「ナポリは治安が悪い」は本当か

ナポリ市街地

私がナポリに行ったのは、2度目のイタリア旅行の時でした。

その時、ナポリに行くかどうかは非常に迷いました。「ナポリ=治安が悪い」というイメージが強かったため、たった2度目のイタリアで、ナポリまで足を踏み入れて大丈夫だろうかと、ずいぶん考えました。

南イタリアの大都市であるナポリは、「治安が悪く、キケン!」というイメージがついてまわります。国際ニュースでも何度か話題になる、ナポリのゴミ問題もあり、衛生面への不安も尽きません。

しかし、ナポリは、世界的観光地で、世界中から旅人が押し寄せてきますし、ナポリに普通に住んでいる人もたくさんいます。

実際のところ、ナポリの治安は、どのくらいのものなのでしょうか。

ナポリの治安について私が感じたこと

ナポリ

ナポリの治安に対する印象は、旅行中にどんな経験をしたかによって、違ってきます。

ナポリで何事もなかった人は「ナポリは思っていたより安全」と感じるでしょうし、不運にもトラブルに遭った人は、「ナポリは危険」と強く印象に残るでしょう。

その上で、私がナポリに3泊した体験から、ナポリの治安の印象を語ってみます。

私はナポリで犯罪やトラブルには、一度も巻き込まれませんでした。

ナポリではかなり周囲に気をつけていたことも功を奏したと思いますが、ローマやシチリア島のパレルモでは、複数回ヒヤッとした経験があることを踏まえると、旅行者にとって、イタリアでナポリが群を抜いて危険ということはないという感想です。

ナポリは大都市ということもあり、ホームレス風の人や、小銭稼ぎをしている子どもの姿はよく見かけました。そういった人たちが織りなす町の風景は、やはり見慣れないものなので、漠然とした不安は感じます。

ですが、こちらが身の回りに気をつけ、夜遅く町を歩かない、小さな路地に入らないなど、身のほどをわきまえた観光をしていれば、トラブルは高い確率で回避できると感じました。

ナポリで治安の良い場所は、観光の王道ルート

ナポリのサンタ・ルチア

ナポリは世界中から観光客が集まる町です。

ナポリ観光の王道ルートである、サンタ・ルチア港などがある海沿いは、大型ホテルが建ち並び、観光客が多く明るい雰囲気です。

同じくナポリ観光の陸側の中心である、スパッカ・ナポリ周辺も、昼間は観光客や地元の人たちでにぎわっていて、危険は感じません(夜は暗くなり、ちょっと雰囲気が変わりますが)。

こういったナポリ観光の王道ルートは、ナポリでも比較的安心して歩けるエリアです。観光ルートを外れなければ、ナポリのどこが治安が悪いのか、むしろピンと来ないくらいかもしれません。

ナポリの治安が悪い地区・地域

逆に言えば、ナポリでは、観光ルートを外れると、雰囲気がよくない界隈もあります。

何かトラブルに遭ったわけではないのですが、実際に足を運んでみて、不安を感じた地区を挙げておきます。

スペイン人地区

ナポリのスペイン人地区

大きな通りであるトレド通りの西側にある、住宅が密集した地域がスペイン人地区です。

ナポリのトレードマークのような、通りに渡した洗濯物がはためく、ナポリらしい風景が見られる場所ですが、ガイドブックには一様に「近寄るな、危険!」と書いてあります。

トレド通りは明るくて広い通りですが、その西側は、狭い路地に建物が密集して、薄暗いです。薄暗いというだけでも、やはり危ないですので、中には入らないほうがよさそうでした(トレド通りから、狭い路地を見上げるくらいならOK)。

私がこの近くを歩いたときは、小学生くらいの男の子たちが、バイクに相乗りして、危ない運転をしていたのを覚えています。

ナポリ中央駅周辺

ナポリの駅

これはナポリに限ったことではないのですが、イタリアの大都市は、鉄道駅周辺の治安は一般的によくないです。

ナポリの場合は、強引にスーツケースを運んだり、電車の乗り方を教えたりして、観光客から小銭をもらおうとする人たちが結構うろついています。

小銭目的ならよいですが、スリ集団がひそんでいる可能性もあり、駅周辺にあまり長居すると目をつけられかねません。

用事がない場合は、中央駅周辺からはすみやかに立ち去りましょう。

地下鉄(2号線限定)

最近、「ナポリの地下鉄は世界一美しい」などと言われています。

これは、開通して間もない、地下鉄1号線のことです。地下鉄1号線は、各駅が現代アートで彩られ、明るく美しく安全な雰囲気だそうです。私がナポリに行った2010年には、まだ工事中で、完成していませんでした。

それに対し、古くからある2号線…。地下鉄2号線は、暗くて古くて怖いですよ~。村上春樹の「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」に登場する「やみくろ」が出てきそうな真っ暗闇でした。

まあ、暗くて怖いだけで、危ないことは何もなかったのですが、「犯罪は暗い場所で起こる」と言われてますので、なるべくなら近づかない方がいいと思います。「絶対利用するな」というほどの危険は感じませんでしたが。

サッカースタジアム(スタディオ・サンパオロ)周辺

ナポリのサッカースタジアム

ナポリを本拠地にしている、セリエAのサッカークラブ・ナポリの本拠地が、スタディオ・サンパオロです。

私はこのスタディオ・サンパオロへ、サッカー観戦しに行ったのですが、…いやー、サッカースタジアム周辺はスゴカッタですね。

ゴミやビンが散乱し、注射器まで落ちていた…。ナポリサポーターの全員がヤバイということではないのでしょうが…。

少なくとも女性だけで、夜の試合を見に行くのはおすすめしません。

ナポリ旅行中に注意したいこと

ナポリの落書き

ナポリの治安について、現在の私の結論は、「ナポリは治安を理由に旅行を取りやめるほど危険な町ではない。だけど、普通のイタリアの町よりは注意して行動しよう」です。

この後半部分の「注意して行動」について、もうちょっと具体的に、どのような注意が必要かを書いてみます。

ナポリ駅構内では向こうから話しかけてくる人間に注意

ナポリの鉄道駅内には、旅行者に、切符の買い方・電車の乗り方を教えて、対価に小銭をもらおうとする人たちがたくさんいました。

このようなヤカラは、「ローマ?フィーレンツェ?」などと大きな声で言いながら近づいてきます。お金を払って教えてもらうほどのことではないので、応じないのが一番です。

また、スーツケースを運んで、チップをもらおうとする人もいますし、白タク(無認可タクシー)のドライバーも近寄ってきます。

ナポリの鉄道駅では、向こうからにじり寄ってくる人に対しては、うっかり応じて、押し切られてしまわないように、「ノン、グラツィエ(結構です)」と、さばさばスルーするのがよいです。

町歩きの際はひったくりに注意!

ナポリでよく聞く被害が、ひったくりです。

バイクに乗った二人組が、歩いている人のバッグをひったくります。運転役とひったくり役と役割分担して狙ってきます。

バッグを車道側に持たない、近づいてくるバイク音に気をつけるなど、ちょっとの気配りで防げる犯罪ですので、ナポリではぼんやりと歩かないようにしましょう。

ナポリの車の運転は荒いので、交通事故に気をつけよう

ナポリの市街地

ナポリの交通渋滞は悪名高いです。

無秩序にクラクションが鳴り響き、運転も非常に荒いです。

不慮の事故に遭う可能性もありますので、なるべく車道からは離れて、無理な道路横断は避けましょう。

ナポリでの車道の横断方法

ナポリの地元の人たちは、車がびゅんびゅん走っている大通りを、平然を横切っていきます。

というのも、ナポリの車は運転が荒いですが、人が道路を渡り始めると、器用に減速してくれるのです。

しかし、不慣れな旅行者がこの方法で道路を横切るのは至難の業です(姉はこのテクニックをマスターしてましたが)。

道路を横切りたいポイントは、だいたいみんな同じなので、地元の人が渡り始めるのを待って、一緒に道路を渡るのがよいと思います。

ただし、横断歩道がない場所での道路横断は、本当は危ないです。じゅうぶんに安全を確保できると、判断できた場合のみにしましょう。

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