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「天空の城ラピュタ」のモデルとも言われる、陸の孤島チヴィタ・ディ・バニョレージョ。
ローマと同じラツィオ州にあるので、ローマ発チヴィタ・ディ・バニョレージョ行きのオプショナルツアーが出ていますが、個人で足を運びたいという方もいらっしゃると思います。
このページでは、公共交通機関を使って、チヴィタにアクセスする方法をご紹介します。
まずはチヴィタのふもと町バニョレージョへ行こう
チヴィタは、正式には「チヴィタ・ディ・バニョレージョ」と呼ばれ、「バニョレージョ」という町の一部になります。
まずは、チヴィタのふもとの町である、このバニョレージョまでたどり着きましょう。
バニョレージョまでの直通バスが出ている、鉄道駅がある近郊の町は、オルヴィエートとヴィテルボです。
オルヴィエートの方がバニョレージョに近く、オルヴィエート自体も有名観光地であるため、ほとんどの観光客はオルヴィエートからバニョレージョへ向かいます。
私もオルヴィエートからバニョレージョ行きのバスを利用したので、このルートをご紹介します。
オルヴィエートへの行き方はこちらの記事でどうぞ
オルヴィエートとバニョレージョを結ぶバスについて
オルヴィエートとバニョレージョを結ぶバスを走らせているのは、「Cotral」というバス会社です。所要時間は1時間かからないくらい。運賃は2010年の情報ですが、片道€2.5でした。
さて、このバスの本数ですが、1日に数本しかいません。
時刻表を見ると、ぱっと見、たくさん本数があるように見えますが、半分以上はスクールバスで、多くの町に停車して時間がかかりまし、学校のない日は運休です。
そうすると、バニョレージョへ行くバスは一日3本程度、その中で日帰りに使うなら、乗るバスはかなり限られます。
また、日曜日にはこのバスは走っていないので、注意してください。
「Cotral」のサイトでバニョレージョ行きの時刻表を検索する方法
で、このCotral公式サイトのバスの時刻表が、ちょっとわかりづらいので、検索の仕方を解説します。
まずはCotral公式サイトにアクセスし、右上のイギリス国旗をクリックして、英語版にしましょう。
「Travel planner and fares」をクリック。
ちょっと時間がかかるかもしれませんが、フェイスブックのマークの下に、検索窓が出てきます。FROMの検索窓の右下、「select depature stop」をクリックします。
新しいウィンドウが出てくるので、「String to search for」の下に、「Orvieto(オルヴィエート)」と入力して、「SEARCH」をクリック。
この後、「PLEASE WAIT」と表示され、結構時間がかかるので、気長に待ちましょう。
やっと出てきた!オルヴィエートのバス停一覧です。結構たくさんありますね。
鉄道駅から乗りたい方は①の「Staz.FS」、旧市街のカヘン広場から乗りたい方は②の「p.zza Cahen」を選びます。ここではカヘン広場にしてみます。右の青い「SELEZIONA」のボタンをクリックします。ハイ、そうですね。英語版にしたのに、このへんはイタリア語表示になりますね!
これでFROMにはオルヴィエートのカヘン広場が入りました。
同じ要領で、①のTOには「select arrival stop」をクリックして、「bagnoregio(バニョレージョ)」の「via G.Garibaldi」(上から4番目くらい)を選びます。
②はカレンダー入力で、バスに乗りたい日付を入れます。
③は利用したい時間帯を入れます。
④は乗り換えの回数を、何回まで許容するかですが、オルヴィエート・バニョレージョ間は、直通バスがいるので、そのまま1にしておけばよいです。
全部入力したら、⑤の「SEARCH ROUTES」をクリック。
この後も「PLEASE WAIT」となり、時間がかかりますので、のんびり待ちましょう。
やっと出たー!時間帯7:00の検索で出てきた時刻表です。このバスだと早すぎるなーと感じる場合は、「Next Schedule」をクリック。
そうすると、次のバスは、12:45しかいないことがわかりますね。しかも、その次の13:00のバスは、「Travel time」が1時間半かかるため、遠回りバスであることがわかります。
こんな調子で時刻表を調べていきます。
バニョレージョの観光公式サイトにもバスの時刻表があります
さて。Cotral社のホームページでの時刻表検索…めんどくさくないですか?検索に時間がかかりますし、エラーになることもよくあります。
最初の方の画面で、「Travel planner and fares」ではなく、「Timetables」の方で調べる方法もあるのですが、この方法だと、さらに見にくい時刻表が出てきます(笑)。
バニョレージョの観光公式サイトでも、オルヴィエートと結ぶバスの時刻表の方が見れるので、紹介しておきます。
バニョレージョ公式サイトの、「TURISMO&CITTA」をクリック。
「Come raggiungerci」をクリック。
下の方に出てくるPDFファイルをクリック。
①の「per Orvieto」がバニョレージョからオルヴィエートへ行くバス、②の「per Bagnoregio」がバニョレージョへ行くバスです。
ただし、この時刻表、ちょっと頼りなく感じませんか…?意味ありげなアルファベット付きのバスもあったりして、あやういですね(笑)。
一応、Cotral公式サイトと併用して、時刻表を確認することをおすすめします。
私だったら、その上で、オルヴィエートの観光インフォメーションで、バニョレージョ行きのバスの時刻表について尋ねます。バスの本数が少ない場合の移動は、このくらい保険をかけておいた方がよいです
オルヴィエートではCotral社のバスにどこから乗れる?
オルヴィエート発バニョレージョ行きのCotral社のバスは、オルヴィエート旧市街のカヘン広場が始発です。その後に、鉄道オルヴィエート駅に止まり、バニョレージョへと向かいます。
カヘン広場には、バス停はなく、「何となくその辺から」バスが出発しました。早めにカヘン広場へ行き、バニョレージョ行きのバスは「どの辺から」出るのか、カヘン広場周辺の人々に尋ねて確認しておくのが安心です。
Cotral社のホームページに、バスはカヘン広場・鉄道駅どちらにも停車すると書いてありますが、これも念のため、オルヴィエートの観光インフォメーションで確認することをおすすめします。
Cotral社のバス切符はオルヴィエートのタバッキで購入できます
バニョレージョへ行くバスの切符は、オルヴィエートのタバッキで買えます。タバッキとは、青地にTの看板が目印の、雑貨屋さんです。
私は、カヘン広場と町の中心部を結んでいる、カヴール通りにあるタバッキで購入しました。バニョレージョのバス乗り場近くにはお店がなかったので、オルヴィエートで往復購入しておいた方が安心です。
タバッキは、お昼休みを取る場合があるので、なるべく早めに切符をゲットしておきましょう。
バニョレージョからチヴィタへ
バニョレージョに到着したら、次は、チヴィタへと向かいます。
オルヴィエートからのバスが到着するのはガリバルディ通り
オルヴィエートからのバスは、バニョレージョのジュゼッペ・ガリバルディ通り(via Giuseppe Garibaldi)に到着します。この通りの下に、バスターミナルみたいな広場がありますが、そのバスターミナルではなく、ガリバルディ通りにバス停があります。
バス停近くの道路には、バスが停まるためにラインが引かれていて、「BUS」と書かれています。帰りのバスも同じバス停から出発します。
バス停からチヴィタまでの歩き方
このガリバルディ通りから、チヴィタまで、徒歩で30分程度です。
私は2010年に、地図なしで、地元の人たちに聞きながら歩きました。
現在では、皆さんグーグルマップを見ながら行くと思いますが、一応簡単に、行き方を説明しておきますね。
まず、バス停を降りたら、進行方向にそのまま続いている坂道を上がります。すると、赤いポストのあるタバッキが見えてきます。
この赤いポストを目印に、一つ右側の通りに入り、そのまま進行方向へまっすぐ進みます。途中で、左手に公民館のような大きな建物を通り過ぎます。
建物を過ぎてしばらくすると、「→CIVITA」という、右折の看板が出ています(小さくて朽ち果てそうなやつ)。
そこを右折し、山道をとことこ降ります。曲がりくねっていますが、一本道です。何度かくねくね曲がると、目の前にチヴィタが現れてビックリします!
バニョレージョからチヴィタへ行くバスはないの?
バニョレージョからチヴィタまでのシャトルバスが、出ているらしいのですが、このバス、詳細がよくわかりません。
バニョレージョの公式サイトを見ると、行きは、バニョレージョの市役所があるサンタゴスティーノ広場からチヴィタの橋のたもとまで、帰りは、チヴィタの橋のたもとから、バス停のあるガリバルディ通り近くのバッタリーニ広場までのバスがあると書いてます。
しかし、行きのバスが出るというサンタゴスティーノ広場は、バス停からチヴィタまで歩く途中にあり、そこまで歩くなら、チヴィタまで歩いてしまえばいいんじゃ?という感じです。
チヴィタへの途中の道で出会ったロバさん。歩いて行けば、彼(彼女?)に会えるかもしれません!