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 アンヴェルサとはどんな町?

アンヴェルサ

アンヴェルサ(Anversa)は、アブルッツォ州の山間部の、サジッタリオ谷に斜めにへばりつくように家が立ち並ぶ、絶景の町です。

町の周囲には自然が広がっていて、山間に突如現れる町の全景は圧巻です。

「イタリアで最も美しい村(I Borghi piu Bell d’Italia)」に登録されてはいますが、観光都市としての知名度はそれほど高くなく、まさに「秘境の村」というような風景を拝めます。

谷底には、サジッタリオ川が流れていて、谷底まで下るハイキングコースもあります。

アンヴェルサという名前の町が他にもあるため、区別して、「アブルッツォ州のアンヴェルサ」=「アンヴェルサ・デッリ・アブルッツィ(Anversa degli Abruzzi)」と呼ばれることが多いです。

 アンヴェルサの位置・場所

アンヴェルサは、イタリア中部の山間部にあります。スルモーナという、鉄道駅がある町から近く、スルモーナからバスでアクセスできます。

アンヴェルサへの詳しい行き方はこちら→アンヴェルサ・デッリ・アブルッツィへの行き方!

 アンヴェルサの歴史

アンヴェルサ

アンヴェルサという町の存在が史料に存在するのは、1150年。

ノルマン王ルッジェーロ2世の治世に、シモーネ・ディ・サングロ伯爵に、封土として与えられたという記録が残っています。

サングロ家がアンヴェルサを所有したのは1250年までで、その後、アンヴェルサの所有者は次々に変わります。

町の最盛期は15~17世紀のベルプラートが支配した時期で、この時期には、文学アカデミーが町に設立され、人文主義者や、科学者、芸術家などが、イタリア各地から呼ばれました。

1656年にはナポリから広がったペスト禍が町を襲い、人口が激減します。

1754年の大地震では、町は完全に破壊されたと記録されています。

1817年には、カストロヴァルヴァ村(現在ではアンヴェルサの離れ集落)がアンヴェルサと併合し、イタリア統一後は、他の山間の村と同じように、新政府に反抗する山賊たちの活動にさらされることになりました。

1905年には、ダヌンツィオが、アンヴェルサを舞台とした悲劇「La fiaccola sotto il moggio」を書いています。

I Borghi piu Bell d’Italiaのサイトを抄訳しました)

 アンヴェルサ観光の所要時間は?

アンヴェルサ

アンヴェルサは、小さな町で、中心部だけを歩くなら1~2時間あればじゅうぶんです。

ですが、アンヴェルサは、こんなに小さな町なのに、評判のよい「Le Gole」「La fiaccola」といったレストランがあるので、食事休憩も含めてゆっくり滞在してもよいでしょう。

私は中心部だけを歩きましたが、健脚派、アウトドア派は、谷底まで下りてハイキングを楽しむこともできるようです。

ただし、熊やオオカミなどの野生動物も出るとのこと。谷底まで行く場合は、観光インフォメーション(夏季のみ)や市役所で、おすすめの歩き方を教えてもらうのが無難です。

 アンヴェルサ観光の本・ガイドブックは?

アンヴェルサは、日本ではほとんど知られていない町で、日本語で書かれたガイドブックは今のところ見たことがありません。

「イタリアの最も美しい村」を、全て紹介している本の中に1ページだけですが、写真と簡単な説明が掲載されています。


「イタリアの最も美しい村」全踏破の旅

この本は、ガイドブックとして使うにはひとつひとつの村の情報は少ないですが、イタリアの、それほど観光客が多くない小さな村に行きたいなあと思った時に、ヒントとしてパラパラめくってみるには面白く使えます。

他に、参考として使えるサイトは、「イタリアの最も美しい村(I Borghi piu Bell d’Italia)」の英語版のサイト

イタリア語のサイトであれば、アンヴェルサの公式サイトにも観光情報が掲載されています。

 アンヴェルサはツアーで行ける?

アンヴェルサがあるアブルッツォ州は、日本ではあまり知られていない州で、アンヴェルサを含むツアーはほとんどないです。

自由に旅程を作れる、オーダーメイド型のツアーであれば、対応してもらえる可能性はあります。

イタリアを専門としている旅行会社に、まずは問い合わせてみるとよいでしょう。無料で問い合わせができる【PR】タウンライフ旅さがしが便利です。

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この記事を書いた人
辺獄
辺獄イタリア旅行マニア
イタリア旅行マニアで今まで9回イタリアに足を運んでいます。何度でもイタリアに行く自分のために、イタリア旅行のマニュアルを作成したのがこのサイトです。