【目次】
キウーザってどんな町?
キウーザ(Chiusa)は、南チロル地方にある小さな町です。
町には清流が流れ、丘の上には雰囲気のある修道院が建ち、絵画的な美しい町の風景が、昔からドイツ方面からの芸術家を惹きつけてきました。
日本での知名度は低いですが、「イタリアの最も美しい村(I Borghi più Belli d’Italia)」という団体に加盟していて、ヨーロッパではそれなりに知られた観光地です。
私が訪問した際も、他に何組か欧米系の観光客を見かけました。
キウーザの見どころ
キウーザの見どころは大きく分けて3つあります。
イサルコ川とチロル風ゴシック教会であるサンタンドレア教会の風景。
カラフルな家並みが続く中心部の風景。
そして山の上にそびえる美しい修道院です。
キウーザのもっと詳細な観光名所案内はこちらのページをご覧ください→キウーザの見どころ・観光名所!
キウーザの位置・場所
キウーザは北部イタリア、通称南チロル地方と言われるアルト・アディジェ県にあります。
南チロル地方はオーストリアとの国境に近く、ほとんどの町でイタリア語とドイツ語の2か国語が公用語となっています。
キウーザは南チロルの他の町と同じように、イタリア語名とドイツ語名をそれぞれ持っていて、イタリア語ではキウーザ(Chiusa)ですが、ドイツ語ではクラウセン(Klausen)です。
キウーザへの詳しいアクセス方法はこちら→キウーザ(クラウセン)への行き方・アクセス方法
キウーザの地名の由来
キウーザと言う地名は、修道院がそびえる絶壁と、町の東西を流れるイサルコ川、南北に流れるティンネ川に挟まれた、「自然が作り出した狭い通り道」のような地形から来ているそうです。
キウーザ(Chiusa)とは、イタリア語で「閉じられた」という意味の形容詞です。
キウーザの歴史
キウーザの最も古い歴史は、6世紀に最初の司教が崖の上のサビオナ地区(現在は修道院がある場所)に定住したという記録が残っています。
キウーザが文献に初めて登場するのは1027年。サビオナ地区の下の町、税関所として「Clausa」の名前で登場します。
ラテン世界とゲルマン世界の商交流のおかげで、キウーザは交通の要所となり、1307年には町として認定されます。
14~16世紀は町の最盛期。ティンネ谷の鉱山利用や交通の拠点として繁栄します。
15~16世紀はエルカー(チロル地方に特徴的な出窓)で建物が装飾されていきます。
1686年にはキウーザ教区司祭のMatthias Jennerがサビオナ修道院を設立。
1699年には教会や修道院などの建立がはじまり、キウーザはFundres鉱山利用の恩恵を受けて、二度目の繁栄を迎えます。
1867年にブレンナー鉄道が開通すると、キウーザは観光の時代を迎えます。
中世ドイツの詩人ヴァルター・フォン・デア・フォーゲルヴァイデの生まれ故郷ではないか?という説があり、芸術家たちが集まってきたためです。
1874年から1914年の間、300人以上の芸術家がキウーザを訪れ、キウーザは「芸術家の町」と呼ばれるようになりました。
現在でも「イタリアの最も美しい村同盟」に登録され、美しい景色で観光客を惹きつけています。
キウーザ観光に必要な所要時間は?
美しい町並みが続くキウーザの中心部は、端から端までゆっくり歩いても30分かからないくらいです。
ですが、キウーザでぜひ訪問したいのが、崖の上の修道院があるサビオナ地区。
サビオナ地区までは30~40分かけて階段や坂を上ります。
サビオナ地区には、内部観賞できる教会が3つほど立ち並んでいて、ゆっくり楽しみたいところです。
サビオナ地区まで観光するなら、2時間半~3時間くらいの滞在を見込んでおいた方がよいです。
キウーザ観光におすすめの本
キウーザは日本ではあまりなじみのない町で、キウーザをしっかり紹介しているガイドブックは今のところ見たことがありません。
ほんの少しだけガイド本として活用できるのは、こちらの「イタリアの最も美しい村」をすべて紹介している本。
何せ243の村を447ページで紹介しているので、キウーザもたくさんページ数があるわけではありませんが、1~2ページで紹介されている村が多い中、4ページ使われています。
私がはじめてキウーザを知ったのは、イタリアの町を撮影したこの写真集がきっかけです。
ガイド本というわけではありませんが、美しい写真を見ると、きっとキウーザに行きたくなります。
キウーザはなかなか日本で情報が集められませんが、鉄道駅から旧市街に向かう途中に観光案内所があり、観光地図や観光のヒントをもらうことができます。
キウーザはツアーで行ける?
キウーザは日本ではあまり知られていない町で、パックツアーでキウーザを訪れるのはちょっと難しそうです。
ツアーを利用してキウーザへ行きたい場合は、オーダーメイド型のツアーを申し込むのがよいでしょう。
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