アッシジのシンボル、サン・フランチェスコ聖堂。

イタリアの数多い観光地の中でも、人気の高いスポットで、このサン・フランチェスコ聖堂だけを見るために、アッシジにほんの少しだけ立ち寄るツアーもあります。

観光客の他にも、聖所として、巡礼者も多いです。内部見学は無料です。

サン・フランチェスコ聖堂が作られた由来は?

アッシジのサン・フランチェスコ聖堂

アッシジのサン・フランチェスコ聖堂は、アッシジ生まれの聖フランチェスコを祀るために、聖フランチェスコの死後すぐに建てられました。

当時(13世紀末)の、芸術家たちの中でも精鋭が集められ、聖堂内が装飾されました。

13世紀末にはまだルネサンス美術が開花していなく、国際ゴシック式と呼ばれる、中世画の趣が残る絵画が多く描かれ、素朴で神聖な雰囲気を醸し出しています。

サン・フランチェスコ聖堂には、多くの著名な芸術家の作品が残されていますが、その中でも特に、ルネサンス絵画を萌芽させたと言われる、ジョットの傑作壁画が名高いです。

サン・フランチェスコ聖堂の装飾を手がけるために集まった芸術家たちが、ジョットの作品に衝撃を受け、この後、イタリア各地に「ジョッテスキ」と呼ばれる、ジョット風の画風が広まったとも言われています。

ちなみに、聖フランチェスコは、イタリア中で人気のある聖人なので、いろいろな町に、彼を祀った「サン・フランチェスコ教会」という名前の教会があります。

アッシジのサン・フランチェスコ聖堂は、イタリア中にたくさんある、サン・フランチェスコ教会の総本山みたいなイメージです。

サン・フランチェスコ聖堂は、珍しい2階建ての聖堂!

このサン・フランチェスコ聖堂が、他のイタリアの教会と大きく違うのは、2層式になっていること。そう!二階建ての聖堂なんです。

アッシジのサン・フランチェスコ聖堂回廊

回廊部分から見ると、2階建てであることがよくわかると思います。

イタリアの教会で、2階建ての建物は、非常に珍しいです。上にテラス部分がある教会は時々目にしますが、このサン・フランチェスコ聖堂は、ガチの2階建て。

ウィキペディアには、斜面という地形を効率よく利用した結果だと書かれていますが、もっと別の理由があったのでは?と、深読みしたくなる造りだなあと思います。建築ちんぷんかんぷんの私には、「なぜ?」という問い以上の考察が進まないのが悲しいところですが…。

サン・フランチェスコ聖堂 下部聖堂

1階部分(下部聖堂)は、下の階ということもあり、あまり光が入らず、重々しく、荘厳な雰囲気です。

ジョットの連作がある2階の方が有名ですが、1階も、チマブーエ、シモーネ・マルティーニ、ロレンツェッティといった、そうそうたるメンバーの手によって装飾されています。

チマブーエの描いた聖フランチェスコの肖像は(天使に囲まれた聖母の隣に描かれている)、現存する聖フランチェスコの肖像の中で、一番本人に似ていると言われる肖像画です。

また、1階にもジョット作品がありますので、見逃さないようにしましょう。

この下の聖堂は、私が行った時は、閉館より15分早く閉めはじめました。閉館時間に余裕を持って鑑賞することをおすすめします。

サン・フランチェスコ聖堂 上部聖堂

2階は(上部聖堂)は、光がよく入り、明るい雰囲気です。ジョットの傑作、聖フランチェスコの生涯が、紙芝居のように時系列で並んでいます。ストーリーを追いながら、じっくり鑑賞するのがおすすめです。

地球の歩き方の中部イタリア版フィレンツェとトスカーナに、この連作は、どこにどんなストーリーが描かれているのか解説があります。

ちなみに、ジョットの傑作と言えば、このアッシジのサン・フランチェスコ聖堂と、パドヴァのスクロヴェーニ礼拝堂の壁画が有名ですが、スクロヴェーニ礼拝堂は、1回の鑑賞時間が15分と定められていて、じっくり楽しむことができません。

ジョット作品を一番堪能できるのは、間違いなくこのサン・フランチェスコ聖堂だと思います。

サン・フランチェスコ聖堂
イタリア語:Basilica di San Francesco
サイト:http://www.sanfrancescoassisi.org/(リンク先は英語版)

サン・フランチェスコ通りは参道のような雰囲気

聖フランチェスコのお土産

サン・フランチェスコ聖堂前のサン・フランチェスコ通りは、さながら門前町という活気にあふれていて、お土産屋さんがずらっと並んでいます。

ちょっと面白かったのは、聖フランチェスコの人形がたくさん売られていたことです。

大小さまざまなサイズの聖フランチェスコ人形から、トランプゲームをしている聖フランチェスコ、スイカを食べている聖フランチェスコ、ダンスを踊っている聖フランチェスコ…。

極めつけには、セリエAの、さまざまなユニフォームを着て、サッカーに興じている聖フランチェスコが…。

アッシジは、厳粛な雰囲気の聖なる町というイメージを持っていたのですが、この辺りは、イタリア人らしく大らかなんですね。

聖人の町と聞いて、ちょっと堅苦しい感じを受ける人もいるかもしれませんが、このような聖フランチェスコ人形が売られているような町ですので、気楽に訪問しましょう!聖フランチェスコはきっと、大らかな人柄なのだと思います!

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