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シチリア島北東部の町チェファルは、小さい町ですが見どころタップリの景勝地です!

シチリア旅行中に、ちょっとした偶然もあって訪問した町なのですが、行ってよかった!と心底思った、素敵な町でした。

そんなチェファルに足を運んだなら、ぜひ訪問をおすすめしたいスポットをご紹介します。

チェファル大聖堂

チェファル大聖堂

小さな町チェファルには、驚くほど大きな大聖堂(Cattedrale)があります。

ノルマン時代の王ルッジェーロ2世が、アマルフィ遠征の帰りに、船旅の無事を祈って建てた大聖堂だと言い伝えられています。

大聖堂の背後には岩山がそびえていて、それが借景のような効果を生んでいて、大聖堂の外から眺めるのも素敵です。左右の鐘楼が、二本のツノみたいでチャーミングです。

そして、大聖堂の中は、主祭壇周辺が美しい金色のモザイクに覆われています。

チェファル大聖堂のモザイク

大聖堂内部のモザイクは、内装が未完のため、主祭壇付近にしか残っていないため、モンレアーレ大聖堂のように、聖堂内部全体がモザイクに覆われているわけではありません。

そのため、モンレアーレのドゥオモのモザイクを見た後だと、少し物足りなく感じるかもしれません。

ですが、チェファルの大聖堂は、モンレアーレのドゥオモとはまた違った味わいがあるので、モザイク以外の雰囲気もぜひ楽しんでください。

キオストロ(回廊)

チェファル大聖堂の回廊

チェファル大聖堂の外から入る場所に、ノルマン式の、2本ずつの柱がリズミカルに並ぶ回廊があります。€3。

いくつかの柱は面白い彫刻の装飾があり、雰囲気は悪くはないのですが、半分ほどの柱は欠損してしまっているのが残念です。

チェファルは見どころが多いので、時間があまりない方は、スルーして他の観光地を優先してもいいかな、と思います。

マンドラリスカ博物館

マンドラリスカ博物館は、建物の内装自体も美しい邸宅博物館です。€6。

アントネッロ・ダ・メッシーナ作と言われる、感じの悪い笑みの男の肖像画が有名です。この感じの悪い笑みに腹を立てた人が、絵に切りつけたことがあるという逸話を持つ、ちょっと印象的な絵です。

個人的には、マグロを値踏みしているオヤジの壺絵が大好きでした!

マンドラリスカ博物館

マンドラリスカ博物館

マンドラリスカ博物館
イタリア語:Museo Mandralisca
公式サイト:http://www.fondazionemandralisca.it/

中世の洗濯場

チェファルの中世の洗濯場

「中世の洗濯場」は、V.エマヌエーレ通り沿いにあり、階段を下った先にあります。

何てことはないのですが、なかなか雰囲気のよい場所です。

ここに流れている清流は、ギリシャ神話に出てくるエピソードで、恋人を裏切ったダフニスという男が、目を潰されて流した血の涙なのだそうな。

ちなみに、チェファルの岩山は、そのダフニスの頭だそうです。頭でかすぎです。

チェファルの海

何それ!海とか!…と、罵声を浴びそうですが、念のためですよ、念のため!

チェファルは、海岸沿いの風景が非常に美しいので、大聖堂とか美術館ばかり巡って、海を見ずに帰らないでくださいね!と言いたいのですよ!夏場は、ビーチに人だらけで、あまりゆっくりは見れないかもしれませんが…。

岩山

チェファルの岩山

チェファルの背後にそびえる、あの岩山(ダフニスの頭)、実は上ることができます。

ガリバルディ広場を背にして、坂道を上って行くと、岩山に続く石段が現れます。

以前は無料で上れたらしいのですが、今は国立公園みたいになっていて、入り口で入場料が取られます。

この岩山の中腹辺りに、ディアナ神殿があります。アルカイック期(古代ギリシャ芸術の最盛期であるクラシック期より古い)の神殿で、ディアナに捧げられたものかどうかは不明だそうです。

ディアナ神殿

ディアナ神殿を背にして、少し下ると、海とチェファルの町を見下ろせる絶景ポイントがあります。最高です!

チェファルのパノラマ

ディアナ神殿までは、だいたい30分くらいで、登山靴でなくても上れますが、ヒールのある靴では厳しいと思います。途中、標識があるので、迷うことはありませんでした。

さらにその先の、カステッロと呼ばれる岩山の頂上までは、結構道が険しくなるそうです。今回時間がなくて行きませんでした。

公園内には売店やトイレが見当たりませんでした。飲み水は用意していきましょう。特にカステッロまで行く方は、装備に気を付けて下さい。

冬季(3月)は、17時に閉まりました。日没には閉めるとのことで、午後に上る予定の方は、念のため閉門時間を確認してから上りましょう。

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この記事を書いた人
辺獄
辺獄イタリア旅行マニア
イタリア旅行マニアで今まで9回イタリアに足を運んでいます。何度でもイタリアに行く自分のために、イタリア旅行のマニュアルを作成したのがこのサイトです。