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サン・フランチェスコ教会(聖十字架の伝説)

アレッツォ最大の見どころは、ピエロ・デッラ・フランチェスカの大作『聖十字架の伝説』が残る、サン・フランチェスコ教会です。

サン・フランチェスコ教会の観光情報は、下記のページで別にまとめてあります。

ヴァザーリの家

アレッツォ

「ヴァザーリの家」は、旧市街の西端の方にあります。

「○○の家」と呼ばれる、芸術家が住んでいた家は、内部鑑賞は大して面白くないことが多いんですけど(笑)、この「ヴァザーリの家」は、ぜひ入場をおすすめしたいです!

というのも、この家は、ヴァザーリが設計・内装を手がけていて、内部にはヴァザーリ自身の手でフレスコ画が描かれているんです!

フィレンツェのドゥオモのクーポラ内部やウフィツィ美術館で、ヴァザーリの絵を見たことがある人は、「ヴァザーリって画家としては、ルネサンス期の巨匠たちと比べると大したことないなあ…」と思うかもしれませんが、このヴァザーリの家のフレスコ画の出来は素晴らしいです。

ヴァザーリは、注文を受けて宗教画を描くより、自分の家に自由に好きな絵を描く方が、ずっと向いている画家さんだったのかもしれません。

特に、絵画・彫刻・音楽・詩の、4つの芸術が、4人の女の子に擬人化されて描かれた絵がある、「名声と芸術の部屋(Camera della Fame e delle Arti)」は美しかったです。

他にはヴァザーリが慕っていたミケランジェロの肖像画や、ヴァザーリ自身の自画像もありました。

入場料は€4で、サン・フランチェスコ教会(『聖十字架の伝説』)や、他の博物館との共通券€12もあります。サン・フランチェスコ教会(€8)とヴァザーリの家(€4)だけ入場する場合は、共通券でも個別の入場券でも同額になります。

とりあえず同額なので、共通券を購入しておいて、時間があったら、他の博物館に入場してもよいかもしれません。

ヴァザーリの家は、個人が所有する建物の一部にあるようで、私が行った3月は閑散期のためか、ドアはカギがかかり、まるで閉まっているみたいに見えました。

左側の呼び鈴を押すと、中から開けてもらえました。呼び鈴を押して、錠が外されるカチャっという音がしたら、ドアを開けて入ってください。階段を上った先がヴァザーリの家(というか部屋)です。

閉まっているように見えても、公式の開館時間には開いていますので、閉まっていると勘違いして帰らないように気をつけてくださいね!

ヴァザーリの家
イタリア語:Museo di Casa Vasari
公式サイト:http://www.giorgiovasari-ticketoffice.it/

グランデ広場

アレッツォ

アレッツォのグランデ広場は、広場全体が傾斜している、何とも独特の形をした美しい広場です。

実は、私は今まで見たイタリアの広場の中で、このグランデ広場が一番好きです!シエナのカンポ広場よりも、ヴェネツィアのサン・マルコ広場よりも!

西側(画像)には、ピエーヴェ・ディ・サンタ・マリア教会のユニークな後陣と(これ、後ろ姿なんです)、修道会組織の美しい建物が並んでいます。

坂道の上側(北側)には、ヴァザーリが設計した回廊があるため、別名「ヴァザーリの広場」とも呼ばれます。

東側の傾斜を埋め尽くす建物も風情があり、アレッツォに行ったら、ぜひこの広場でうだうだ過ごしてください(アレッツォは見どころが多いので、うだうだしている時間はないかもしれないけど…)。

地球の歩き方によると、毎月、第一日曜には、グランデ広場でアンティーク市が開かれるそうです。

骨董好きにはたまらないかもしれませんが、アンティーク市と重なってしまうと、テント等が広げられて、広場の全体像が見れないかもしれないので注意してください。

ピエーヴェ・ディ・サンタ・マリア教会

アレッツォ

ピエーヴェ・ディ・サンタ・マリア教会は、後ろ側がグランデ広場に面しています。

グランデ広場に面している後ろ姿も面白い形をしているのですが、コルソ・イタリア(イタリア通り)に面している正面は、もっと面白い形をしています!

上に行くほど柱の間隔が狭くなっていく、変わったファサード(正面の外観)は、ピサ・ルッカ様式のロマネスク様式だそうです。

ピサの大聖堂を見たことがある方は、「えっ?どこがピサと同じ?」と思うかもしれませんが、この、軽快に並んだ細い柱の装飾が、ピサ様式だそうです。

ピサの真っ白で豪華な大聖堂と比べると、素朴な雰囲気なので、同じ様式には見えないのが面白いです。

ピエーヴェ・ディ・サンタ・マリア教会は、教会内部、外部ともに、おもしろい彫り物が多いです。

一番有名なのは、『各月の象徴』の彫像で、正面の入口の上の方に、人形さんの彫刻みたいなのが左右6人ずつ並べられています。大変かわいらしいロマネスク彫像です。

各月を象徴する人形さんなので、全部で12人。よく目を凝らすと、人形さんの上の方に、ラテン語?か何かで、英語の「JANUARY」とか「FEBRUARY」に近いスペルが書かれているので、それぞれ何月を指しているのかがわかります。

アレッツォ
(各月の象徴)

アレッツォ
(内部のユーモラスな彫刻)

ドゥオモ

アレッツォ

アレッツォのドゥオモは、町の北にある大きな聖堂です。

ピエロ・デッラ・フランチェスカの「マグダラのマリア」が内部にあるのですが、私が足を運んだ時は、壮大な工事中で鑑賞できませんでした(2012年3月)。

この作品を見るためだけにでも、またアレッツォに行かなきゃ!です。

サン・ドメニコ教会

アレッツォ

ドゥオーモのさらに北の方にある、ロマネスク教会。変わった外観をしていて、味のある教会です。

町の外れという立地や、ロマネスクらしい暗くて重々しい内観が、静かで厳かな雰囲気を作り出しています。

中にはチマブーエ作のキリスト像が、ででんとかけられています。

この記事を書いた人
辺獄
辺獄イタリア旅行マニア
イタリア旅行マニアで今まで9回イタリアに足を運んでいます。何度でもイタリアに行く自分のために、イタリア旅行のマニュアルを作成したのがこのサイトです。