は、一見の価値ありだと思いました。

大評議の間の前面を飾っていて、とにかくデカイ!世界最大の油絵だそうです。

絵のデカさもさることながら、とにかく絵の中に描かれた人数が多い!そのスケールに圧倒される作品です。

ヴェロネーゼ『ヴェネツィアの勝利』

ティントレットの『天国』と同じ、大評議の間の天井を飾っている絵がヴェロネーゼの『ヴェネツィアの勝利』です。

『天国』の方がスケールは大きいですが、絵そのものは、私はこちらの方が好みでした。

天井画を得意とするヴェロネーゼの本領発揮!という感じでした。

ティツィアーノ『祈りを捧げるグリマーニ総督』

『祈りを捧げるグリマーニ総督』は、総督が美少女に向かって手を合わせている、ドゥカーレ宮殿で一番印象に残った絵。

ティツィアーノらしい劇的表現がインパクト大です。

ちなみにこの美少女は聖母マリアかと思いきや、ヴェネツィアという町の擬人像らしいです。

国や町の擬人化は、日本のコミックで流行しましたが、ティツィアーノが先取りしてたんですね!

他にも…

ティントレットの『天国』がある大評議の間には、歴代総督の肖像がズラーっと並んでいます。

つい誰が一番イケメンかを比べてしまいますが、一枚、肖像ではなく黒い旗が描かれているものがあります。

これはヴェエツィア共和国転覆を企てた、マリーノ・ファリエルという総督で、黒い旗には「こいつ裏切り者だぜ」とか書かれています。

牢獄

ドゥカーレ宮殿の牢獄は、カサノヴァが幽閉された「鉛牢獄(Pionbi)」と、後から増設され、溜息の橋を渡って行く「新牢獄(Le Prigioni Nuove)」があります。

「鉛牢獄」はシークレットツアーでしか見学できませんが、「新牢獄」は通常のチケットで見学できます。

このあたりの情報が錯綜して、「ドゥカーレ宮殿の通常チケットで牢獄が見れるのか見れないのかわからない」という混乱が時々ありますが、通常チケットでは「新牢獄」のみ見ることができるというのが、正しい情報のようです。

そういえば、私がドゥカーレ宮殿に入場して、新牢獄を見学している時にも、シークレットツアーを申し込んでいる日本人の方に「ここはシークレットツアーの場所ですか?」と聞かれたことがありました。

ちょっとわかりづらいようなので、ツアーを申し込む場合には注意してください!

ため息橋

ゴンドラ周遊で下をくぐるのが人気の溜息の橋ですが、ドゥカーレ宮殿の入場で渡ることができます。

この橋が「溜息の橋」と呼ばれるのは、この橋が新牢獄に続いていて、囚人が橋を渡って収監される際に、「あーシャバともおさらばかー…」とため息をついたからだと言われています。

ドゥカーレ宮殿の順路では、新牢獄の見学の後に「ため息橋」を渡りました。

実際に渡ると非常に短い橋で、特に目立つ表示がないため、「今、ため息橋の上にいる」ということに気づかずに通り過ぎてしまいそうでした。

順路が変わっている可能性もありますので、新牢獄の見学の前後でため息橋を通るかもしれないと、気を付けておきましょう。

ドゥカーレ宮殿のシークレットツアーはどんなもの?

ドゥカーレ宮殿には、通常チケットで入る一般の入場者には開放していないエリアがあり、シークレットツアー(SECRET ITINERARIES TOUR)を申し込んだ人のみが見学できます。

このシークレットツアーで見学できるのは、処刑場、カサノヴァが閉じ込められていたという鉛牢獄、屋根裏など、華やかなドゥカーレ宮殿の表の顔に対し、裏の顔といったラインナップです。

ガイド付きツアーとなり、公式サイトから申し込めるツアーは、イタリア語、英語、フランス語のツアーです。

お値段は€28…高いっ!

ただし、このシークレットツアーに参加する人は、ドゥカーレ宮殿の入場券である、上記の「St. Mark’s Square Museums」か「Museums Pass」を購入している人が多いと思いますので、その場合は、割引価格€15となるようです→詳しくはドゥカーレ宮殿の公式サイトで

このツアー、人気が高いんですよね。

私はそこまで魅力的に感じなかったので参加しませんでしたが、参加した人の感想は、満足度が高いことが多いです。歴史好きな方には、たまらない内容のようです。

人気が高いこともあり、夏場のハイシーズンなどは、予約しておいた方がよさそうです。

この手のツアーは、ガイドさんの説明内容がわからないと楽しめないこともあるので、やや割高になりますが、日本語のツアーに参加するという選択肢もあります。

公式サイトでは日本語ツアーは申し込めませんが、オプショナルツアー専門店ベルトラで取り扱っています→ベルトラで申し込める日本語でのシークレットツアーを見てみる

ドゥカーレ宮殿の小話

ドゥカーレ宮殿の外観は、広場側から見ても美しいですが、ヴェネツィアの玄関口であった、大運河側も意識して作られています。

船でヴェネツィアに来た人が、海から眺めて最初に目に入る建物が、この豪奢なドゥカーレ宮殿。ヴェネツィアの栄華を、外部に対して誇示しているのがわかります。

ちなみに、運河近くに立っている二本の柱には、運河側から見て左側に聖テオドロス、右側に聖マルコの象徴である有翼のライオンが乗っています。

どちらもヴェネツィアの守護聖人ですが、何と、この柱、昔はこの柱の間にロープを渡して、公開処刑を行うのに使っていたと言わています。

そのような恐ろしい歴史があることなど、現在の華やかなサン・マルコ広場からは想像もつきません。

またドゥカーレ宮殿内部は長らく写真撮影禁止で、当ページも内部の写真はありませんが、数年前から写真撮影が可能になりました

ドゥカーレ宮殿
イタリア語:Parazzo ducale(パラッツォ・ドゥカーレ)
公式サイト:http://palazzoducale.visitmuve.it/
シークレットツアー予約サイト(英・伊・仏語):http://www.vivaticket.it/
旅行記:2011年

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