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イタリアのレストランでの食事は、よっぽどの高級店に入らない限りは、厳格なルールがあるわけでもなく、それほど身構える必要はありません。
ですが「日本のレストランとだいたい同じだよ」と言われても、イタリアに行く前に、どこらへんが日本と同じで、どこらへんが違うのかを把握しておきたいという方もいらっしゃると思います。
このページでは、料理をオーダーしてから会計するまでの、イタリアのレストランでの一般的な流れを解説します。
イタリアのレストランでの注文から会計までの流れ
- 入店
- 入店の際は昼は「ブオンジョルノ」、夜は「ブオナセーラ」と、一言挨拶して入りましょう。
イタリア語は覚えられん!という場合でも、Helloでもよいのでまずは挨拶が大事!
ボーイさんに人数を告げて、席に案内してもらいます。予約している場合は、予約客であることを告げます。
- 着席
- コート類やバッグは、カジュアルなお店だと同じテーブルの空いている席や、椅子の背もたれに置きます。フォーマルなお店ではコートかけや、バッグホルダーが用意されています。
- 食前酒・飲み物のオーダー
- フォーマルなお店では先に飲み物(食前酒や水)を尋ねられます。日本ではすぐに無料のお冷やが出てきますが、イタリアでは出てこないのでその代わりのようなものです。イタリアでは水は無料ではなく、有料のミネラルウォーターになります。
- メニューを選ぶ
- メニューを選びます。日本語メニューがあるお店はマレですが、中心部のレストランでは、英語併記のメニューが多いです。それでも、慣れない言語でメニューを選ぶので時間ががかります。
ウェイターさんが頃合いを見て注文を取りに来ますが、まだ決まってない場合は、遠慮せずに、もう少し時間がかかる旨を伝えましょう。
- オーダーする
- 注文するものが決まったら、ウェイターさんに手や目線で合図して、オーダーを取りに来てもらいます。指さしオーダーで大丈夫!
テーブルごとに担当のウェイターさんが決まっているお店もありますが、そこらへんの店事情はお店に任せておけばOK。小さめのお店では、注文はシェフが自ら取りに来ることもあります。
- パンが出てくる
- オーダーが終了したら、真っ先にパンが出てくることが多いです。パンは注文してない…と思うかもしれませんが、パン代はサービス料に含まれているので食べてOKです。
- アンティパスト(前菜)
- 最初に出てくる料理は、アンティパスト(antipasto、メニューではantipastiと複数形表記)の中から選んだ料理です。調理しないコールドフードやすぐ用意できるものになります。
- プリモ(第一の皿)
- 次にプリモ(primo、メニューではprimiと複数形表記)。パスタやリゾットなど、日本で言うところの主食です。
食べ終わった後にフォークとスプーンを揃えておくのが、皿を下げて次のお皿を持ってきてOKの合図です。まだ食べ途中なのに、フォークとスプーンを揃えてしまうと、優秀なお店ほど電光石火でお皿を持って行かれてしまうので気をつけましょう。
- セコンド(第二の皿)
- 次にセコンド(secondo、メニューではsecondiと複数形表記)。お肉やお魚などのメインディッシュです。付け合わせ野菜のコントルノ(contorno、メニューではsecondiと複数形表記)をオーダーした場合は、セコンドと一緒に出てきます。
- デザート
- セコンドのお皿を下げた後にデザートを食べるか尋ねられます。イタリア語で「デッセルト?」と聞かれます。食べたい場合は、メニューを持ってきてもらいます。
だいたいセコンドを食べた後にデザートの有無を聞かれるので、一番最初にオーダーせずに、セコンドを食べ終わったタイミングで、お腹の余裕具合を見ながら注文するか決めるのがおすすめです。デザートと一緒に、コーヒーやお茶類も頼みます。
- エスプレッソ・紅茶
- 一番最後に、食後のお茶系が出てきます。イタリアのレストランでは、高級店でも紅茶はティーパックのことが多いので、よっぽとコーヒーが苦手で無い限りは「カッフェ(エスプレッソ)」を頼むのがおすすめです。日本のようにミルクはついてこないので、ミルクを入れて欲しい時は「カッフェ・マッキアート」と伝えましょう。
お茶類を、デザートと一緒に飲みたい場合は、頼めば一緒のタイミングで持ってきてくれます。
- 会計
- 会計は、テーブルで支払うのが一般的。ウェイターさんに会計をお願いしてから伝票が来るまで、驚くほど時間がかかることがあります。退店するタイミングになったら、なるべく早く会計をお願いした方がよいです。サービス代は込みなのでチップは不要です。
最近はクレジットカードで会計できるお店が増えて、カード払いの場合はレジで会計になることもあります。
- 退店
- 高級店やアットホームなお店では、お店の人が出口まで見送ってくれることもあります。「グラツィエ、アリヴェデルチ(ありがとう、それではさようなら)」と挨拶してお店を出ましょう。「モルトベーネ(おいしかった)」と伝えると、喜んでもらえます。
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この記事を書いた人
- イタリア旅行マニアで今まで9回イタリアに足を運んでいます。何度でもイタリアに行く自分のために、イタリア旅行のマニュアルを作成したのがこのサイトです。
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