【目次】
アレッツォってどんな町？
アレッツォ（Arezzo)は、イタリア中部、トスカーナ州東部にある町です。
坂の小道が織りなす中世の街並みは風情たっぷりで、映画「ライフ・イズ・ビューティフル」のロケ地として使われたことでも有名です。
ルネサンス期の詩人ペトラルカや、万能人ヴァザーリの出身地でもあり、特にヴァザーリは、グランデ広場に面するロッジアの宮殿を設計したり、自分でデザインを手がけた自宅があったりと、ここアレッツォに足跡を残しています。
アレッツォで最も有名な芸術作品は、サン・フランチェスコ教会に残る、ピエロ・デッラ・フランチェスカの大作『聖十字架の伝説』のフレスコ画です。
『聖十字架の伝説』は、初期ルネサンス期の画家ピエロ・デッラ・フランチェスカの最高傑作であり、私がイタリアで鑑賞したフレスコ画の中でも、特に心に残っている作品のひとつです。
他にも、傾斜している広場や、独特のファサードを持つ教会など、日本での知名度は低い割に、非常に見どころが多く、美しい町です。
また、アンティークを扱っているお店が多く、骨董市でも有名な町だそうです。「何でも鑑定団」が好きな姉は、アンティークショップを見て喜んでおりました。
いろいろな魅力を持つ町アレッツォ。フィレンツェから日帰りできる距離にありますので、ぜひおすすめですよ！
アレッツォの位置は？
アレッツォは、トスカーナ州東部の内陸部、丘陵地帯に位置します。ウンブリア州がすぐそこです。
アレッツォへのアクセス
フィレンツェから、普通電車のレジョナーレ（Regionale/略称R）で1時間半、急行電車のレジョナーレ・ヴェローチェ（Regionale Veloce/略称RV）で1時間程度。
運賃はRでもRVでも€8.4なので、Trenitaliaの時刻表を確認して、1時間に1本程度は本数があるRVを利用するのがおすすめです。
本数は少ないですが、全席指定の特急電車フレッチャ（Freccia）の便もあります。所要時間が30～40分程度に短縮されますが、運賃が倍くらいになるので、RVを使った方がよいかな、と思います。
鉄道駅から旧市街までは、徒歩5分程度。駅からまっすぐ歩くだけなのでわかりやすいです。
トスカーナ州の町の中では、アクセスが容易な町だと思います。
アレッツォ観光に必要な所要時間は？
アレッツォは、見どころが多い町です。
『聖十字架の伝説』や、「ヴァザーリの家」などは、じっくりと鑑賞することをおすすめしたいです。坂道が続く町並みも、ゆっくり歩きたい雰囲気があります。
私は、フィレンツェからお昼以降に出かけて、日が暮れる前に帰りましたが、半日観光では非常に非常に忙しかったです！
アレッツォを楽しむには、フィレンツェからの日帰り観光でもよいと思いますが、フィレンツェを午前中のうちに出発して、丸一日時間をかけることをおすすめしたいです。
観光の休憩に！アレッツォのおすすめカフェ Bar Stefano
Bar Stefano（バール・ステファノ）は、サン・フランチェスコ教会の近く、イタリア通りにある、老舗っぽいカフェです。
地元の人がどんどん入店していたのを見て、入ってみました。
お店の奥はテーブル席のあるカフェ、手前は立ち飲み・立ち食いのバールになっています。
お菓子もコーヒーも美味しくて、お店の人も優しかったです。アレッツォ歩きの途中の一休みにどうぞ！
アレッツォ旅行におすすめの本
A12 地球の歩き方 フィレンツェとトスカーナ 2017~2018
ガイド本としては、地球の歩き方のトスカーナ編が、アレッツォ情報が充実しています。旅行ガイドとしては、この1冊で十分です。特に、サン・フランチェスコ教会の『聖十字架の伝説』は、詳しく解説があります。購入の際は、最新版かどうか確認を。
CREA Traveller Summer 2017 イタリア人に愛されるイタリア
女性向けの旅雑誌、クレアトラベラーの2017年夏号に、アレッツォが掲載されています。
芸術家列伝１ ─ ジョット、マザッチョほか (白水Uブックス1122)
ヴァザーリの家に行くなら、ぜひ読んでおきたいのが、ヴァザーリが書いた「ルネサンス芸術家列伝（画人伝）」。イタリアに芸術鑑賞に行くなら、読んでて損はない一冊です。
ミケランジェロとヴァザーリ (イラストで読む「芸術家列伝」)
「芸術家列伝」を読破する時間がない…という方には、ヴァザーリの芸術家列伝に沿って、ヴァザーリとミケランジェロについてまとめた、ゆるーい本も出ています。
アレッツォはツアーで行ける？
アレッツォは、日本ではそれほどメジャーな観光地でないため、アレッツォを旅程に組み込んだツアーは、正直あんまり見かけることはないです。
ただ、有名観光地フィレンツェとアッシジの中間に位置するので、フィレンツェとアッシジを移動する際に、立ち寄るツアーがもしかしたら見つかるかもしれません。
また、フィレンツェから日帰りできる距離にある町なので、フィレンツェで1日自由行動があるツアーであれば、その自由行動の日を利用して行くことは可能です。
JTB
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- イタリア旅行マニアで今まで9回イタリアに足を運んでいます。何度でもイタリアに行く自分のために、イタリア旅行のマニュアルを作成したのがこのサイトです。
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