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スカンノの衣装

スカンノは、独特の女性用の伝統衣装、「コストゥーメ・ディ・スカンノ(Costume di Scanno)」で知られています。

現在でも、伝統衣装は町の誇りであり、特別な日には正装として伝統衣装をまといます。

伝統衣装のカジュアル版を、日常着として着用しているシニア女性もいるそうで、ラッキーな旅行者はスカンノで、伝統衣装を着た女性とすれ違うことがあるかも!?

スカンノの女性用伝統衣装とはどんなもの?

スカンノの伝統衣装として、真っ先に浮かぶイメージは、黒色の全体像です。

黒い帽子+黒いふんわりとしたロングスカートというのが、スカンノの伝統衣装のイメージです。

ですが実際には、いろんなバリエーションがあるようです。

スカンノの町の公式サイトにあった情報を、私のわかる範囲ではありますが、ちょっと抜粋してみました。

スカンノ伝統衣装の帽子

スカンノ

スカンノの伝統衣装の帽子は、カジュアルなスタイルでは、大きな黒い布を頭に巻きます。

正装では円筒形の帽子をかぶり、後ろ側には布が垂れています。

結婚式では白色ではないけど明るい色の帽子、その他の宗教行事やお祭りでは、白、赤、青、茶色と言った帽子もあります。

スカンノ伝統衣装のトップス

上半身は、黒い布の長袖で、袖口がフレア袖になっています。

特別な時にはアクセサリーや白いレース襟で飾りますが、日常のカジュアル着では、シンプルなVネックになっています。

スカンノ伝統衣装のスカート

スカートは黒いロングで、細かいプリーツになっています。前の部分は、巻きスカートで装飾されることもあります。

スカートの上から履く「mantera」というものもあり、日常ではコットンかウール製のあまり派手でない色合いのもの、特別な日には、ブロケードの金・銀、黄色・水色など派手な色のものを着用します。

スカンノの伝統衣装の歴史は?

スカンノの伝統衣装の起源は、よくわかっていません。

スカンノの住民は東方が起源で、同じようにこの伝統衣装も、東方からもたらされたものだという東方起源説や、ロンゴバルド族起源説などがあります。

スカンノがあるアブルッツォ州は、古代ギリシャ、古代ローマ、ビザンティン、アラブ、ノルマン…など、多くの文化の影響を受けているので、起源をひとつに絞るのは難しいとも考えられています。

スカンノ周辺の地域は、商業活動から切り離された山奥にあり、この孤立した地理的条件が、独自のファッションを発展させた要因のひとつとも言えます。

スカンノの町が最盛期を迎えるのは17~18世紀で、この時代に、裕福な羊飼いたちに支えられて、ウール産業や染色技術が発達します。

スカンノの伝統衣装が生まれたのは、スカンノの衣装についての記述が文献に登場する、1600~1800年の間くらいだと考えられています。

スカンノの伝統衣装が誕生した時期は、スカンノで服飾産業が栄える時期と、ちょうど重なっています。

この時期のスカンノでは、女性たちが服のデザインや機織りに携わり、その高い技術が、独自の衣装作りに結びついたと考えられます。

スカンノ

町の入り口には、伝統衣装を着た女性の銅像が立っています。スカンノの伝統衣装は、スカンノの人たちにとって、町の誇りとなっています。

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