【目次】

イタリアのレストランではオーダーした後、すぐにパンが出てきます。前菜より早く出てくることもあります。
イタリア旅行のガイドブックでは、「レストランでは、頼んでもいない料理が出てきたら確認すること!」と書かれているため(当サイトも書いてますね)、このパンを食べてよいのか迷うと思います。

私も最初はよくわからず、思い切ってウェイターさんに聞いたら、「好きに食べて!おいしいよ!」と言われた経験があります。
そう、イタリアのレストランで出てくるパンは自由に食べてよいのです!

このページではイタリアのレストランでのパンの食べ方をマニュアルとしてまとめています!
このページに書いてあること
- イタリアのレストランではパン代はサービス代に含まれる
- イタリアのパンの食べ方マナー
- パンにスープやソースをつけて食べてよい?
イタリアではパンはcoperto(=サービス代)に含まれる!

イタリアのレストランではチップの習慣がないかわりに、coperto(コペルト、複数形はcoperti)という、席代・サービス代のようなものが支払金額に加算されます。
パン代はこのcopertoに含まれるため、別途取られることはありません。
逆に言うとパンを食べなくてもcopertoは徴収されるので、食べた方がお得です!

出てきたパンは好きなだけ頂きましょう!
細長い「San Carlo」の袋もパンです!

イタリアのレストランでは、テーブルに「San Carlo」と書かれた細長い袋が置いてあることがあります。
実はコレ、パンです!トリノの名物パン・グリッシーニで、自由に食べてOKです。
この「San Carlo」のグリッシーニは市販のものなので、トリノ本場のグリッシーニに比べるとB級グルメの味かもしれませんが結構おいしいです!

ぜひ食べてみてください~
イタリアでのパンの食べ方には日本と違うマナーが!

イタリアのレストランでパンを食べる際にはマナーがあります。
- パンはテーブルクロスの上に直接置いてOK
- パンは手でちぎって食べる
- カゴから取ったパンを戻さない
日本ではなじみのない習慣もありますので、解説します!
パンはテーブルに直接置いてよい

イタリアでは、パンの入ったカゴ・皿は一人一人にではなくテーブルごとに用意されます。
その際、パンを取り分ける皿は出てこないことが多いです。
取り分け皿がない場合は「パンはテーブルに直接置いてOK」という、ちょっと日本人には抵抗のある風習があります。
テーブルクロス(布製・紙製)は清潔だという考え方です。

私はコレは抵抗があるので、取ったパンはテーブルに置かずに、左手に持ったままにしています。前菜が運ばれてきたら、前菜のお皿の隅に置くようにしてます。
パンは手でちぎって食べるのが普通

日本では、パンにそのままかぶりつく食べ方はあまり気にされませんが、イタリアではパンを漢らしく噛みちぎるのはNGです。ご注意ください!
ただし「パスタをすする音が絶対NG」なのに比べると、ぶっちゃけ誰も見てないので…それほど神経質に気にしなくてもよいかな…
食べかけのパンはカゴに戻すのはNG!

これは目からウロコかもしれませんが、食べきれなかったパンをパンのカゴに戻すのはNGです。
カジュアルなレストランでは、パンのカゴを他のテーブルと共有することがあるんです!
まあ考えてみればそうですよね。パンかごにはパンが山のように盛られてくるので、食べ終わらなかったからといって、すべて処分するのはもったいないです。

なので…パンかごには食べかけパンは戻してはいけないし、食べなくても一度手に取ったパンを戻すのは避けた方がよいです。バイキング店で料理を取る時の感覚と同じです。
高級なお店では、パンはかごではなくお皿に載ってきます。皿に載せられたパンは、テーブル食べきりの分量でやってきます。


お皿に載ったパンは自分のテーブル専用のパンです。かごのパンのルールよりはゆるやかに考えてよいと思います。
パンでお皿のソースやスープを拭って食べてもいいの?

イタリアではパスタやメイン料理のソースやスープの残りを、パンで拭って食べる習慣があり、その食べ方を指す「スカルペッタ(scarpetta)」という言葉があります。
この「スカルペッタ」は厳密には家での食事ではOKですが外食ではNGらしいです。
しかしイタリアなので、そこらへんはゆるいです。

それなりの高級リストランテで、「この料理はソースがメインなので、最後までパンを使って食べてください」なんて言われたこともあります。
イタリアのマナーは「とにかくこうしなきゃダメ!」という画一的なものではなく、「場の雰囲気を読みながら判断すること自体がマナー」という感じがあります。
「スカルペッタ」のように、完全なマナー違反ではない所作については、周囲のお客さんの様子や、レストランの雰囲気を見ながら決めましょう。
オリーブオイルが一緒についてくるのはなぜ?

地元でおいしいオリーブオイルが取れる場合、パンと一緒にオリーブオイルが入った小皿が運ばれてくることがあります。
このオリーブオイルは、バターのような役割なので、パンを浸して食べましょう。

私はこの食べ方がすっかり気に入ってしまい、日本に帰ってからも、バターではなくオリーブオイルでパンを食べるようになりました。
パンが出てくるならプリモは注文しなくてよい?

イタリアでは、前菜(antipasti)、第一の皿・プリモ(primo/primi)、第二の皿・セコンド(secondo/secondi)とメニューが分けられていますが、フルコースで注文しなければならないということはありません。
パンが出てくるため、パスタやリゾットなど、炭水化物系の料理であるプリモは注文しないという人も多いです。
栄養のバランスを考えても、あまりお腹がすいていないときは、プリモは注文しないのは正解だと思います。

ただし、イタリアで食べるパスタって美味しいんですよねえ…。私はいつもこの選択で悩みます。
イタリアのレストランで出てくるパンのまとめ!

- イタリアのレストランで出てくるパンはサービス代に含まれるため自由に食べて良い
- 一度手に取ったパンをパンかごに戻すのはNG
- 一緒に出てくるオリーブオイルはバターの代わりなのでお好みでパンを浸して食べる
- ソースやスープをパンでぬぐって食べるのはお店の雰囲気を見て決める
- パンが必ず出てくるのでパスタ類は注文しないという方法もある
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- イタリア旅行マニア
- イタリア旅行マニアで今まで9回イタリアに足を運んでいます。何度でもイタリアに行く自分のために、イタリア旅行のマニュアルを作成したのがこのサイトです。
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