【目次】
ローマを堪能し尽くすには数年が必要!?
「ローマは一個の世界であって、それを通暁するのには、まず数年を必要とする」( ゲーテ『イタリア紀行』相良守峯訳・岩波文庫より)
イタリア旅行愛好家であったゲーテは、イタリア旅行記の中で、「ローマの全てを堪能し尽くすには、数年間は滞在しなければならない」という旨のことを書いています。
まったく、ゲーテの言う通り。
ローマは、あまりにも見どころが多い町で、ガイドブックを見ると、いったいどこをどの順番で見てまわればよいのか、途方に暮れてしまいます。
私は、3回ローマに足を運んだことがあり、全部で15泊していますが、それでも全くローマを制覇したとは言えません。まだまだ行きたい場所が山ほどあります。
しかし、ローマを楽しみ尽くすために、ローマに数年滞在するなんてことは、なかなか現実として叶う夢ではありません。
何とか、自分の滞在期間に合わせて、山ほどあるローマの見どころを、取捨選択して観光プランを立てていかなければなりません。
このページで、そのお手伝いが、少しでもできればいいなと思っています。
ローマに行ったらこれだけは見逃せない!ローマ2大スポット
ローマの観光スポットの数は、ゆうに100は超えます。
その中で、これを見なければローマに行ったとは言えない!という、ローマ観光地のツートップをご紹介します(たぶん、紹介される間でもなく、ご存知だと思いますが…)。
コロッセオ
古代ローマの闘技場跡であるコロッセオは、言うまでもない、ローマのシンボル。
「コロッセオが崩れるとき、ローマも滅びる」などと言われています(コロッセオは、既に少し崩れかけてますけど…)。
バチカン美術館(システィーナ礼拝堂)
バチカン美術館の中のシスティーナ礼拝堂は、ミケランジェロの「天地創造」「最後の審判」などの、あまりにも有名な天井画・壁画で装飾されています。
ルネサンス美術の最高到達点とも言えるような、迫力ある圧倒的な空間。
ローマまで足を運んで、システィーナ礼拝堂を見ずに帰るなんて選択肢はありません。
ローマを楽しむのに必要な日数は?
さて、ローマ観光に必要な日数ですが、上に挙げた二大スポット、コロッセオとバチカン美術館を見るだけなら、1日でもまわれます。
1日でまわるためのモデルコースも作ってみました→ローマ観光おすすめのモデルコースは?1日で効率よく歩くルート!
ですが、ローマの魅力は、短い滞在では味わえません。
ローマは、町全体にバロック芸術のうねりと、古代遺跡の廃墟的風景が入り混じり、歴史の重みを感じる町です。その町並みを楽しむには、自分の足でローマ市内を歩くのが一番です。
見どころをピンポイントで訪問する旅程では、ローマ独特の歴史の重力みたいなものを、堪能するのは難しいです。
そもそも二つの大きな見どころであるコロッセオとバチカン美術館は、ローマの中心街ではやや離れた位置にあります。
ローマには最低でも2日は滞在して、コロッセオのある町の南部と、バチカン美術館のある北部に分けて楽しみましょう。
ヨーロッパの芸術や町並みが好きな方なら、ローマには1週間くらい滞在しても、全然飽きないと思います。
ローマ観光のルートを作るコツ!
ローマのような、見どころの多い町は、まずはガイドブックで、行きたい場所をピックアップしましょう。
基本的には、行きたい場所から順に行くのがよいですが、それだと行ったり戻ったりになってしまい、効率が悪くなる場合があります。
そこで、行きたい場所を、何が何でも行く場所「スタメン」と、できれば行きたい場所「補欠」に分けましょう。
まずは、「スタメン」を、開館・開場時間を考慮しながら、順番に線で結んでいきます。最低でも、ここに何時に着きたいという目安の時間も書き込みます。
そして、「スタメン」の移動の途中に「補欠」がある場合は、チェックしておきます。時間があれば、立ち寄るようにします。
こうしてルートを作れば、理論上は「スタメン」を逃すことはないです。
あくまで「理論上は」。実際は、ローマではのっぴきならない事態が起きて、予定は狂うことがあります…。
ローマはなるべく歩いて楽しもう!
これは私個人の意見ですが、ローマ内での移動に、地下鉄やバスは、距離のある移動以外ではおすすめしません。
ローマの地下鉄は、旅行者を狙うスリが多発します。
バスは、スリが出るだけでなく、本数が少なかったり、降車場所がわからなかったりと、使いこなすのは難しいです。
ローマの治安についてまとめたページはこちら→実体験で語るローマの治安。3つの危険エリアと旅行者が注意したいこと
ローマは、城壁内であれば徒歩で周れる町です。
また、見どころから見どころへ移動している途中にも、バロック教会や噴水、古代遺跡がふっと現れますので、歩くだけでも観光になります。
バロック芸術と古代遺跡が融合している独特の町並みを、ぜひ歩きながら楽しんで下さい。
ただし、歩いているときも、バイクでのひったくりや、カメラ撮影しているスキを狙っての置き引きなどに注意してくださいね!
関連記事

- イタリア旅行マニア
- イタリア旅行マニアで今まで9回イタリアに足を運んでいます。何度でもイタリアに行く自分のために、イタリア旅行のマニュアルを作成したのがこのサイトです。
2025年4月2日イタリアのレストランで出てくるパンは無料?有料?食べ方マナーは?
2025年3月25日イタリアでぼったくりレストラン被害に遭わないために!心がけたい4つのこと!
2025年3月20日イタリア旅行でレストランを選ぶコツ!地元民で繁盛している店を探せ!
2025年3月16日イタリアのレストランでの食事マナー!絶対NGな行為やドレスコードについて