【目次】
コルトーナってどんな町?
コルトーナ(Cortona)はイタリア中部、トスカーナ州の丘陵地帯にある、高台の小さな町です。
町からは、穏やかに広がる、糸杉や農地、民家が点在する、典型的なトスカーナの風景を見渡すことができます。
コルトーナの旧市街はとても小さく、坂だらけです。
町並みには、中世の家が残る区画などがあり、非常にかわいらしい雰囲気があります。トスカーナの丘陵都市のイデアのような町だなあと感じました。
町の起源は、この付近の他の高台の町と同様、古代ローマ以前の、エトルリア人の時代までさかのぼります。
エトルリア時代の美術品なども町から発掘され、エトルリア・アカデミー博物館に展示されています。
ルネサンス期の画家・ルカ・シニョレッリの生誕地であり、ルカ・シニョレッリの作品や、フラ・アンジェリコの傑作のひとつ『受胎告知』を、教区博物館で鑑賞することができます。
このように、コルトーナは、風景よし、街並みよし、歴史を感じることもできて、美術鑑賞もできる、と、旅行者にとって魅力満載の町です。
もう少しフィレンツェに近ければ、もっと人気の観光地になるのかもしれませんが、「静寂の町」という異名を持つコルトーナですから、ほどほどのにぎわいがふさわしいのかもしれません。
コルトーナの位置
コルトーナは、トスカーナ州東部、ウンブリア州寄りの山間部に位置します。ウンブリア州にあるトラメジーノ湖も近いです。
コルトーナ観光に必要な所要時間は?
コルトーナは東西が1㎞強、南北が500メートル弱の、非常に小さな町です。
町の面積自体は小さいのですが、急な勾配の坂道が多く、地図で見た感じ以上に、歩いて回るのに時間と体力を使います。
急な坂道を急ぎ足で歩くと、大変に疲弊してしまう可能性もありますので、ゆっくり歩きましょう。
フラ・アンジェリコの『受胎告知』を所蔵している教区博物館、有名な中世の家が建ち並ぶ通り、見晴らしのよいサンタ・マルゲリータ広場と、町の主な見どころを一回りするには、半日程度あればじゅうぶんでしょう。
ただし、コルトーナは、鉄道駅から、本数の少ないバスでアクセスしなければならないため、同じトスカーナのフィレンツェから行っても、トータルで2時間くらいかかってしまうため、日帰りだとちょっとしんどいです。
コルトーナは町のたたずまい自体が風情たっぷりなので、できれば宿泊しての観光をおすすめしたいです。
教区博物館は訪問が外せないと思いますが、それ以外は自分の興味に合わせて、のんびりと、風景を楽しみながら歩き回りましょう。
コルトーナは、パノラマスポットも多く、中世の道を抜けたと思ったら、トスカーナの風景が目の前に広がったりと、実に散策向きの町です。
宿泊すれば、町から少し離れたサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ・アル・カルナチオ教会や、サンタ・マリア・ヌオヴァ教会などにも足を運ぶ時間があると思います。
おすすめのカフェ Pasticceria Banchelli
ナツィオナーレ通りの終わりあたり、右手の方にあるお菓子屋さん&カフェ。
レジデンスのオーナーに教えてもらって、ここで毎日パンやお菓子、パニー二などを買ってました。
イートインコーナーもあります。市庁舎のある、コルトーナの中心地レプッブリカ広場の近くなので、観光中の休憩におすすめです。
コルトーナ旅行におすすめの本&ガイドブック
A12 地球の歩き方 フィレンツェとトスカーナ 2017~2018
ガイドブックは、地球の歩き方の中部イタリア版が詳しく、サンタ・マリア・ヌオヴァ教会以外の、だいたいの見どころは情報があります。購入の場合は、最新版か確認しましょう。
やっぱりフラ・アンジェリコについて読んで行くと、『受胎告知』鑑賞がさらに興味深くなります。ヴァザーリによる、フラ・アンジェリコ伝記は、新書版「芸術家列伝」の1巻に掲載されています。
コルトーナはツアーで行ける?
コルトーナを含むツアーは、あまり見かけないです。
コルトーナは、フィレンツェのそれほど近くに位置するわけではなく、また、電車+バスのアクセスになるため、フィレンツェの自由時間に個人でアクセスするなら、時刻表などを見て、慎重な計画を立てた方がよいと思います。
オプショナルツアーなどで、フィレンツェから専用車でのアクセスとなるツアーは時々目にします。コルトーナに近いアレッツォや、ウンブリア州のアッシジなどと組み合わせて訪問するツアーを見たことがあります。
パックツアーでコルトーナを含むものが探せない場合は、フィレンツェでの自由時間が多いツアーを選び、フィレンツェ発のオプショナルツアーでコルトーナを訪問する方法も検討してみましょう。
JTB
H.I.S.
日本旅行
JALパック
近畿日本ツーリスト 海外ツアー
ベルトラ(フィレンツェ発コルトーナ行きオプショナルツアー)
- イタリア旅行マニアで今まで9回イタリアに足を運んでいます。何度でもイタリアに行く自分のために、イタリア旅行のマニュアルを作成したのがこのサイトです。
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