【目次】
ピサ・ルッカ様式の白いロマネスク教会 ビッグ3!
…と勝手に私が名付けましたが、ルッカの一番の見どころは、ピサ・ルッカ様式と言われる、白いロマネスク建築の教会です。
イタリア旅行でルッカに足を運んだら、絶対に見逃せない、3つのピサ・ルッカ様式の教会をご紹介します。
♯1 ドゥオモ
ルッカのドゥオモは、真っ白で大きな聖堂です。
正面に、何層もの小さな柱が立ち並ぶ、ピサ・ルッカ様式のロマネスク聖堂。ピサの大聖堂を見たことがある人は、よく似てると感じると思います。
内部の聖具室には、グエルチャ作の有名な彫像、「イラリア・デル・カッレットの墓」があります。
静かな魅力のある作品で、特に犬好きさんにはおすすめです。イラリアが生前に飼っていたと思われる犬が、イラリアの足下に作られています。
私が訪問した2012年3月は、内部が盛大な工事中で、このドゥオモが所蔵している、ティントレットやギルランダイオの作品を見ることができませんでした。
ニコデモ(キリストの埋葬に立ち会ったと言われる人物)が彫ったと言い伝えられ、市民の信仰を集めている、有名な木彫りのキリスト像は、見学することができました。
このドゥオモは、教会の後ろ姿も美しいので、ぐるっと後ろ側にも回ってみて下さい。
私が入場した2012年は、聖具室のみが有料でしたが、現在はドゥオモそのものの入場に€3必要なようです。
ドゥオモ
イタリア語:Duomo/Cattedrale di Lucca
公式サイト:http://www.museocattedralelucca.it/
♯2 サン・ミケーレ・イン・フォロ教会
サン・ミケーレ・イン・フォロ教会は、白いデコレーションケーキのような外観で、ルッカのロマネスク教会の中で、最も華やかな外観をしています。
ルッカのロマネスク教会と言うと、このサン・ミケーレ・イン・フォロ教会のイメージを持つ人も多いです。
全体としては品があって美しい正面部ですが、目を凝らすと、ロマネスク期の教会に特徴的な、ユーモラスで奇怪な彫り物が見つかり楽しめます。
特に、正面にたくさん作られた柱の装飾は、一本一本が違う装飾になっていて、見ていて飽きません。
内部でイチオシなのは、アンドレア・デッラ・ロッビア作の聖母子のテラコッタ像(白くてつるっとした像)です。
(柱のロマネスク装飾)
(ロッビアの聖母子像)
♯3 サン・フレディアーノ教会
サン・フレディアーノ教会は、モザイクがファサード(正面)部分を飾る、独特の外観をした白い教会です。
モザイク部分は、少し引いた位置から鑑賞すると美しいです。
他の2つの教会と比べて、「ピサ・ルッカ様式ロマネスク」の感じが薄いですが、モザイクの下の、小さな柱が立ち並んでいるところが、「ちょっとだけピサ・ルッカ様式」という感じです。
内部は、くすっと笑えるロマネスク彫像で飾られていますので、ぜひ内部まで鑑賞してみてください。
ローマ円形闘技場跡
ルッカには、ローマの円形闘技場跡を利用して作られた、円形の広場があります。
言われなければ闘技場跡だとわからないため、この辺りを、「ローマの闘技場跡はどこ?」と、ウロウロしている観光客がいたりします。
広場をぐるっとまるく取り囲んだ、建物の外側に出ると、古代ローマ時代の闘技場跡の名残りであることがよくわかります。闘技場の土台をそのまま利用して、建物が作られています。
闘技場跡に建てられた建物の中には、一般の住宅も入っているのですが、普通の生活空間の中に、闘技場の名残である、アーチが部分が残っていたりするそうです。
この闘技場跡の広場は、そもそも面白い上に、雰囲気も良く、ルッカで一番気に入った場所でした。
サン・ミケーレ・イン・フォロ教会とサン・フレディアーノ教会の間の道にあるので、ぜひ立ち寄ってみてください
グイニージの塔
(塔からの眺め)
「グイニージの塔」は、グイニージ通りにある、てっぺんに木が生えている、かわいらしい塔です。
この塔に上ることができて、ルッカの町を見渡すことができます。
あまり高さはないので、町を取り囲んでいる城壁の全容は見えませんが、ルッカの穏やかな町並みを、眼下に見下ろすことが出来ます。
足場の良い階段を、シニア世代の母でも楽々上ることができました。ちょろい階段なので、時間のある方は、ぜひ上ってみてください!
(グイニージの塔の遠景)
(塔内部の階段)
城壁
サン・フレアディーノ教会のさらに奥の、サンタ・マリア門という所から城壁に上ることができます。
城壁の上は遊歩道になっていて、ルッカ市民が普通に犬の散歩やランニングに使っています。
それほど高さはないので、ルッカの町のパノラマは拝めませんが、やや高い位置の、いろいろな角度からルッカの町を眺めることができます。
全長は4㎞くらいなので、一回りするには1時間くらいかかりそうですね。
一回りする時間はなくても、ちょっと上ってみるだけでも面白いですよ!
- イタリア旅行マニアで今まで9回イタリアに足を運んでいます。何度でもイタリアに行く自分のために、イタリア旅行のマニュアルを作成したのがこのサイトです。
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