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イタリアのお食事処の種類は、「リストランテ」「トラットリア」など、食事の値段お店の雰囲気提供する料理の種類によって、いくつかに分かれます。

イタリアのお食事処の種類をかんたんな表にしてみたのがコチラ。

イタリアのお食事処

リストランテ(ristorante)高級レストラン
トラットリア(trattoria)カジュアルな郷土料理店
オステリア(osteria)居酒屋レストラン
タヴェルナ(taverna)大衆食堂
エノテカ(enoteca)ワイン専門店
ピッツェリア(pizzeria)ピザ専門店
バール(bar)コーヒー・軽食店
パスティッチェリア(pasticceria)スイーツ専門店

このページではこれらのイタリアのお食事処が、それぞれどういうお店なのかくわしく解説します!

リストランテは高級店だけど気軽に入れるお店も!

イタリアで高級レストランを指す言葉が、「リストランテ(ristorante)」です。

テーブルクロスは白い布で、ウェイターさんは制服を着ていることが多いです。英語がペラペラなスタッフがほとんどです。

ただ、イタリアに行って感じるのは、リストランテと名のつくお店の多くは、日本人が考えているような堅苦しいフォーマルなお店ではありません

ペスカーラのリストランテ

ペスカーラで入ったリストランテは高級感はありましたが、普通のファッションで入店しているお客さんがほとんどでしたし…

アンヴェルサのレストラン

アンヴェルサで入ったリストランテは夫婦が普段着で営業し、近所の人と世間話もしていました

シチリア島で入店した、ランチで一人1万円近くのコースになるリストランテでも、ドレスコードは厳しくありませんでした。

よっぽどセレブ御用達のお店でない限り、リストランテであっても観光そのままの服装で入店できます。

特に観光都市のリストランテは、観光客にも入店してもらいためかドレスコードはゆるいです。

また「リストランテ」だからと言って、必ずしもお料理の値段が高いとも限りません

値段は、パスタなどのプリモ(第一の皿)で€10~30、肉・魚のセコンド(第二の皿)で€15~40が、平均的なリストランテの値段。とにかくお店によって差がある感じですね。

ラグーザのレストラン

料理は、イタリアの伝統料理をシェフがオシャレにアレンジした創作料理が多いです。

リストランテ

  • リストランテは基本的に高級レストラン
  • リストランテと名がついていても、カジュアルなお店もある
  • ドレスコードが厳格なお店は少ない

トラットリアは郷土料理が美味しい!

トラットリア(Trattoria)」は、リストランテよりもカジュアルなレストランです。

どこが「リストランテよりカジュアル」かというと、テーブルクロスが柄物だったり、取り換えやすいように紙製だったりします。

ウェイターさんも私服で働いていることが多いですね。

また、たいていのトラットリアでは、その町の伝統的な郷土料理が看板メニューになっています。

トラットリアに入ったら、ぜひ地域の名物料理=「tipico(ティピコ)」の料理はどれかを尋ねて、オーダーしてみましょう 。

トラットリアは地元の常連客が多いのが特徴で、人気のトラットリアは混雑していて、混み具合がおいしいお店を選ぶ目安にもなります。

フェラーラのトラットリア

おいしいトラットリアは地元民が知っている!ので、ホテルのスタッフにおいしいお店を紹介してもらうと、ハズレが少ないですよ!

お料理の値段は、リストランテよりやや安め。パスタなどのプリモ(第一の皿)で€7~20、肉・魚のセコンド(第二の皿)で€10~25くらいです。

トラットリア

  • リストランテよりカジュアル
  • 郷土料理を提供するお店が多い

オステリアは居酒屋風レストラン

オステリア(Osteria)」は、もともと宿泊施設を兼ねた食事処を指す言葉が語源です。

現在では「居酒屋」のような雰囲気のお店のことを指し、地酒(郷土ワイン)に強いという特徴があります。料理はトラットリアと同じく郷土料理が多いです。

現地イタリアでは、トラットリアとオステリアの違いはそれほど明確ではありません。

アグリジェントのレストラン

お酒というより料理自慢のオステリアも多く、私はオステリアに入店しても、お料理だけオーダーして、アルコールは飲まないことの方が多いです。

あえてトラットリアとの違いを挙げると、トラットリアは家族連れが多く明るい雰囲気。オステリアは大人の客が多くてまったりしてる感じ。

でも、それもイメージ程度の違いなので、トラットリアと同じように利用すればOKです!

オステリア

  • オステリアは居酒屋風レストランで地酒に強い
  • 郷土料理が得意なお店が多くトラットリアと明確な違いはない

タヴェルナは「大衆食堂」を指す言葉

居酒屋・大衆食堂を指す言葉としては、「タヴェルナ(Taverna)」という言葉もあります。

タヴェルナは古いラテン語由来の言葉で、あえて言うなら「~食堂」という感じでしょうか。

日本語ではどうしても「食べるな」という響きに聞こえてしまって、ちょっと可笑しいですよね

タヴェルナは、観光客から見るとオステリア・トラットリアとほとんど変わりはありません

タヴェルナはギリシャに多い

ギリシャではギリシャ料理を出すお店を「タヴェルナ」と呼び、「タヴェルナ」という看板を掲げているお店はイタリアよりもはるかにたくさん見かけます。そのため「タヴェルナ」はギリシャ由来の言葉だと思っていましたが、その逆で、ラテン世界からギリシャに入った言葉という説が有力なのだそうです。

エノテカはワインバー&おつまみを出すお店

エノテカは、ワイン販売がメインのお店です。

バーの営業はワイン試飲の意味合いが強く、ワインのおつまみになる生ハムやチーズを出すことはありますが、調理した料理を出すお店は少ないです。

中には「エノテカ」という看板で、トラットリアと変わらないようなメニューを出すお店もあります。

です、、基本的には「エノテカ」はワインがメインのお店。ランチやディナーで「しっかりした食事には利用できない」と思ったほうがよいでしょう。

エノテカ

  • エノテカはワイン販売のためのワイン試飲店
  • おつまみの提供はあってもしっかりした食事がとれるエノテカは少ない

ピッツェリアはピザ専門店!

ピッツェリア(Pizzeria)」はピザ専門店

ピザはイタリア人の大衆料理の代表で、ピッツェリアでピザを食べると、リストランテやトラットリアなどに入店するよりずっと安くすみます

お店にもよりますが、ピザ1枚が€3~15くらいです。

ローマ レストラン

本場イタリアのピザの直径は女性の肩幅くらいで大きくてビックリしますが、観光後でおなかがすいた状態であれば、女性でもサクッと1枚食べられちゃいます~!

また、テイクアウト可能なピッツェリアが多いです。

イタリ人には日本と違うピザの風習(?)があり、イタリア人はピザを複数人でシェアしません

イタリアの独特のピザ文化については、こちらの記事でくわしく解説しています↓

ピッツェリア

  • ピッツェリアはピザ専門店
  • リストランテやトラットリアより安く食べられる
  • テイクアウト可能

バール(Bar)では軽食が取れる!

最近、日本でもイタリアやスペインの「バール(Bar)」は知名度が高まってきました。

「コーヒー立ち飲み店」と認識されているバールですが、イタリア風サンドイッチの「パニーニ」や、切り売りピザを置いているバールも多く、特に昼は食堂替わりに使うことができます

マテーラのカフェ

バールでのランチは、パニーニ+飲み物で€10あれば食べられます。

ただしバールはカウンターで立ち食いするのと、席に座って食べるのとでは金額が変わります。

バールの使い方についてはこちらの記事でくわしくまとめているので、あわせてご覧くださいませ↓

パスティッチェリアはスイーツ専門店!

もう一つ、紹介しておきたいのは「パスティッチェリア(Pasticceria)」。イタリアのお菓子・ケーキ屋さんです。

パスティッチェリアを看板に掲げているお店は、自家製のお菓子を販売していることが多いです。

カターニアのお菓子屋さん

リストランテやトラットリアは、「お食事はおいしいのにデザートは値段の割にはイマイチ」というお店もあります。

リストランテやトラットリアで高いデザートを食べるより、地元の人たちで賑わっているパスティッチェリアを見つけたら、デザートはそちらで食べた方がおいしいかも!

複数の名称を看板に掲げているお店も多い!

イタリアの食事処はいろいろ種類がありますが、実は掛け持っているお店が結構多いです!

たとえば、「リストランテ・トラットリア」とか、「トラットリア・ピッツェリア」という感じで営業しています。

たとえばこの写真のお店は、「オステリア」と「ピッツェリア」を兼ねています。「お酒も飲めるしピザも食べられるよ」ということでしょう。

他には「リストランテ・トラットリア」だと、「特別なディナーにも日常の食事にも使えるよ」みたいなお店。

「トラットリア・ピッツェリア」だと「うちは地元の名物ピザもおいしいよ」という感じで、お客さんにアピールしています。

また、店内にバールのカウンターを持っていて、ランチやディナーの時間でない時は、普通にバール営業しているお店も多いです。

リストランテを兼ねているバールは、トイレが綺麗なので、トイレ休憩に使うのにおすすめですよ!

イタリア料理以外のレストランは少ない

イタリア人の食は保守的」と、よく言われます。

イタリアではイタリア料理(正確には地元の郷土料理)以外のレストランは、日本に比べてかなり少ないです。

マグドナルドやスターバックスのようなファーストフード店・チェーン店も、以前にくらべると増えてきたとはいえ、それほど街中で見かけません。

せっかくイタリアに来たんだからイタリア料理を楽しもうっ!

イタリアの食事処の種類まとめ

  • リストランテ=高級店だがそれほど敷居が高くないお店もある
  • トラットリア=郷土料理を出すカジュアルなお店
  • オステリア=居酒屋風のお店
  • タヴェルナ=カジュアルな食事処
  • エノテカ=ワインバー
  • ピッツェリア=ピザ専門店
  • バール=立ち飲みカウンターのあるカフェ
  • パスティッチェリア=お菓子屋さん

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この記事を書いた人
辺獄
辺獄イタリア旅行マニア
イタリア旅行マニアで今まで9回イタリアに足を運んでいます。何度でもイタリアに行く自分のために、イタリア旅行のマニュアルを作成したのがこのサイトです。