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アンヴェルサ・デッリ・アブルッツィは、日本語で読めるガイドブックがほとんどありません。

ワタクシが僭越ながら、イタリアの最も美しい村同盟(I Borghi piu Belli d’Italia)のサイトの訳と、私が実際に足を運んだ情報を混ぜて、観光ガイドとしてまとめてみました。

サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会

アンヴェルサ

サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会(Chiesa di Santa Maria delle Grazie)は、16世紀に建てられた教会で、ルネサンス式の扉(1540年)を持っています。

中世にアンヴェルサを支配していたサングロ家や、アンヴェルサの紋章とも関連している、美しいバラ窓(1585年)もあります。

教会内は三廊式で、アプシス(後陣)には聖ロッコの陶器彫刻(1530年)があります。この彫刻を安置する祭壇が有名でしたが、1981年に盗難に遭ったまま行方不明となっています。

私が足を運んだ時は、教会は閉まっていて、中まで入れませんでした。

ノルマン城跡

アンヴェルサ

アンヴェルサのシンボルともいえるのが、アンヴェルサの一番高い場所にある、ノルマン城跡です。

ノルマン城跡といっても、素人が見てわかるのは、一本の塔のようなものです。

アンヴェルサのどこからでも、上に上に進むとたどりつきます。私は、サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会の正面から見て、左側にある階段から上りました。

他にもサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会の裏側、レストラン「La Fiaccola」の目の前の小道などからも上れます。

アンヴェルサ

この城塞跡近くは、狭い小道が続き、中世の雰囲気が残っています。

サン・マルチェッロ教会

アンヴェルサ

サン・マルチェッロ教会(Chiesa di San Marcello)は、11世紀に作られたロマネスク式の古い教会です。

後期ゴシック式の、気品のある扉があります。

扉の小窓には聖母子と聖人二人のフレスコ画が残り、描かれたひき臼や、粉ひき水車は、聖人たちの殉教のシンボルです。

アンヴェルサの町の全景はどこで見れる?

アンヴェルサと言えば、一番の見どころは、谷に張りついた、独特の町の全景です。

アンヴェルサの町の中にいると、もちろんですがその全景は見えません。

アンヴェルサ

町の全景が見れるのは、レストラン「Le gole」近くの、コルソ・ライナルド・ダンヴェルサという通りです。

また、アンヴェルサとスカンノを結ぶバスの車窓からの景色が、もしかしたら一番よいかもしれません。

アンヴェルサ

スカンノに行く場合は左手、スカンノから帰ってくる場合は右手の方に見えてきます。

この車道は、狭くて手すりがなく、歩道もないので、歩いて入るのは危なそうです(そもそも徒歩での立ち入りは禁止かも)。

バスはゆっくりめに走るので、バスの中からも結構しっかり見えます。上記の写真も、バスの車窓から撮影できました。

私が行けなかった場所もご紹介

私のアンヴェルサ滞在は、ランチ込みの2時間弱というタイトなスケジュールだったため、足を運べなかった場所がいくつかあります。

アンヴェルサでゆっくり観光する方のために、イタリアの最も美しい村同盟(I Borghi piu Belli d’Italia)のアンヴェルサのページでおすすめされている、他の名所をご紹介しておきます。

ポルタ・パッツィアーナ(Porta Pazziana)

ポルタ・パッツィアーナは、中世の城壁の遺物です。

ここのテラスからは眺めがよく、サジッタリオ渓谷と、離れ集落であるカストロヴァルヴァ(Castrovalva)のパノラマが広がるそうです。

グーグルマップで出てこない場所なのですが、サン・マルチェッロ教会のすぐ下に階段の道が続いていて、この道が「Via Porta Pazziana」と呼ばれているので、ここを下っていくとよいのではないかと思われます。

ロンバルディアの家

アンヴェルサの町から、サジッタリオ谷へと降りていけますが、サジッタリオ谷から町を見上げると、「ロンバルディアの家」と呼ばれる、1480~1520年に建てられた建物群が見えます。

その近くにはは、サン・ドメニコ教団と関連する蛇、魚、剣などが彫られた装飾扉があるそうです。

※サジッタリオ谷の方へ降りていくと、どんどん民家が少なくなり、ハイキングのような感じになっていくようです。熊やオオカミなどの野生動物もいるそうです。

谷の方へ降りる場合は、なるべく情報を集めて、自分の装備・準備と照らし合わせながら、慎重に行動することをおすすめします。

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この記事を書いた人
辺獄
辺獄イタリア旅行マニア
イタリア旅行マニアで今まで9回イタリアに足を運んでいます。何度でもイタリアに行く自分のために、イタリア旅行のマニュアルを作成したのがこのサイトです。