ポジターノのレストラン

イタリアのお食事処は、日本ほど種類が豊富ではありません。

「イタリア人の食は保守的」とよく言われます。イタリアでは、イタリア料理(正確には地元の郷土料理)以外のお店は、ゼロではありませんが、日本に比べると極端に少ないです。

また、マグドナルドやスターバックスのような、ファーストフード店・チェーン店の数も、かなり少ないです。

イタリアのお食事処は、「リストランテ(Ristorante)」「トラットリア(Trattoria)」など、お食事の値段や、お店の雰囲気、出される料理の種類によって、いくつかに分かれます。

たいていのお店が、自店がどのタイプのお店なのか、たとえば「リストランテ・アッカデミア」などのように、屋号にお店のタイプをつけているため、イタリアのお食事処の種類を知っておくと、お店選びの際に役立ちます。

このページでは、イタリアの食事処の種類を挙げて、それぞれどういうタイプのお店なのかを解説します。

リストランテ(Ristorante)

ペスカーラのリストランテ

イタリアで最も高級店を指すのが、「リストランテ(Ristorante)」です。

テーブルクロスは白い布で、ウェイターさんが制服を着ていることが多いです。英語がペラペラなスタッフがほとんどです。

ただ、イタリアに行って感じるのは、リストランテと名のつくお店の多くは、日本人が考えているような、堅苦しいフォーマルなお店ではありません。

私があまり高級店に入ったことがないというのもありますが、ランチで一人5000円以上のコースになるリストランテでも、ドレスコードは厳しくありませんでした。

よっぽどのセレブ御用達のお店でない限り、リストランテであっても、観光そのままの服装で入店できます。特に観光都市では、観光客にも入店してもらいためか、ドレスコードは緩やかです。

また、「リストランテ」だからと言って、必ずしもお料理の値段が高いとも限りません。お店に入る前にメニューを見せてもらうことも可能なので、不安な場合はメニューを見てから入店してもOKです。

お店にもよりますが、だいたい値段は、パスタなどのプリモ(第一の皿)で€10~20、肉・魚のセコンド(第二の皿)で€15~40くらいが、平均的なリストランテの値段です。

料理は、イタリアの伝統料理を、シェフがオシャレにアレンジした、創作料理が多いです。

トラットリア(Trattoria)

フェラーラのトラットリア

トラットリア(Trattoria)」は、リストランテよりもカジュアルなお店を指します。

どこがリストランテよりカジュアルかというと、テーブルクロスが柄物だったり、取り換えやすいように紙製だったりします。

ウェイターさんも私服で働いていることが多いです。

たいていのトラットリアが、その町の、伝統的な郷土料理が看板メニューになっています。

トラットリアに入ったら、ぜひ地域の名物料理=「Tipico〈ティピコ)」な料理はどれかを尋ねて、オーダーしてみましょう。

リストランテよりも、地元のお客さんが多いのが特徴で、人気のトラットリアは混雑しているため、混み具合がおいしいお店を選ぶ目安にもなります。

おいしいトラットリアは地元民が知ってる!ので、ホテルのスタッフにおいしいお店を紹介してもらうと、外れが少ないです。

お料理の値段は、リストランテよりやや安めで、平均的なお店だと、パスタなどのプリモ(第一の皿)で€7~15、肉・魚のセコンド(第二の皿)で€10~20くらいです。

オステリア(Osteria)

アグリジェントのレストラン

オステリア(Osteria)」は、もともと宿泊施設を兼ねた食事処を指す言葉が語源です。

現在では、「居酒屋」のような雰囲気のお店のことを指し、トラットリアより、地酒(郷土ワイン)に強いという特徴があり、料理は郷土料理が多いです。

ただ、トラットリアとオステリアの違いは、それほど明確ではありません。

料理の美味しさで有名なオステリアも多く、私はお酒を飲まないため、オステリアに入店しても、お料理だけオーダーして、アルコールは飲まないことの方が多いです。

私のイメージでは、トラットリアは家族連れが多く明るい雰囲気で、オステリアは大人の客が多くて、ちょっとまったりしてる感じがありますが、それもイメージ程度の違いなので、トラットリアと同じように利用すればよいと思います。

タヴェルナ(Taverna)

居酒屋・大衆食堂を指す言葉としては、「タヴェルナ(Taverna)」という言葉もあります。

タヴェルナは古いラテン語由来の言葉で、あえて言うなら「~食堂」という感じでしょうか。

タヴェルナも、オステリア・トラットリアと、少なくとも観光客から見ると、ほとんど変わりはありません。

余談ですが、ギリシャでは、ギリシャ料理を出すお店を「タヴェルナ」と呼び、「タヴェルナ」という看板を掲げているお店は、イタリアよりもはるかにたくさん見かけます。

そのため、私は「タヴェルナ」はギリシャ由来の言葉だと思っていましたが、その逆で、ラテン世界からギリシャに入った言葉という説が有力なのだそうです。

日本語ではどうしても「食べるな」という響きに聞こえてしまうのが、ちょっと笑えますね。

エノテカ(Enoteca)

ワイン

エノテカ(enoteca)は、ワインバーのようなお店です。

エノテカは、ワインバーというよりはワイン販売が主で、バーの営業は、試飲の意味合いが強く、ワインのおつまみになる、生ハムやチーズを出すことはありますが、調理した料理を出すお店は少ないです。

まれに、「エノテカ」という看板で、ほとんどトラットリアと変わらないようなメニューを出すお店もありますが、「エノテカ」がついている場合は、ワインがメインのお店だと思った方がよいです。

ピッツェリア(Pizzeria)

ローマ レストラン

ピッツェリア(Pizzeria)は、その響きからわかるように、ピザ専門店です。

ピザは、イタリア人の大衆料理の代表という感じで、ピッツェリアでピザを食べると、トラットリアなどに入店するよりずっと安くで食べられます。

お店にもよりますが、ピザは1枚がだいたい€3~10くらいです。

ピザの直径は、女性の肩幅くらいで、結構大きいですが、観光後でおなかがすいた状態であれば、女性でもサクッと1枚食べられちゃいます。

バール(Bar)

マテーラのカフェ

最近、日本でもイタリアやスペインの「バール(Bar)」は知名度が高まってきました。

コーヒー立ち飲み店と認識されているバールですが、イタリア風サンドイッチの「パニーニ」や、切り売りピザを置いているバールも多く、特に昼は、食堂替わりに使うこともできます。

バールでのランチは、パニーニ+飲み物で、席代まで含めて、€10あれば、お腹いっぱい食べられます。

パスティッチェリア(Pasticceria)

コルトーナ

もう一つ、紹介しておきたいのは、「パスティッチェリア(Pasticceria)」。お菓子・ケーキ屋さんです。

バールを併設しているお店も多いですが、パスティッチェリアを看板に掲げているお店は、自店で作ったケーキ類を販売していることが多いです。

リストランテやトラットリアは、お食事はおいしいのに、デザートは、高いわりにはイマイチというお店もあります。

無理してリストランテやトラットリアでデザートを食べるより、餅は餅屋、評判がよかったり、地元の人たちで賑わっているパスティッチェリアを見つけたら、デザートはそちらで食べた方がおいしいかもしれません。

最後に大事なこと!

えっと、ここまで書いといて、最初に書けばよかったと思ったのですが、実は、イタリアの食事処は、いろいろ種類がありますが、掛け持っているお店も結構多いです!

たとえば、「リストランテ・トラットリア・ダンテ」とか、「トラットリア・ピッツェリア・ペトラルカ」みたいな感じです。

「リストランテ・トラットリア」だと、「特別なディナーにも日常の食事にも使えるよ」みたいなお店。

「トラットリア・ピッツェリア」だと「うちはピザもおいしいよ」みたいな感じで、お客さんにアピールしているのだと思います。

また、バールのカウンターを持っていて、ランチやディナーの時間でない時は、普通にバール営業しているお店も多いです。

ちなみに、リストランテを兼ねているバールは、トイレが綺麗なので、トイレ休憩に使うのにおすすめですよ!

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