イタリア旅行に、パックツアーを利用せず、個人で行く場合、どんなメリットとデメリットがあるのか、パックツアーでのイタリア旅行と比較する形で、考えてみます。
イタリアに個人旅行で行く場合のメリット
旅程を自由に決められる
個人旅行の最大の魅力は、自分で自由に好きな旅程を組めることです。
パックツアーは、日本人に人気がある町だけをピックアップして、人気の町を、なるべく数多く周遊する旅程が多く、自分で好きな場所に、好きなだけ滞在することができません。
美味しいお店で食事ができる
パックツアーは、団体客を受け入れてくれるレストランで食事を取る場合が多いので、美味しくないとまでは言わなくても、イタリア地元での人気店に入ることは少ないです。
自由旅行であれば、人気のお店を探して、イタリアの安くて美味しい郷土料理を食べられます。
(パックツアーでも、高額なツアーや、グルメに特化したツアーであれば、人気店や有名店で食事する場合もあります。)
本当の旅のドキドキが味わえる!
「かわいい子には旅をさせよ」という言葉がありますが、この場合の「旅」は、個人旅行・自由旅行を指すでしょう。
個人でイタリアを旅すると、地図を見ながら歩いたり、バス停を探したり、トラブルに遭遇したりと、それなりに疲れますが、これは個人的には、結構心地よい臨場感です。
また、添乗員さんがいなければ、現地のイタリア人と関わる機会が増えますので、本当の「イタリア」を味わえるのは、やはり個人旅行だと思います。
イタリアに個人旅行で行くデメリット
準備・手配に時間がかかる
個人でイタリアに行くと、何もかも自由ですが、それは、旅程作成、航空券・ホテルの予約、訪問都市の情報集め、レストラン探しなど、膨大な準備が必要になることを意味します。
イタリアは、日本のように、何でも至れり尽くせりの国ではないので、事前の準備が不足すると、現地で困ることもあります。
トラブルの際、自力解決しなければならない
個人旅行は、オノレの身ひとつで行くわけですから、何かトラブルが起きた場合の対処は、自力救済が基本になります。
「旅先でトラブルなんて、そう起きないだろう」と思うかもしれませんが、イタリアは、観光客をターゲットにした軽犯罪(主にスリ)が、決して少なくはありません。
また、イタリアのホテルは、水回りが弱かったり、お湯が出なかったり、ホテルでトラブルが起きる可能性も、日本国内の旅行より高いです。
そういった場合に、現地でイタリア人と交渉する語学力・交渉力などが必要になってきます。
荷物を自分で運ぶことがネックになることもある
パックツアーはバス移動なので、自分でスーツケースを運ぶ回数は少ないですが、個人旅行は、自分の荷物は自分で運ぶのが基本です。
自分の荷物なんだからアタリマエ、と言えばその通りなのですが、実は、この荷物が旅程でネックになることもあるんです。
たとえば、「ローマからフィレンツェに鉄道移動する際、途中にあるオルヴィエートに立ち寄りたい」と思っても、途中下車して観光している間に、スーツケースなどの荷物はどうする?という問題が出てきます。イタリアには、コインロッカーはほとんどありません。
パックツアーであれば、都市間移動の途中下車は、荷物を観光バスの中に残して観光に行けるので、スムーズです。
この個人旅行の「途中下車できない問題」のせいで、立ち寄れずに通過した町が、いくつあることか…(泣)。
イタリアへ個人旅行で行くメリット・デメリットのまとめ
メリット
自由な旅程が組める
ツアーに比べて美味しい食事が取りやすい
デメリット