【目次】
「イタリア最も美しい村」に登録されている、アブルッツォ州の山村スカンノ。
日本語で書かれたガイドブックは少ないので、ちょっと細かめに、見どころを紹介します。
スカンノのパノラマスポット
スカンノの最大の見どころは、雄大な山をバックにして、三角勾配の屋根が、不思議な感じで規則的に並んで、住居が密集している町の全景です。
町の全景パノラマを見るためには、町の外に出なければなりません。
よく考えなくても当然のことなんですが(笑)、私はスカンノ旧市街内でパノラマスポットを探してしまったため、ちょっと戸惑いました。
写真家の道
スカンノの全景が見れるパノラマポイントとして、最も有名なのが「写真家の道(Strada dei fotografi)」です。
スカンノは、日本ではそれほど知名度が高くありませんが、イタリアの穴場観光地と言えるアブルッツォ州の中では、最も人気がある町のひとつです。
スカンノが有名になったのは、20世紀に著名な写真家が、スカンノの風景を撮影したことで、写真好きの間に町の名前が知られるようになったからだそうです。
確かに私も、スカンノを知ったのは、美しき秘密のイタリアへという写真集がきっかけでした。
その写真家たちが、スカンノの全景を撮るために訪れたと言うのが、通称「写真家の道」。
大きな道路をつないでいる、歩行者専門の坂道で、自動車が通らないため、ゆっくり写真撮影できるのも魅力です。
スカンノの旧市街からは歩いて5分くらいです。
スルモーナとつないでいるTUAバスが、この写真家の道の、坂の上にあるバス停に停まるので、効率的な移動のために利用してもよいでしょう。
バスの中から撮影した写真ですが、左上にちらっと映っているのがバス停です。
よくわからない場合は、スカンノのバスの発着点となる旧市街入り口は、5分も歩かないくらい近いので、旧市街入り口のバス停を利用しましょう。
バス道路
「写真家の道」からの、スカンノ全景は大変に素晴らしいのですが、私は「バスの途中から見えた景色はさらにスゴカッタ」と思いました。
もし時間がある場合は、写真家の道から、さらにバスが来た方向に戻ると(ラーゴ通り)、三角屋根勾配が、真正面から見えるポイントがあります。
バスの中からでも見えるので(バスはゆっくり走る)、時間がない場合は車窓観光でもOKです。
旧市街内の見どころは?
スカンノの全盛期は、17~18世紀で、ちょうどバロック期と重なります。
旧市街には、バロック風の噴水が二つあります。
また、ところどころにバロック風のお屋敷が並んでいます。
ローマやナポリ、レッチェなどの豪壮なバロックと比べるとこじんまりとしていますが、スカンノのバロックお屋敷は、貴族ではなく、裕福な羊飼いが建てたものなのだそうです。
町の中では、あまり三角屋根勾配を意識できるビューポイントはありませんが、町の端の方に、景色のよい場所がありました。
アブラミ通りのサンタ・マリア・デッラ・ヴァッレ教会前の、ベンチが置いてある角がビューポイントです。
スカンノの名物お菓子パン・デル・オルソ
スカンノには、銘菓「パン・デル・オルソ(Pan dell’Orso)」というお菓子があります。
日本語に訳すと「クマのパン」。
硬めのスポンジにチョコレートがかかった、まあ、ぶっちゃけチョコレートパンです。
ものすごい特別感は感じませんが(笑)、せっかくスカンノに行ったなら、お茶休憩に食べてみましょう!
おすすめのお店は、旧市街を出て、ちょっと下ったところに行った、その名も「Bar Pasticceria Pan dell’Orso 」=パン・デル・オルソバール。
落ち着いたカフェスペースもあり、地元の人たちものんびり利用していました。私は時間がなかったので、持ち帰りにしました。
パン・デル・オルソは小さい丸型のものと、大きなホールケーキサイズのもの、ホワイトチョコがかかったものなどがあります。
お店正面に立っているクマさんが目印のお店です。
スカンノ湖
スカンノ旧市街から、バスが来た方向へ、歩いて30分程度の場所には、スカンノ湖があります。
風光明媚な湖で、夏場はリゾート地として賑わうそうです。
スルモーナからのバスが停まるので、徒歩&バスを組み合わせて立ち寄ることも可能です。
私は車窓からの観光のみになりましたが、スカンノに宿泊滞在する方は、ここまで足を延ばすのもおすすめです。
ハイキングコースになりますが、少し上の方に上ると、湖の形がハート型に見えるビューポイントがあるそうです。
スカンノ旧市街から、スカンノ湖までのバス道路には、上述したスカンノ全景が見れるポイントもあります。
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- イタリア旅行マニアで今まで9回イタリアに足を運んでいます。何度でもイタリアに行く自分のために、イタリア旅行のマニュアルを作成したのがこのサイトです。
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