【目次】
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ローマパスって何?

「ローマパス(ROMAPASS)」とは、ローマ観光で割引・優待を受けられるカードです。
具体的には、ローマパスに登録している有料入場の観光地が無料になったり、割引価格になったり、ローマ内での公共交通機関が乗り放題になるなどの特典があります。
私が利用した2013年は、€34で3日間有効でしたが、カードが2種類になり、若干の変更があったようです。
現在では、72時間カードと、48時間カードの2枚が発売されています。ローマパスの利用者特典はあまり変更はないようですが、下記にそれぞれまとめてみました。
72hours | 48hours | |
有効期間 | 最初の利用から72時間 | 最初の利用から48時間 |
価格 | €38.5 | €28 |
無料特典 | 最初に訪問する見どころ2つまで | 最初に訪問する見どころ1つまで |
割引特典 | 訪問する3つ目以降の見どころ | 訪問する2つ目以降の見どころ |
キットの内容 | ローマパスのカード 観光マップ 割引を受けられる施設のリスト | ローマパスのカード 観光マップ |
交通機関の特典:ローマ市内のバス、地下鉄、トラム乗り放題
(空港へのレオナルド・エクスプレスを含むFS鉄道は対象外)
主なローマパス特典除外の見どころ:バチカン美術館、ファルネジーナ荘、ドーリア・パンフィーリ宮殿
メールでお寄せ頂いた情報ですが、2019年7月現在、ボルゲーゼ美術館がローマパス対象外となっているようです。公式サイトでは一時停止(temporarily suspended)となっているので、今後情報を追ってみます。
ローマパスの買い方 どこで買えるの?購入場所は?

私は2013年にローマパスを利用しました。ローマパスを購入した場所はタバッキ(Tabacchi)です。
タバッキとは、イタリア全土にあるバス切符などを売っている売店で、青に白地でTと書いてある看板が目印です。
タバッキについてくわしく知りたい方は、こちらの記事をご参照ください→イタリアの「何でも屋」タバッキやエディコラはどんなお店?営業時間は?
ただし現在は、ローマパスの公式サイトのローマパス販売店に、以前は記載があった「個人商店(=おそらくタバッキのこと)」がなくなっています。
もしかしたら現在はタバッキでローマパスを購入できないかもしれないので、注意してください!
以下は、ローマパスの公式サイトに書いてある、ローマパスの購入方法・購入場所の要約です。
ローマパスを購入できる場所
公式サイトでのオンライ購入(クレジットカード決済)
電話での購入(クレジットカード決済)
ローマ市内の観光インフォメーション
ローマパスに登録している各見どころ
地下鉄の切符売り場
鉄道の切符売り場
ちなみに、「ホテルでも購入できたけど手数料を取られた」という話もあるので、観光インフォメーションなど正式な窓口で購入しない場合は、金額を確認したほうがよさそうです。
オンライン購入や電話購入は、結局ローマカードを、観光インフォメーションで受け取らなければならないので、あまり活用する意味はないと感じます。
ローマパスをもしタバッキで購入できないのであれば、購入できる場所が限られてきます。
購入場所を決めたうえで旅程を組んで、効率的に動けるようにしましょう。
ローマパスの使い方 使い始めはどうするの?

ローマパスは、最初に無料特典を使ってどこかの見どころに入るか、もしくはその前に、ローマパスの無料特典が適用される交通機関を利用した時点で、それぞれ72時間、48時間のカウントダウンが始まります。
最初にどこかの見どころに入場する場合は簡単で、見どころの入場ゲートでローマパスを渡すだけです。
係員がローマパスのバーコードを機械で読み取り、ローマパスの有効期限がスタートします。
最初に交通機関を利用する場合は、ローマパスのバーコードを、刻印機のような機械に読ませます。
パスモやスイカのような感じでできますので、あまり戸惑うことはないかと思います。わからない場合は、運転手さんや、スタッフに尋ねましょう。
ローマパスを使う際の注意
ローマパスのカード裏面のサイン
カードの裏面に、署名と使い始める日を記入する欄があります。
書いてないからといって何か指摘される可能性は低いとは思いますが、念のため記入しておきましょう。
交通機関でのローマパスの使い方
交通機関でのバーコード読み取りは、ローマパスの使い始めでない限りは必要ありません。
たとえば、交通機関を利用する前に見どころに入場して、係員がバーコードを読み取った場合は、その後に、交通機関を利用する時は、たとえ交通機関の利用としては最初であっても、何もする必要はありません。
完全に初めての利用でない限りは、交通機関を使う時に、ローマパスを出す必要はないということです。
検札があった場合にだけ、係員にローマパスを見せれば大丈夫です。
コロッセオ、フォロ・ロマーノ、パラティーノの丘の注意点
コロッセオ、フォロ・ロマーノ、パラティーノの丘は、3つで1つの見どころと見なされるので、どれか一つに無料特典を利用した場合は、他の見どころにも無料で入れます。
しかし、これらの見どころに同じ日に入場しない場合、後日入場する見どころの入り口で、「無料になる・ならない」で、ちょっとしたトラブルになることがあるようです。
その場合は、他の日に、ローマパスの無料特典を利用して入場したことを説明すれば大丈夫ですが、そういったことが煩わしいと感じる方は、この3つの見どころは同じ日に入場した方が無難です。
もう一つ注意したいのは、ローマパスの72時間券を購入した場合です。
この3つの見どころの共通券は2日間有効なので、理屈としては、72時間ローマパスを購入しても、この3つの見どころには2日以内に入場しないといけないということになります。
正確なルールはわからないですが、2日以内に入場するのが無難だと思います。
ローマパスの割引特典は、どのくらい割引になるの?

ローマパスの割引率は、各見どころによってかなり差があるという印象を受けました。
私がローマパスで割引入場した見どころの割引率は以下の通りでした。
バルベリーニ宮€7→€3.5(半額)
フォロ・トライアーノ€9.5→€7.5ユーロ(20%引き程度)
マッシモ宮(を含む国立博物館共通券)€10→€6.5(35%引き)
まちまちですねえ…。この割引率を、公式サイトでは明らかにしてくれていないのがニクイところですよね。
私の経験から推察すると、2~5割引という感じですか。
ローマパスの利用がお得かどうかを、これで正式に計算するのは難しいですが、少しでも参考になれば…。
ローマパスを上手に使うコツは?ローマパスは本当にお得?

さて、このローマパス、元を取るためのコツは、最初の無料訪問特典を、入場料の高い観光地で使うことです。
ローマパスはバチカン美術館が適用外ですし、ローマには魅力的な無料教会も多いので、ローマパスは旅程によっては、必ずしもお得なカードになるとは限りません。
ですが、元が取れるか取れないか以前に、交通機関にフリーパスで乗れるのは、切符を購入する手間が省けるため、バスや地下鉄などを使う日程の旅行であれば、たいへん便利です。
また、ローマパスを先に購入しておいて、無料特典をコロッセオで利用すれば、コロッセオで入場券を購入する大行列に並ばずに済むので、メリットが大きいです。
事実、ローマパスを、コロッセオで行列をスキップする目的で利用する人は多いです。
私は2013年のローマ旅行で、一週間のローマ滞在のうち、3日間をローマパスを使いまくる日程にし、それ以外の日にバチカンや無料教会めぐりをしました。
ただ、元を取ろうとするあまり、忙しく動き回りすぎてしまったのが反省です。欲張っちゃいけない。
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