【目次】
アルベロベッロとはどんな町?
アルベロベッロ(Alberobello)は、とんがり屋根の「トゥルッリ」が集まった、おとぎの国のような町並みで有名な町です。もちろん世界遺産で、イタリアの人気観光地のひとつです。
アルベロベッロは、長靴の形をしたイタリア半島の、長靴のかかと辺りのプーリア州にあります。
プーリア州はあまり雨の降らない温暖な気候で、真っ青な空に白いトゥルッリがキラキラと輝く風景は、まるでメルヘンの世界です。
イタリアに行くなら、ぜひ立ち寄りたい町ですが、鉄道網があまり発達していない、南イタリアのアドリア海側に位置することもあって、交通の便が悪く、他のイタリアの有名観光都市と、合わせて訪問しづらいのが難点です。
トゥルッリとは?
トゥルッリとは、白い円筒型の住居の上に、灰色のコーン型のとんがり屋根が乗っかった、アルベロベッロがある地域特有の建築物です。
アルベロベッロが特に有名ですが、トゥルッリは、アルベロベッロ周辺の「イトリアの谷」と呼ばれる地域全体で見られます。
なぜアルベロベッロが一番有名かというと、他の地域のトゥルッリは、農地の中にぽつぽつと点在していますが、アルベロベッロだけがトゥルッリが密集し、トゥルッリ集落が町を形成しているためです。
ちなみに、トゥルッリには、白くて灰色屋根のメルヘンチックなものだけでなく、全体が灰色のちょっと地味なものもあります。この地味なトゥルッリは、イトリアの谷どころか、プーリア州からその北側のアブルッツォ州でも見られるもので、農作業小屋として使われていることが多いです。
プーリア州~アブルッツォ州あたりを鉄道で通る際には、車窓からトゥルッリ探しをすると、結構見つかります。
トゥルッリの起源はよくわかっていないようですが、ギリシャ起源という説もあります。
また、作りやすく、壊しやすい構造のため、家屋ごとに税をかけていたスペイン支配時代に、税をごまかすために建てられたとも言われています。
トゥルッリはイタリア語で「Turlli」ですが、これは複数形で、一軒のトゥルッリを指すときは、単数形の「Trullo(トゥルッロ)」が使われます。
アルベロベッロの場所・位置は?
アルベロベッロは、南イタリア、アドリア海側にあるプーリア州の町です。アルベロベッロ自体は内陸の町で、海には接していません。
アルベロベッロがある一帯は「イトリアの谷」と呼ばれ、のどかな広い農地の中に、とんがり屋根のトゥルッリが点在しています。
アルベロベッロへの詳しい行き方は、下記のページでどうぞ。
アルベロベッロ観光に必要な所要時間は?
アルベロベッロは、トゥルッリが密集している地区は非常に小さく、半日あればじゅうぶん歩けます。
美術館・博物館のような入場観光する観光地は少ないため、観光時間はそれほどかかりません。
ただし、こんなに特別な町並みを、サッと見ただけで去ってしまうのはもったいないですし、他の大きな町からのアクセスはあまりよくない町なので、1泊して、丸一日かけてゆっくり滞在しましょう。
イトリアの谷には、アルベロベッロ以外にも、ロコロトンド、チステルニーノなど魅力的な町が多いので、連泊して、イトリアの谷を周遊する旅程もおすすめです。
アルベロベッロのおすすめの歩き方
アルベロベッロは、人気観光地であるため、観光シーズンの夏場は観光客が多すぎて、あまり楽しめないという声もあります。
そんな場合におすすめなのが、早朝の散歩です。人が増える前の早朝歩きは、朝焼けに照らされるトゥルッリを、静かに眺めることができますし、猫好きの方なら、猫ちゃんがあちこちで見れますよ!
アルベロベッロ旅行におすすめの本
A13 地球の歩き方 南イタリアとマルタ 2017~2018
地球の歩き方の南イタリア版は、アルベロベッロの観光情報がしっかり掲載されています。購入の際は最新版かどうか確認を。
南イタリア・プーリアへの旅―青い空と白い迷宮を訪ねて (SHOTOR TRAVEL)
読み物系のガイドブックはこちらがおすすめ。普通の旅行ガイドには載っていない、濃くて勉強になる内容が詰まっているので、読んでおくとトゥルッリ見物がより楽しめます。
南イタリアへ! (講談社現代新書)
ちょっと古い本ですが、イタリアの都市研究で有名な陣内教授が書いた、南イタリアの各都市を紹介した本。陣内さんは建築の専門家なので、トゥルッリの構造解説などが面白いです。
旅 2008年 09月号 [雑誌]
こちらもちょっと古く、既に休刊している旅雑誌ですが、プーリア州を特集した号です。女性向けにアルベロベッロと、その近郊の町を紹介していて、写真がとてもきれいです。
アルベロベッロはツアーで行ける?
アルベロベッロは、人気観光都市なので、アルベロベッロを含んだツアーは多くあります。
ただ、南部に位置するので、北部のミラノやヴェネツィアも一緒に訪問するツアーだと、移動距離が長く、ちょっと忙しい日程になりがちです。
ですので、南イタリア周遊に限定したツアーか、もしくは長い日程でゆったり観光するツアーを選んだ方が、よりアルベロベッロを楽しめると思います。
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