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 スカンノってどんな町?

スカンノ

スカンノ(Scanno)は、イタリア中部、アブルッツォ州の山奥にある小さな町です。

三角屋根が規則正しく並ぶ町の外観が美しく、著名な写真家たちを惹きつけ、フォトジェニックな町としてファンが多い町です。

町中には、町の規模とは似つかわしくないようなバロックのお屋敷や、バロック様式の噴水があります。

スカンノ

こういったお屋敷を建てたのは貴族ではなく、材を蓄えた羊飼いたちが建てたものだそうで、ちょっと驚きです。

残念ながら、現在は、町に羊飼いの姿を見ることはできないそうです。

絵になる町の外観と並んで有名なのが、スカンノの女性用の伝統衣装で、黒くてふんわりとしたこのドレスを、今でも町の誇りとして着用している女性もいます。

町から徒歩で30分くらいの場所には、スカンノ湖があります。こちらも保養地として人気です。

 スカンノの位置・場所

スカンノは、中部イタリアの山間部にあります。

地図で見ると、ローマから近く感じますが、実際にローマからスカンノに行くのは時間がかかります。

スカンノへの詳しいアクセス方法はこちらから→スカンノへの行き方!バスの時刻表検索やローマからのアクセス方法

 スカンノの歴史

スカンノ

スカンノの町名が文書に登場するのは、11世紀以降ですが、古代ローマ以前には既に町が存在していたことが、川沿いで発見されたヘラクレス像によって明らかになっています。

町の最盛期は17~18世紀です。ウール産業と染色技術が発達し、独特のスカンノ伝統衣装が作られたのもこの頃で、スカンノの女性衣装は、南イタリアのナポリでも知られるほど有名だったそうです。

現在では、町の入り口に、このスカンノの伝統衣装を着た女性の像が飾られています。

スカンノの女性衣装について、より詳しく知りたい方はこちらの記事をどうぞ→スカンノの女性の伝統衣装ってどんなもの?その歴史は?

19世紀には、イタリアの歴史に翻弄される形で、建国運動や、山賊の活動、移民政策などで、住民が流出してしまい、スカンノの町は衰退してしまいます。町の産業を支えていた羊の数も激減してしまいました。

20世紀になり、観光地としてその名が知られるようになると、観光業に勤しむ人が増え、村の人口流出にも歯止めがかかっています。

 スカンノ観光に必要な所要時間は?

スカンノ

スカンノは小さな町ですが、町全体のパノラマを見るなら、町の外に出る必要があります。

私はバスの時間があったため、町全体のパノラマ+町歩きに1時間半弱しかかけられませんでしたが、ちょっと忙しく感じました。

私はゆっくりめに観光するタイプなので、通常であれば、1時間半~2時間程度あれば、歩いて回れます。

もし、徒歩30分のスカンノ湖まで足を運ぶなら、半日くらいは必要です。

 スカンノについて書かれた本・ガイドブック

スカンノが含まれるアブルッツォ州をガイドしている、今のところおそらく日本で唯一の本です。スカンノは写真入りで掲載されています。ガイドブックというよりは読み物に近いですが、タイトルどおり「あなたの知らないイタリア」ばかりが出てきて興味深かったです。

私がスカンノの存在を知ったのは、この写真集でスカンノの絶景を見てから。スカンノ以外にも、あまり知られていない小さな村の絶景写真があります。

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スカンノが登録している「イタリアの最も美しい村(I Borghi piu Bella d’Italia)」の、200以上の村を1~2ページずつ載せている根性の本。全部載せなので、ひとつひとつの詳しい情報はありませんが、日本で「イタリアの最も美しい村」を全て見れるのは、今のところこの本だけ。このような本があって嬉しいです!

 スカンノはツアーで行ける?

スカンノは、これから日本でも人気が出てくるのでは?と思っている私ですが、今のところ、スカンノに立ち寄るパックツアー見かけたことがありません。

個人で行くのはちょっと不安という場合は、イタリアを専門に扱っている、オーダーメイド型のツアーを作れる旅行会社へ問い合わせてみるのが一番よいでしょう。

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この記事を書いた人
辺獄
辺獄イタリア旅行マニア
イタリア旅行マニアで今まで9回イタリアに足を運んでいます。何度でもイタリアに行く自分のために、イタリア旅行のマニュアルを作成したのがこのサイトです。