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サン・ジミニャーノの楽しみ方は、基本的には、塔の立ち並ぶ風情のある町並みを、ゆっくり歩くことになります。

サン・ジミニャーノは、本当に小さい町です。フィレンツェやシエナから行くと、その小ささに驚くと思います。

町の端から端まで500mくらいしかなく、15分で南のサン・ジョヴァンニ門から、北端のサンタゴスティーノ教会までたどり着いてしまいます。歩くだけなら15分もいらないかも。

サン・ジミニャーノは、塔が建ち並ぶ風景がフォトジェニックな町なので、町を歩き尽くしても、もう少し長居して、写真撮影にいそしむ観光客も多いです。

また、いくつかの入場ポイントもあります。このページでは、私が入場観光した見どころを中心にご紹介します。

グロッサの塔

サン・ジミニャーノ

グロッサの塔(Torre di Grossa)は、サン・ジミニャーノに残る14本の塔の中で最も高く、頂上まで上ることができます。

塔の乱立が続いた中世期に、このグロッサの塔よりも高い塔の建設が禁じられたそうです。塔の高さの競い合いが、あまりにもエスカレートしたためだったとか。

入場券はポポロ宮(市庁舎)や、市庁舎内のピナコテカ(絵画館)などが含まれる共通券のみの販売なので、「塔だけでいいんだけど…」という人にとっては高い切符です。

現在の共通券は、全部で7カ所の見どころに入れて€9ですが、「San Gimignano Pass」という新しいカードを作る動きがあり、€13に値上がりする予定だそうです→サン・ジミニャーノ公式観光サイト

ポポロ宮から入り、途中の通路で「Torre(=塔)」と書かれたドアが右手にあるので、ドアを開けて上ります。ちょっとこの入り口はわかりづらかったです。改善されている可能性もありますが、迷ったときはスタッフさんに教えてもらいましょう。

頂上までの階段は、それほどきつくないですが、塔の中身はスッカスカなので、階段から下が見えて、高所恐怖症の人は少し怖いかもしれません。

余談ですが、サン・ジミニャーノの塔は、「高さ」だけを競い合って建てているため、中身はスカスカなものが多いのだそうです。人生の教訓になりそうな話だなあ…。

頂上からのパノラマはなかなか素敵です。せっかく「塔の町」に来たからには、塔に上ってみましょう!

ポポロ宮(市立美術館)

サン・ジミニャーノ

サン・ジミニャーノの市庁舎は、グロッサの塔がそびえている、ポポロ宮と呼ばれる古い建物の中にあります。

ポポロ宮は市庁舎も兼ねていますが、内部は美術館にもなっています

「グロッサの塔」と共通券だったので、仕方なく入った美術館だったのですが、意外と面白かったです。新婚さん教育のような、くすっと笑える壁画が描いてある部屋があります。

グロッサの塔、ポポロ宮など、共通券で入る見どころの公式サイト
http://www.sangimignanomusei.it/

参事会教会

参事会教会(Duomo Collegiata)は、サン・ジミニャーノで一番大きな教会です。

サン・ジミニャーノの聖女・フィーナを祀ったサンタ・フィーナ礼拝堂があり、ギルランダイオのフレスコ画「聖女フィーナの生涯」は、清らかで素敵な作品です。

参事会教会の入場料は€4です。参事会教会の、付属博物館があり、こちらにも入りたい場合は、共通券€6があります。

参事会教会
イタリア語:Duomo Collegiata
公式サイト:http://www.duomosangimignano.it/

サンタゴスティーノ教会

サンタゴスティーノ教会(S.Agostino)は、サン・ジョヴァンニ門から見て、町の一番端っこ、北端にある教会です。

ゴッツォリの絵が無料で見れますので、端っこまで行ったら、ちゃっと入ってみましょう。

城塞

町の西はずれの方にある、残骸のような城塞。

お天気がいい日は、観光客の多いメインストレートから外れて、ここで一休みするのも気持ちがよいです。

サン・ジミニャーノ町そのものの眺望は、グロッサの塔の方がきれいに見えますが、トスカーナ独特の町の、周りの自然の風景を見るにはもってこいの場所です。眺望台は狭いので、順番待ちになります。

双子の塔

ドゥオーモ広場に、二本並んで建っている塔の通称です。サルヴッチ(Salvucci)の塔とも呼ばれます。

グロッサの塔より、高い塔を建てることが禁止されている中、「じゃあ二本建てて、合計の高さでグロッサの塔を抜いてやろうぜ」というもくろみで、建設されたという逸話が残っています。

ちなみに、双子の塔は宿泊施設になっていて、宿泊すれば塔の上からのパノラマなどが楽しめるそうです。宿泊料金はとても高いようですが…→http://www.torresalvucci.it/

悪魔の塔

サン・ジミニャーノ

チステルナ広場にある、この塔は「悪魔の塔(Torre del Diavolo)」と呼ばれています。

塔に入っている不気味なヒビが、悪魔が爪で引っ掻いた跡だと言われています。

また、所有者が旅行中に、塔がひとりでに高くなっていたという伝説もあります。

この記事を書いた人
辺獄
辺獄イタリア旅行マニア
イタリア旅行マニアで今まで9回イタリアに足を運んでいます。何度でもイタリアに行く自分のために、イタリア旅行のマニュアルを作成したのがこのサイトです。