レモンケーキ「デリツィア・デル・リモーネ」が美味しいカフェ「Pansa」
アマルフィのレモンケーキと言えば、「デリツィア・デル・リモーネ(Delizia del limone)」。
レモンクリームをスポンジで包み、さらに上からレモンクリームをかけた、黄色くて丸い形をしたケーキです。
アマルフィのどこのバールでも売っていますが、いくつか食べてみて、おすすめは、ドゥオモ近くにある、老舗のバール「Pansa」のものです。
レモンクリームはすっぱくなくて、さわやかで美味しいし、スポンジは甘すぎないし、ペロッと食べてしまう美味しさ。
私なんぞは、1日に3回食べてしまった日がありましたよ…(さすがにこれはちょっと反省)。
「Pansa」は、この「デリツィア・デル・リモーネ」だけでなく、他のお菓子も美味しかったです。
また、老舗のバールなので、少し高級感もあり、雰囲気も楽しめますし、エスプレッソやカプチーノもいい香りがしました。
テラス席に座って食べると、アマルフィの雰囲気を楽しめますが、席代が取られます。
安くでレモンケーキを何回も食べたい場合は、立ち飲みカウンターで食べるか、ホテルに持ち帰るのが経済的です。
※私がアマルフィを訪問した3月は、シーズンオフということで閉まっていましたが、他に「Dolceria Antico Portico」というお菓子屋さんも、アマルフィでは有名なお菓子屋さんだそうです。
アマルフィレモンの特徴 シチリア産レモンとの違い
イタリアでレモンといえば、真っ先にシチリアが浮かびます。
日本でも「シチリア産レモン使用」などと書かれた商品を、目にすることが多いです。
イタリアではシチリアだけでなく、アマルフィ海岸もレモンケーキが名物なだけあって、レモン栽培で有名です。
アマルフィを訪問したとき、海側から崖を見上げると、レモン畑があちこちに見えました。個人の家の敷地内に植えられているレモンの木も、よく目にしました。
アマルフィ産レモン(Limone d’Amalfi)とシチリア産レモンは、大きな違いがあります。
まず、アマルフィレモンの方が大きいです。
シチリア産レモンは、我々が日本で目にするレモンと同じように、手のひらに乗るくらいのサイズですが、アマルフィレモンは、大きいものだとソフトボールくらいの大きさがあります。
シチリア産レモンは、シャーベット(グラニータ)や、生搾りジュース(スプレムータ)のように果汁を利用することが多いです。
それに対しアマルフィレモンの方は、レモンの皮が、リモンチェッロなどのお酒や、リゾット、パスタなどの料理、レモンケーキ、レモン皮の砂糖漬けなどのお菓子に使われます。
レモンの果汁でなく皮を使用することで、レモンの酸味が抑えられたさわやかな味を楽しむことができるのが、アマルフィのレモンを使った特産品の特徴です。
アマルフィで、アマルフィレモンを堪能するには、お酒のリモンチェッロを飲むこと、レストランでレモンリゾット、レモンパスタをオーダーすること、そして、アマルフィレモンのお菓子を食べること!ですね。