【目次】
ヴィチェンツァってどんな町?
ヴィチェンツァ(Vicenza)はミラノとヴェネツィアのヴェネツィア寄りに位置する、ヴェネト州の町です。
ルネサンス期の天才建築家・パッラーディオの建築物が多く残り、「パッラーディオの町」として知られ、世界遺産にも登録されています。アメリカでパッラーディオ人気が高いそうで、アメリカ人観光客が多いです。
ヴィチェンツァは銀行が多く、北イタリアでも裕福な都市で、そのためか駅前も整然としていて、街並みも清潔に保たれています。今まで訪問したイタリアの都市の中で、一番清潔感を感じる町でした。
少し郊外にある、パッラーディオの傑作建築である「ロトンダ」以外の見どころは、中心街に集まっています。丸1日かければ、じゅうぶんに観光できるので、ヴェネツィアやヴェローナからの日帰り旅行がおすすめです。
ヴィチェンツァの位置
ヴィチェンツァは、ヴェネト州の内陸部の都市です。ヴェローナとヴェネツィアの、ちょうど中間点くらいに位置しています。
ヴィチェンツァへの行き方
ヴェネツィアからのアクセス
Frecciarossaで43分、RV(急行電車)で45分、R(各停)で1時間15分。
ヴェローナからのアクセス
Frecciarossaで24分、RV(急行電車)で39分、R(各停)で54分。
ヴェネツィアやヴェローナからヴィチェンツァへ行く場合、全席指定のFrecciarossaと、各駅停車の値段で予約なしに乗車できるRVという急行電車は、運賃に差があるわりには、所要時間がそれほどは変わらないので、RVの利用がお得です。
ただし、RVは、本数が少ないので、Trenitaliaの公式サイトで時刻表を調べて、RVの発着時間に合わせて、観光予定を組むのがおすすめです。
ミラノからのアクセス
Frecciarossaで1時間39分。Frecciarossaを使えば、ミラノからでも十分日帰り圏内です。
共通券 Biglietto unico Museum Card
ヴィチェンツァ中心街にある、多くの観光名所に入場できる、€15の「Biglietto unico Museum Card」という共通券があります。
私がヴィチェンツァに足を運んだ2011年は€8.5でしたが、€15に値上がりしました。と言っても、入場できる施設も増えたので、それほど大きな値上げではないと思います。
€8.5時代に入場できた、オリンピコ劇場、Museo Diocesano、Galleria di Palazzo Leoni Montanari、キエリカーティ宮、Museo Naturalistico Archeologico、Museo del Risorgimento e della Resistenzaの6か所に加えて、サンタ・コローナ教会と、パッラーディオ博物館(バルバラン宮)も加わりました。
ちなみに、サンタ・コローナ教会は2011年は修復中で、パッラーディオ博物館は、まだありませんでした。ヴィチェンツァも、観光地としてやる気を出してきましたね!
また、有効期限も48時間から、7日間になりました。他には、必見のオリンピコ劇場が、昔はこの共通券でしか入場できなかったのですが、今では単独の切符が販売されています。
とはいえ、オリンピコ劇場単独の切符は€11なので、オリンピコ劇場+あと2つほど入場するだけでも、この共通券がお得です。
郊外のラ・ロトンダは、この共通券には含まれないので、注意してください。
Biglietto unico Museum Cardの公式サイト
おすすめのヴィチェンツァの歩き方
パッラーディオの町と言われるヴィチェンツァで、アンドレア・パッラーディオ大通りというメインストリートがありますが、このアンドレア・パッラーディオ大通りには、パッラーディオ作の建築物はほとんど面していません。フェイントです。
Contra Portiという、北の方からアンドレア・パッラーディオ大通りを抜けて、バジリカへと続いていく一本道が、一番パッラーディオ建築の多い通りです。パッラーディオ建築物には、地図で印をつけて、小道歩きをするのが楽しいです。
バジリカ、カピタニアートのロッジア、キエリカーティ宮、オリンピコ劇場、ヴァルマラーナ宮(A.Fogazzaro通り)、バルバラン宮(Contra Porti通り)、ダ・ポルト宮(Contra Porti通り)、ロトンダ
ロトンダだけが郊外に位置して、バスで行かなければなりませんが、バスで行って見るだけの価値のある建築物だと思います。
ヴィチェンツァでの軽いランチにおすすめのバール
BAR ITALIA
アンドレア・パッラーディオ大通りの真ん中あたりに位置する、地元客や観光客に人気のバール。名前が「BAR ITALIA」と嘘くさいんですけど(笑)、美味しかったです!
外観はファーストフード店のようですが、味はしっかりとした、人気バールでした。注文したものを、トレーに乗せて、自分で席まで運ぶので、席代も取られません。カフェラッテと、パニーノを注文して、€5.7でした。
ヴィチェンツァ旅行におすすめの本・ガイドブック
A11 地球の歩き方 ミラノ、ヴェネツィアと湖水地方 2016~2017
ヴィチェンツァ旅行の一番詳しいガイド本は、やはり地球の歩き方の北イタリア版でしょう。必ず、最新の版かどうか確認して購入しましょう。
読み物系のガイド本は、こちらの旅名人ブックスがよみごたえあります。ヴィチェンツァやパッラーディオのことも詳しく記載があります。
ゲーテの「イタリア紀行」の上巻では、ゲーテがヴィチェンツァに立ち寄ります。ロトンダを観光した時の記述が、なかなかおもしろかったです。
ヴィチェンツァへ行くツアーを探す
ヴィチェンツァに立ち寄るツアーはそれほど多くないと思いますが、ローマ劇場で、日本人のツアーに遭遇しました。
ヴィチェンツァはヴェネツィアから近く、立ち寄りやすい場所にあるので、北イタリアを重点的に回るツアーであれば、もしかしたらヴィチェンツァへ行くツアーが見つかるかもしれません。
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