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イタリアのレストランに入る時に、気になるのが食事マナー。
私の印象では、イタリア人は大らかな人が多く、特に観光地の地元住民は自分たちとは習慣の異なる外国人観光客に慣れているため、食事マナーに神経質になりすぎる必要はないです。

ガイドブックに書かれていることと、実際に現地で感じることには、差があるかな~という感じです。
それでも、イタリアの食事マナーとして「絶対にNGなこと」が1つあります。それはパスタを音を立ててすすること。
この「絶対NG案件」を含めて、ドレスコードやチップなど、イタリアでの外食マナーについてまとめました。
絶対のNGは音を立ててパスタを食べること!

イタリアのレストランで絶対NGのマナー違反は、料理を食べる際の「音」です。
「音」からは、近くで食事している人たちが逃げようがないため、不快な思いをさせてしまいます。

最も気を付けたいのが、スパゲッティ。特に長麺タイプのパスタを食べるときに、すする音を立てないことです。
日本では麺類をすすって食べる風習がありますが、ヨーロッパでは麺をすする音は絶対にNGです。

万が一コレをやってしまうと、近くのテーブルの人に露骨に嫌な顔をされるらしい…
すする音を立てないコツは、長いパスタはきちんとフォークに巻いてから食べること。

「そんなのは面倒!」という人は、長麺パスタでなく、ペンネ(penne)、ニョッキ(gnocchi)など、音が立ちにくい短いパスタやラザニア、リゾットを選びましょう。

レストランでのドレスコードは厳格ではない

イタリア旅行では、高級レストランに入るために、フォーマルな服と靴を1セット持って行くことを勧められることがあります。
しかし、高級レストランである「リストランテ」や、ミシュランに掲載されているようなお店でも、ドレスコードが厳しいお店は、実際にはほとんどありません。

特に観光地にある「リストランテ」は、観光客も入店客のターゲットとしていることもあり、観光のままのジーパン・スニーカーで入店している人もたくさんいます。
「さすがにジーパン・スニーカーでの入店は気が引ける」という場合でも、ジーンズ生地でない服、布製のスニーカーではない靴を準備しておけば問題ないです。

私はそれほど高級店には入らないのですが、今まで入ったお店の中で一番料理が高額だった、ランチ予算一人€50(7000円程度)、ディナー予算一人€100(1万5000円程度)のリストランテも、店内のお客さんの服装はカジュアルでした。
それ以上に高額なお店の場合は、入ったことがないので何とも言えませんが、心配な場合は入店する前に「この服装でも入ってよいか?」と尋ねるとよいです。
Possiamo entrare con questi vestiti?
(ポッシアモ エントラーレ コン クエスティ ヴェスティーティ?)
=私たちはこの服装で入店できますか?
イタリア人はコミュニケーション好きなので、こういう質問を嫌がられることはまずありませんし、逆にきちんと確認することで好感を持たれる可能性大です。

入店を断られることはほとんどないですよ~
イタリアではテーブルで会計するのが基本

会計は、食事が終わった後にスタッフに声をかけて、テーブルで支払います。
イタリア語で「会計お願いします」の「Il conto,per favore(イル・コント・ペルファヴォーレ)」を丸暗記しておくと便利です。
イタリアでは「会計はすぐに来るのは失礼」という風潮でもあるのか、会計を頼んでから伝票が来るまで非常に時間がかかることが多いので、早めに声をかけましょう。
伝票は、開閉式のボードに挟んで持ってくることが多いです。お会計のお金はこのボードに挟んでおくと、頃合いを見て持っていきます。
カジュアルで混雑しているレストランでは、入り口近くのレジで退店前に支払う方式のこともあります。クレジット払いの場合のみレジまで行くというお店もあります。

周囲のお客さんの支払い方を見ておきましょう。

日本では、友人どうしでレストランに入ったときに会計を分けることができますが、イタリアでは別会計はあまり見かけません。まとめて払って、あとから精算しましょう。
イタリアのレストランでチップは不要

イタリアのレストランでは「coperto(コペルト)」という席代・サービス代が、一人あたり€2~5で会計の際に請求されることが多いです。
この「coperto(コペルト)」にサービス代が含まれているので、基本的には請求された金額にプラスしてさらにチップを払う必要はありません。
ただし帰りのタクシーを呼んでもらった場合は、€1程度のチップを払うとよいです。

「お釣りを受け取らないでチップ代わりにする」という方法もあります。
イタリアでは料理をシェアしても大丈夫?

イタリア人は、基本的には料理をシェアしません。

しかし、お弁当文化で育った日本人の我々は、いろんな味のものを食べたいですよね!
シェア自体はマナー違反ではありませんが、できれば注文時に「料理をシェアしたい」ということを伝えましょう。
イタリア語で「お料理をシェアすることは可能ですか?」は「Possiamo dividere i piatti?(ポッシアモ・デイヴィーデレ・イ・ピアッティ)」で通じます。
そうすると小皿を用意してくれたり、サービスのよいお店では、半分ずつに盛りつけて持ってきてくれることもあります。
料理の写真を撮るのはOK

料理の写真撮影については以前はよく議論するのを見かけましたが、最近はスマートフォンや、SNSが世界中に浸透していることもあり、観光客・地元客問わず多くのお客さんが写真撮影しています。
よっぽど静かでシャッター音が響きそうなお店でなければ、周囲の雰囲気に留意しながら写真撮影する分は問題ありません。
お店の側も、特にTripAdvisorに登録しているお店は(入り口にステッカーが貼ってある)、写真付きで口コミしてほしいということもあり、撮影については寛容です。
ただ写真撮影に熱中しすぎて料理が冷めてしまうようだと、さすがに料理を出している側も残念に思うかもしれません。サッと撮影してあとは料理を楽しみましょう!
まとめ

- イタリアのレストランで音を立ててパスタをすするのは絶対NG
- イタリアのレストランのドレスコードはそれほど厳しくない
- テーブル会計が基本。別会計はできない
- イタリアでは料理のシェアはあまりしないが、絶対NGではない
- チップは「コペルト」にサービス料金が含まれているため基本的に不要
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- イタリア旅行マニア
- イタリア旅行マニアで今まで9回イタリアに足を運んでいます。何度でもイタリアに行く自分のために、イタリア旅行のマニュアルを作成したのがこのサイトです。
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