【目次】
このページでは、北イタリア、アルト・アディジェ県にある美しい小さな村キウーザの見どころをご紹介します!
キウーザは日本ではあまり知られていなくて、観光情報を集めるのが難しいので、私の旅行経験をもとに、なるべく詳しく紹介していきます。
キウーザの中心部は上と下に分かれている
キウーザの歴史地区・中心部はアルタ(上の町)とバッサ(下の町)に分かれています。
とはいっても、アルタとバッサにそれほどの高低差はなく、アルタからバッサにかけて、ゆるやかな下り坂の大きな通りが通ってます。
この通りをアルタからバッサまで歩いて、5分程度です。
キウーザの中心部は本当に小さいです。
アルタの見どころ
キウーザのアルタ(上の町)は、城門から入り、狭くて奥行きがある建物に囲まれた、細いメインストリートを歩いて行きます。
たいへん狭い通りですが、こちらがメインストリート。南チロル特有の出窓・エルカーが見られますが、アルタのエルカーは控えめです。
Albergo Walther von der Vogelweide
(アルベルゴ・ヴァルター・フォン・デル・フォーゲルヴァイデ)
Albergo Walther von der Vogelweideは昔の税関だった建物です。
19世紀末にホテルになりました。アルベルゴ(Albergo)はイタリア語でホテルという意味です。
銃眼を備えた屋根の部分が特徴的です。
工事をしていて近くまで行けず、画像は川の向こう側からの遠景です。
サンタンドレア教会
アルタ地区が終わるパロッキア広場にある、南チロルで最も美しいと言われるゴシック教会です。
広場側から見ると「そんなに美しいかな?」と思うかもしれませんが…
教会前の橋を渡り、もうひとつ駅寄りの方にある橋まで行くと、こんな美しい姿を拝めます!
1208年以前にはすでに存在していた教会だそうですが、現在残っている建物は1482~1498年頃に再建されたもので、ゴシック教会らしく内部にはステンドグラスもあります。
広場に面していた入口は閉まっていましたが、右側に入ったところにある入口から中に入れました。
教会に祀られている聖アンドレアが、上に飾られているこの扉から入れました。
入口の扉は固くて開けにくかったですが、力を入れたら開きました。閉まっていると勘違いしないように気をちけて!
クリプタ(礼拝堂)
サンタンドレア教会のSagrestano塔の前にある建物は、サンタンドレア教会付属のクリプタ(地下礼拝堂)です。
広場からサンタンドレア教会の右手脇の方へ下った場所にあります(サンタンドレア教会の空いていた扉の近く)。
1439年に建立され、現在残っている聖アンドレア教会よりも古い建物です。
地下礼拝堂と呼ばれることから、サンタンドレア教会が再建される前は、教会からつながった地下にあったのかもしれませんね。
クリプタの中にも入ることができます。こじんまりとした素朴な礼拝堂ですが、ぜひ中まで見学してみてください。
バッサの見どころ
サンタンドレア教会までがアルタ(上の町)で、サンタンドレア教会前広場から西南に続いていく道からバッサ(下の町)になります。
バッサにはホテルの目印となっている紋章や、職人の名前がつけられた絵のように美しい路地、派手なチロル風出窓(エルカー)があり、アルタよりもにぎやかな雰囲気になります。
Albergo Orso Grigio
(アルベルゴ・オルソ・グリージョ)
1335年には文献に残っている、町で一番古い宿泊所です。
サンタンドレア教会のすぐ近くにある建物で、現在は銀行(Cassa di Risparmio)が入っていてます。
立派なエルカー(チロル風出窓)が町の中で目立っています。
Caffè Nussbaumer
(カフェ・ヌスバウマー)
Albergo Orso Grigioのすぐ近くにあるのが、カフェ・ヌスバウマー。
芸術家たちのたまり場だった老舗カフェです。
現在でも営業しているので、キウーザ観光の休憩に立ち寄ってみてもよいかもしれません。
バッサはこのティンネ広場で終わります。ティンネ広場は美しい昔の宿泊所だった建物に囲まれていて、一部は現在でもホテルとして営業しています。
私はこの外壁が綺麗な建物の1階にあったカフェでひと休みしました。
トイレもきれいだったので、トイレ休憩に使いたい場合もおすすめです!
その他の見どころ
Branzoll城
キウーザの町と、天上にそびえるサビオネ修道院地区の真ん中に見える城塞跡です。
このBranzoll城の姿が、キウーザの町に風情を与えています。カピターノ塔(おそらく一番高い建物のこと)は、1200年代に建てられた、非常に古い建物です。
サビオネ修道院へ続く道沿いにあり、このBranzoll城までは中心部から5~10分なので、サビオネ地区まで行くのはしんどいという方は、Branzoll城まで上ってもいいかもしれません。
サビオネ修道院地区
サビオネ修道院地区に行くにはVia Crucisという、途中に祈祷所がある古道を30ほど上ります。
サビオネ地区には修道院を含めて4つの教会があり、無料で使える公衆トイレもあります。
修道院は1686年に完成。1533年に火事で焼失した建物跡に建てられました。
修道院と一緒にあるのは修道院教会とサンタクローチェ教会で。お城側の方にノストラ・シニョーラ教会があります。
Chiesa di Nostra Signora
(ノストラ・シニョーラ教会)
Branzoll城からサビオネ地区に上り、最初に見えるのがこの美しい教会。
内部にもStefan Kesslerによるバロック時代のフレスコ画が残っているらしいのですが、夏季のみ(7~10月)オープンで、私は3月訪問のため見学できませんでした。
Cappella delle Grazie
(グラツィエ礼拝堂)
ノストラ・シニョーラ教会の右脇にくっついている小さなゴシック式礼拝堂。
ノストラ・シニョーラ教会が閉まっている冬季も、朝から晩まで(具体的な時間は不明…だって観光地図にそう書いてあるんだもん)開いている働き者の礼拝堂です。
Chiesa del Convento
(修道院教会)
修道院の付属教会で、ピンクのかわいい教会です。
年中無休で朝から晩まで(具体的な時間は不明)入場できます。
Chiesa della Santa Croce
(サンタクローチェ教会)
サンタクローチェ教会は、内部に地元画家Johann Baptist Hueberによるすばらしいフレスコ画が描かれています。
教会に至るまでの秘境っぽい道も雰囲気があり、おすすめの教会です!
年中朝から晩まで開いています。
Convento
(修道院)
サビオネ地区の最も重要な建物である修道院は、お祈りの場所で、観光客には開放されていません。
サビオネ修道院地区については、行き方や周り方など、さらにくわしいページを作りましたので、こちらもご参照ください→崖上のサビオナ修道院地区の行き方・歩き方を徹底ガイド!
まとめ
以上、キウーザの観光名所について、ちょっとくわしくまとめてみました。
日本ではまだしっかりキウーザをガイドした本がないと思うので、少しでも当ページがキウーザ観光の手助けになると嬉しいです!
キウーザは絵のように美しい町です!ぜひ足を運んでみてください!
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- イタリア旅行マニアで今まで9回イタリアに足を運んでいます。何度でもイタリアに行く自分のために、イタリア旅行のマニュアルを作成したのがこのサイトです。
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