【目次】
イタリアの水は、日本の水と比べて硬度が高いそうです。
「水に硬いも柔らかいもあるものか!」と私のような無知人間は思ってしまうわけですが、そういえば近所のスーパーの給水機にも軟水とか硬水とかあるなあ。
このページでは、日本と異なるイタリアのお水事情についてまとめてみました!
軟水と硬水の違い
いい機会なので、「水の硬度とは何ぞや?」と調べてみました。
軟水か硬水かは、カルシウム・マグネシウムがどれだけ入っているかの違いになります。
多いのが硬水、少ないのが軟水です。
硬水(イタリアのお水)の特徴
イタリアの水道から出てくる水は硬水です。
細かく言えば「中硬水」だそうですが、まあ、日本と比べると硬水ってことで。
硬水というくらいですので、口当たりは硬い…らしいのですが、どうかな、あまり感じたことはないです。
カルシウム・マグネシウムといったミネラル分が多いことで、お通じをよくする効果があるそうです。逆に、もともとお腹がゆるめの人には、効きすぎる危険があります。
軟水(日本のお水)の特徴
日本の水道水は軟水です。
軟水は、カルシウム・マグネシウムが入ってないことから、口当たりがやさしく、お腹がゆるくならないので、赤ちゃんや子どもにも安心な水だと言われています。
また、硬水に比べて、お肌にもやさしいと言われています。日本人女性の肌がキレイと言われるのはそのためでしょうか。
ぶっちゃけイタリアの水道水は飲めるのか?
硬水とか軟水とかどうでもいいから、イタリアの水道水は飲めるんですかッ?
イタリアの水道水は、飲めるか飲めないかと言えば飲めます。
ただイタリア人もそのまま常温では飲まず、コーヒーを入れたりお茶を入れたりするのに沸騰させて使うことが多いそうです。
「じゃあ、常温のお水はどうしているの?」というと、イタリアの家庭にはミネラルウォーターが大量に常備されているのが一般的です。
イタリアで販売されているミネラルウォーターは、イタリアの水道水より硬度が低いものが多いそうです。
でもよく考えると、日本でも水道水を直接飲む習慣はあまりないですよね。
各家庭にはウォーターサーバーがある時代ですし、このへんは日本と同じように考えていいと思います。
ただし私たち日本人は硬水には不慣れなので、私は旅行中に身体を壊さないように、念のため飲料水は、たとえ沸騰させるにしてもミネラルウォーターを飲んでいます。
イタリアでの1.5ℓミネラルウォーターの買い方と値段の相場
イタリア人が日常的にミネラルウォーターを買う習慣があるためか、イタリアのスーパーでは、ミネラルウォーターは結構安くで購入できます。
スーパーマーケットでは1.5リットル入りの大型ボトルが、€0.3~0.8程度で手に入ります。
この1.5リットルボトルは、半ダース、6本で1組になっているので、6本単位でしか買えないかというとそんなことはありません。
ビニールをビリっと破って好きなだけ持って行ってOKですし、既に前の人が破り済みのものが置いてあればそこから取っていけばよいです。
スーパーでのミネラルウォーター売り場は、レジよりも入り口よりの方に固まってたり、かなり奥の方にあったりと、探しにくいことがあります。
スーパーで水が売ってないことはありえないので、見つからないときはお店の人に聞きましょう。
Dov’è acqua minerale(ドヴェ アックアミネラーレ)?=お水はどこにありますか?
ミネラルウォーター売り場は、まるで倉庫のように水が無造作に置いてあります。
値段は、どこかにリストがあったり、棚に無造作に貼ってあったりします。必ずしも商品の近くにあるわけではないので、ミネラルウォーターの名前で値段を探しましょう。
イタリアの500mlミネラルウォーターの値段の相場は?
ホテルでの飲み水としては1.5リットルサイズのミネラルウォーターが便利ですが、観光の持ち歩きには500mlペットボトルが便利です。
500mlサイズは観光地のバールや売店でも買えますが、スーパーの方が安いので、スーパーに行ったときについでに購入しておけばお得です。
イタリアの500mlミネラルウォーターの相場は、バールや売店では€1~2ですが、スーパーでは€1以下で入手できます。
炭酸なしと炭酸入りの水の見分け方
イタリアのお水は硬水・軟水よりも、炭酸の有り無しの方が重要!という人も多いのではないかと思います。
イタリアでは、結構普通に炭酸水を飲む習慣があるため、ミネラルウォーターを購入したらうっかり炭酸水だったということがあります。
炭酸なしか炭酸入りかの見分け方は以下の通りです。
- 「naturale(ナトゥナーレ)」が炭酸なし。「frizzante(フリッツァンテ)」が炭酸入り
- 炭酸入りはボトルが透明でなく、青色や緑色のものが多い
- 同じブランドの同サイズの水が二種類あったら大抵安い方が炭酸入り
基本的には、1だけで見分けられますが、「naturale」を購入したのに炭酸入りの水だったという体験談を目にするので(私は経験なし)、心配な場合はお店の人に聞いてみましょう。
「ノン・ガス?」程度の片言で通じます。
またレストランやバールで水を頼むときは、炭酸水は「gassata(ガッサータ)」と呼ぶのが普通です。
おすすめのミネラルウォーターのブランドは?
イタリアでよく見かけるミネラルウォーターのブランドの中で、いくつかおすすめブランドを紹介してみます!
イタリアの最高水「アックア・パンナ」
イタリアのミネラルウォーターで、最高級と言われるのは、トスカーナ州の山間部で採水する「Acqua panna(アックア・パンナ)」という水です。
高級なリストランテでミネラルウォーターを注文すると、このアクア・パンナが出てくることが多いです。
レストランでは、ペットボトル入りではなくビンに入ったアックア・パンナが出てきます。
アックア・パンナのお味は、まろやかで確かに美味しいです。
高級ミネラルウォーターとはいえ、スーパーで買えるペットボトルのアックア・パンナは大して高額でないので、ぜひイタリアで試し飲みしてみてください!
LEVISSIMAもさわやかで美味しい!
アックア・パンナと同じくらい美味しいと思うのがLEVISSIMA(レヴィッシマ)。
他のブランドのお水と一緒に購入したときに、レヴィッシマの方がおいしくて、レヴィッシマはそのまま飲む用、他のお水は沸騰させて飲む用に分けたこともありました。
レヴィッシマはスーパーでよく売っています。
Sant’Annaはリーズナブルな軟水
私がスーパーで購入することが多いのが「Sant’Anna(サンタンナ)」です。
サンタンナはスーパーで安く売っていることが多く、よく大量購入します。
また、サンタンナは日本の水と近い軟水で、「赤ちゃんでも飲める硬度の低いお腹にやさしい水」という意味をこめて、ラベルに赤ちゃんの写真がプリントされています。
軟水を購入したいなら赤ちゃんが目印!
日本の水と近い軟水を選びたいなら、サンタンナの所でも解説したように、ぺットボトルに赤ちゃんの写真がプリントされている水が目印です。
こちらはアックア・パンナのラベルですが、赤ちゃんの写真でなくイラストが描いてあることもあります。
アックア・パンナは日本の軟水よりはやや硬度が高いですが、赤ちゃんが飲んでも大丈夫なら普通に軟水として飲めると思います。
逆にミネラル分の多い硬水を選びたいなら、ボトルがオシャレで日本でもよく見る「San benedetto(サン・ベネデット)」は、硬度が高いお水だそうです。
イタリアの飲料水事情まとめ
- イタリアの水道水は飲めるけどできれば煮沸させた方がよい
- イタリアの水は日本の水よりミネラル分が多く硬度が高い「硬水」
- 硬水のメリットはお通じがよくなることだが、逆にお腹がゆるくなってしまうことがあるのはデメリット
- 日本と同じような軟水を選びたい場合は赤ちゃんマークが目印
- おすすめのお水のブランドはAcqua panna、Levissima、Sant’Anna
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