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スド・エスト鉄道とは?

スド・エスト鉄道

アルベロベッロへ、個人旅行で行く場合に、お付き合いする可能性が非常に高いのがスド・エスト鉄道。

スド・エスト鉄道(Ferrovie del Sud Est)とは、 南イタリアのアドリア海側、プーリア州を走っているローカル線です。

アルベロベッロをはじめ、プーリア州の観光都市のほとんどは、このスド・エスト線で結ばれています。

イタリア全土を走っている、イタリア鉄道最大手のトレニタリア(Trenitalia・FS)とは別の会社なので注意しましょう。

スド・エスト鉄道を使う場合の6つの注意点

スド・エスト鉄道

さて。このスド・エスト鉄道。

私は2回、プーリア州を旅したことがありますが、トレニタリア(Trenitalia)と比べて、ひっじょーに旅行者にとって手ごわい電車だと認識しております。

スド・エスト鉄道を利用する場合の、注意点を6つまとめておきます。

1.バーリ中央駅やレッチェ駅ではTrenitalia(FS)とホームが違う!

プーリア州でも比較的大きい町、バーリ、レッチェには、スド・エスト線だけでなく、トレニタリア(Trenialia)も通っています。

バーリ駅、レッチェ駅では、スド・エスト鉄道独自の駅はなく、スド・エスト鉄道の電車は、トレニタリアの駅に乗り入れています。

バーリでもレッチェでも、スド・エスト線の電車は、奥の方のホームから発着します。

バーリ、レッチェからスド・エスト鉄道を使う観光客は多いため、表示もあるのでそれほど心配はいりませんが、頭に入れておきましょう。

2.スド・エスト鉄道は遅延が非常に多い!

スド・エスト鉄道は、時間が守れない子です。トレニタリアと比べて、非常に遅延が多いです。

5~10分の遅れなど、日常茶飯事すぎて遅れには入らないくらいですし、最高で44分遅れという体験をしました。

スド・エスト鉄道は、乗り換えも多い路線ですが、少々の遅延の場合は、乗り換える電車は待っていてくれます(そうして電車の遅延は連鎖していく)。

しかし、44分遅れの時には、乗り換え電車は当然ですが行ってしまっていました。そのため、そこからの区間はタクシーを使う羽目になりました(次の電車がすぐいるわけではないので)。

電車の遅延自体を、我々観光客がどうこうできるわけではありませんが、スド・エスト鉄道を使う移動がある場合は、計画に余裕を持たせましょう。

3.スド・エスト鉄道は日曜・祝日にはほとんど動かない!

これはとても重要!スド・エスト鉄道は日曜・祝日には動きません。駅もシャッターが降りて、完全に閉まります。

一応、日曜日には、バスの代行運転がありますが、本数は少なく、バス乗り場も鉄道駅前ではなく、わかりにくいことが多いです。

また、日曜日はプーリア州ではお店が閉まっていることが多く、バス切符を購入するお店がなかなか見つからない可能性もあります。

プーリア州では日曜日には移動しないのがおすすめです。

どうしても日曜日に移動しなければならない場合は、観光インフォメーションなどで、代行バスの停留所をしっかり確認し、バス切符も事前に入手するなど、きっちり準備しましょう。

4.急な乗り換えやバスの代行運転もアリ!

スド・エスト鉄道は、微笑ましいくらい、行き当たりばったり運行です(苦笑)。

公式サイトで、きちんと乗り換えルートを調べておいても、実際に乗車するとこんなことがありました。

その1:電車運行だったはずが、バスの運行に変わっていた

その2:2回乗り換えと表示されていたのに、なぜだか1回乗り換えで目的地にたどり着いた

その3:急にある駅で電車が長く停車した。「乗り換えが必要か?」と駅員さんに聞くと、「ちょっと待って」と言われた。10分くらい停まってから、急に「カンビオ!(イタリア語で『Change』)」と駅員さんが叫びながらやってきた。結局乗り換えたわけだが、ギリギリまで乗り換えるかどうか決まってなかったようだ…。

ザ・南イタリアだと思えば楽しめます…ね?いずれにせよ、スド・エスト線を使うときは、時間にも精神にも余裕が必要です!

5.正しい駅での降車が難しいので注意!

スド・エスト線は、車両編成が3両程度と短く、時期によっては乗客も少ないことがあります。

降車する人が少ない駅もあり、ドアが自動で開かない電車の場合は、駅に停まっていることに気付かず(だって、駅じゃない場所で不可解に停まることが多いから)、一度、ロコロトンドで降り損ねてしまいました。

スド・エスト線に乗るときは、周囲の風景に気をつけて、周囲の地元の乗客にも助けてもらうようにしましょう。

プーリア人は観光客に慣れていて、人なつこくて穏やかな感じの人が多いです。

6.カギがかかっている車両があるので注意!

スド・エスト線の電車は、オフシーズンなどで乗客が少ないときは、一部の車両を、完全にカギをかけて閉めてしまうことがあります(じゃあ初めから連結するなよと言いたくなる)。

それでどういう困ったことが起きるかかというと、せっかく電車が来ても、完全クローズの車両に乗り込もうとして、車両のドアを開けようとしても開かず、困っているうちに、電車が発車してしまうんです!

一度、こういう目に遭いかけたのですが、電車に乗っている乗客が大声を出して電車を止めてくれて、「他の車両から乗れるよ!」と教えてくれました。

この時は、観光客の我々だけでなく、地元の人も乗り損ねそうになっていたので、地元の人にとっても手強い電車なんですね(苦笑)。

乗り込もうとした車両のドアが開かないときは、こういう可能性もあるということを頭に入れておきましょう。

スド・エスト鉄道の公式サイトでの時刻表検索

スド・エスト鉄道の公式サイトは、それほど使い方は難しくありませんが、2017年現在、英語対応していないので、時刻表検索の方法を書いておきます。

まずは公式サイトにアクセスしましょう。

スド・エスト線のサイト

左側の検索窓を使って検索します。ここでは、バーリからアルベロベッロへ、8月25日10時以降の電車を調べてみます。

スド・エスト線の検索窓

①「Treni」が電車検索、「AUTOLINEE」がバス検索。背景がグレーになっている方が選択されています。

②「Solo Andata」が片道検索。もう一つは往復検索ですが、片道検索の方が結果が見やすいので、地道に片道検索がおすすめです。

③出発地。プルダウンで選択します。

④到着地。こちらもプルダウンで選択。

⑤日付。カレンダーで選択します。

⑥時刻。ここで選択した時刻以降の電車が検索結果に出てきます。

⑦「CERCA」は英語の「Search」に当たります。全て入力したらここをクリック。

スド・エスト線検索結果

こちらが検索結果。

①時刻

②出発地と出発時刻

③到着地と到着時刻

④電車の詳細。クリックすると、途中停車する駅名などが出てきます。

⑤所要時間と走行距離

⑥運賃。1週間以内の出発でなければ、ここは表示されません。

イタリア語でしかサイトが見れないのが、ちょっと難点です。

自分で検索するのは難しいと感じる場合は、観光インフォメーションやホテルのフロントで、時刻表を調べてもらいましょう。

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この記事を書いた人
辺獄
辺獄イタリア旅行マニア
イタリア旅行マニアで今まで9回イタリアに足を運んでいます。何度でもイタリアに行く自分のために、イタリア旅行のマニュアルを作成したのがこのサイトです。