【目次】
ローマの「入場観光」しない、おすすめの人気スポット
ローマは、映画「ローマの休日」で有名になったスポットや、バロック期に装飾された華麗な広場など、町を歩いているだけで、次から次へと見どころが現れる、観光客に息をつく間を与えない町です。
このページでは、屋外にあって、基本的には無料で眺めることができる、「ローマ街角の人気スポット」とも呼べるような観光名所をご紹介します。お財布にもヤサシイ!
「ローマの休日」ゆかりのスポット
トレヴィの泉
「後ろ向きにコインを投げるとローマを再訪できる」「コインを2枚投げると恋が成就する」などと、映画ローマの休日で紹介され、ベタではありますが、観光客が定番のイベントをこなす観光地として、人気のトレヴィの泉。
オフシーズンでも観光客がかなり多く、ミサンガ売りも多くたむろしています。
この彫刻と泉が一体になった作品は、バロック期に作られ、ただ有名というだけではなく、非常に美しいです。
ですが、あまりに人が多すぎて、ゆっくりは見学できないかもしれません。
スペイン広場
映画ローマの休日で、名シーンの舞台となったスペイン広場。
広場から続く、幅の広いスペイン階段が、何と言っても有名です。
いつも観光客でごった返していて、ローマではこの界隈が一番人が多いのではないかと思います。
オフシーズンですら身動きするのが大変で、観光客を狙ったスリなどが紛れていることもあるので、身の回り品には十分注意しましょう。
ここも、なかなか優雅な風景なのですが、本当に人が多いので、ゆっくり楽しみたい人は、早朝に足を運ぶことをおすすめします。
真実の口
「真実の口」とは、「嘘つきが手を入れると噛まれる」と言われる、こちらもちょっとしたアトラクション系の観光地。
もともとは、古代ローマ時代のマンホールのふたか何かではないかと言われる、うつろな顔ですが(たぶん何かローマ神話の神様)、まさか数千年後に、こんな人気者になるとは、彼も予想していなかったでしょう。
オフシーズンでも、写真撮影のために、ずらーっと並んでいます。
行列整理のための係員さんがいて、無料で見物&撮影できるものではありますが、写真撮影の際に、係員さんに50セント~1ユーロのチップを渡す観光客が多いそうです(チップを入れる場所があるらしい)。
「真実の口」の影に隠れていますが、この「真実の口」があるサンタ・マリア・イン・コスメディン教会は、ちょっと東洋チックな雰囲気の、風情のある鐘楼が素敵です。少し離れた位置から見てみることをおすすめします。
「真実の口」周辺には、ローマ時代の神殿などが数多く残っていて、こちらも無料で見学できます。
ローマのおすすめ広場
ポポロ広場
ポポロ広場は、スペイン広場の北の方にある、真ん中にオベリスクの立っている大きな広場です。
ポポロ広場からは、南の方に放射線状に道が伸びていて、結構遠い場所からでも、ポポロ広場の真ん中に立つオベリスク(柱)が見える仕掛けになっています。
私が行った時は、ポポロ広場で反ベルルスコーニ集会が開かれていて、スペイン広場より人多すぎでしたが、普段はもう少し落ち着いています。
ポポロ広場の南側に、きのこのように、並んで立っている双子教会は本当にかわいらしいので、ぜひご覧になってください。
双子教会と呼ばれる、見た目がそっくりな教会が2つ並んでいる風景は、広場の北側からやってくる、ローマへの巡礼者に「ローマってすごい!」と思わせるための、バロック的な仕掛けです。
その意味で、本当はこのポポロ広場には北から入るのが一番なのですが、どうしてもローマの中心部から行くと、南側から入ることになってしまうのが残念です。
ポポロ広場に行ったら、カラヴァッジョの傑作を拝めるサンタ・マリア・デル・ポポロ教会に入場するのもお忘れなく!
ナヴォーナ広場
ナヴォーナ広場は、ローマの観光の中心に位置する、ベルニーニ作の噴水が華やかな広場です。
バロック芸術の巨匠ベルニーニの傑作彫刻が、美術館に入らずとも鑑賞できる贅沢な空間です。
バロック彫刻が、観光客や地元っ子で賑わう雰囲気と相まって、ローマ的な空気を感じられる素敵な場所です。
一番有名な四大河の噴水は、ガイドブックなどで、どの彫像がどの川の擬人化なのか、確認しながら鑑賞すると面白いです。
広場周辺には、観光客をつけ狙うような雰囲気の、怪しい人たちがうろうろしていたので気をつけましょう。
カンピドーリオ広場
カンピドーリオ広場は、バロック風の広場が多いローマで、珍しくルネサンス風のきちっとした幾何学模様が印象的な、ちょっと知的な印象を与える広場です。
周囲の建物も含め、ミケランジェロがデザインしたため、ルネサンス的な風景になっています。
真ん中にいるマルクス・アウレリウスの銅像は、オリジナルは広場に隣接している博物館の中にあるんだよと、通りがかりのおじいちゃんが一生懸命説明してくれました。
コロッセオやフォロ・ロマーノから近いので、ぜひついでに立ち寄ってみて下さい。
ローマ その他の街角の見どころ
四つの噴水
クアットロ・フォンターネ通り(日本語訳すると「四つの噴水通り」)を、バルベリーニ宮を左手に見ながら、坂を上るとたどり着く交差点の四隅に、彫像で飾られた噴水が置かれています。
バルベリーニ宮を背後にして、左上の噴水から時計回りにアルノ川、テヴェレ川、ユノ(ヘラ)、ディアナ(アルテミス)の像です。川は擬人化されてます。
ちなみに、噴水と言っても、水はチョロチョロしかで出てません。
バロック的なゴタゴタした雰囲気がローマらしくて、おもしろい風景なのですが、この交差点は交通量がスゴイので、なかなか写真撮るのは大変です。
マルタ騎士団広場(鍵穴)
ローマには、マルタ騎士団長の館の扉の鍵穴をのぞくと、サン・ピエトロ大聖堂のクーポラが見えるという、知る人ぞ知る不思議スポットがあります。
マルタ騎士団長の館の中には入れませんが、クーポラが見えるのは外壁の扉の鍵穴からなので、いつでも鍵穴をのぞくことができます。
鍵穴前には観光客が並んでいます。私が行った3月上旬は10人ほど並んでました。
鍵穴から見えたクーポラは、予想以上に美しくて不思議な雰囲気があり、感動しました!
この鍵穴のあるアヴェンティーノの丘に上る途中で、チルコ・マッシモとパラティーノの丘の迫力あるパノラマが見える場所があります。
サンタンジェロ橋
私が、最もローマで好きな風景が、このサンタンジェロ橋から眺めるサンタンジェロ城の風景です。サンタンジェロ城を撮影したいなら、この橋から撮影しましょう!
まるで天使が花道を作っているような橋です。
橋に並んでいる天使像たちは、ベルニーニとその弟子たちがつくったものですが、ベルニーニが作った二体の天使像は、この橋に置いてあるのはレプリカで、本物はサンタンドレア・デッレ・フラッテ教会にあります。
サンタンジェロ橋からの夕日の眺めも最高です。カモメ多すぎではありましたが。
見どころ多すぎのローマを短時間で効率的にまわるなら?
ローマは、街角スポットだけでも、ここに紹介しきれないほど見どころがありすぎます。
じっくりと長期滞在したいローマですが、1~2日しか滞在できず、でも主要スポットは全部回りたい!どこも諦められない!という場合は、プロのガイドさんの手を借りて、効率的に市内周遊するという手段もあります。
ローマは観光客を狙った軽犯罪が多い町なので、その意味でも、ローマに慣れたガイドさんと一緒に行動すると安心です。
ローマの市内観光ツアーは、オプショナルツアーの定番旅行会社ベルトラや、ユニークなツアーが多いタビナカで探せます。
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- イタリア旅行マニアで今まで9回イタリアに足を運んでいます。何度でもイタリアに行く自分のために、イタリア旅行のマニュアルを作成したのがこのサイトです。
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