1.鉄道の主要路線に沿った旅程を作ろう

ミラノの駅

イタリアを個人旅行する際、主な移動手段となるのは、鉄道とバスです。

イタリアの鉄道とバスを比較すると、鉄道よりバス路線の方が充実しているシチリア島以外は、鉄道の方が使い勝手がよいです。

(というか、本音を言うと、イタリアのバス事情が、慣れない旅行者にとってはハードルが高いという話なんですが…)

個人旅行に不慣れな場合は、基本としては、主要な鉄道路線に沿う形で、旅程を立てたほうがよいでしょう。

ただしイタリアには、トスカーナの丘陵地帯や、アマルフィ海岸など、鉄道駅がない人気観光地も多くあり、鉄道旅行にこだわりすぎると、訪問都市の選択肢が少なくなってしまいます。

どうしても行きたい町がバスでしかアクセスできない場合は、しっかりバスの情報を下調べしておきましょう。

2.地図上の距離だけを見て旅程を決めるのはNG!

イタリアの地図

これは、私がイタリア旅行ビギナーだった頃に犯していた過ちなのですが、イタリア地図を見ながら、近い町どうしをつないで、スイスイと旅程を立てると痛い目に遭います。

というのも、イタリアでは、地図上の近さが、アクセスの容易さと一致しないことが多々あります。

たとえばフィレンツェからだと、塔で有名なサン・ジミニャーノは、地図上の距離ではシエナよりも近いです。しかし、シエナにはフィレンツェから直行バスがありますが、サン・ジミニャーノはバスを乗り継がなければたどり着けないので、シエナに行くよりも時間がかかります。

イタリア旅行の旅程を立てる場合は、二つの町の距離の近さだけではなく、移動にどのくらい時間と手間がかかるのか、そもそも公共の交通での移動ができるのか、確認するのがマストです!

3.ホテルに連泊する日程がおすすめ

ホテル

イタリア個人旅行では、交通のアクセスがよい都市を拠点として、その都市のホテルに連泊し、いくつかの町は、拠点から日帰りする旅程をおすすめします。

連泊は、個人旅行ではいいとこだらけです!以下、連泊のメリットです。

荷物を運ぶ回数を減らせる

スーツケース

イタリア個人旅行のデメリットの一つに、「荷物運び」があります。

個人旅行では、オノレの荷物はオノレで運ぶのが原則です。「普通に運べばいいじゃん」とお思いになるかもしれませんが、イタリアは坂の多い町が多く、また石畳の町並みも多いので、スーツケースを転がすのは結構骨が折れます。

「スーツケースを持った移動」を少なくするために、ホテルの移動を減らすのが一番です。

荷造りの回数を減らせる

スーツケースの中身

ホテルの移動が少ないということは、次の町に移動するための荷造りの回数も減らすことができます。

旅行中の荷造りは、忘れ物がないかチェックしなければなりませんし、私は面倒だなと感じます。貴重な旅行中の時間を、荷造りに奪われないように、連泊してゆったりしましょう。

ホテルの説明を受ける回数を減らせる

ホテルのフロント

これは、B&Bやプチホテルなど、フロントが24時間体制でなく、個人経営の宿泊施設に泊まる人だけに関わってくる話です。

フロントが24時間体制でない場合、宿泊施設のオーナーに出会えるチャンスは、宿泊初日のチェックイン時だけ、というケースもあります。

その場合、もしかしたらもう会わないかもしれないため、オーナーによる宿泊施設の説明は、必然として長くなります。たとえば、鍵の閉め方(説明されなければわからない場合があります)、お風呂の使い方、チェックアウト方法など。

こちら宿泊する側としても、もう会えないかもしれないなら、質問することも多くなるので、チェックイン手続きが長くなります。

これを日々繰り返すと、当然、観光に支障が出ますので、一日一日ホテルを変えるより、連泊した方が効率的です。

連泊割引がある宿泊施設もある!

アパートメント

宿泊施設によっては、連泊の割引があってお得な場合があります。

シチリア島のカターニアで宿泊したアパートメントは、一週間の宿泊で、二日分くらいの宿泊料が割り引かれました。

ちなみに、最近の私のブームは、この浮いた宿泊料で、そのアパートにスーツケースを置いて、最小限の荷物だけ持って、他の町に泊まりがけで遠足する、というスタイルです。

 連泊がおすすめのイタリアの都市についてはこちら!

4.お楽しみは日程の後半に取っておこう

ヴェネツィアのゴンドラ

イタリアの四大観光都市といえば、ローマ、フィレンツェ、ヴェネツィア、ミラノですが、この四都市は、北のミラノからスタートして、ローマで〆という順番の旅程が好まれます。

というのも、ローマで壮大なコロッセオを見たり、ヴェネツィアで驚きの運河の町を見たりした後に、やや近代都市っぽいミラノに行くと、感動が少なくなってしまうと言われます(ミラノはミラノで美しい町なのですが、近代都市に慣れた日本人にとっては、新鮮味は欠けるかもしれません)。

個人旅行は、細かい雑用事も自分でこなしていかなければならないので、旅程の後半に、思わぬ疲れが溜まってしまうこともありがちです。

そんな時、自分のテンションが上がるように、「今回の旅のとっておき」は、なるべく旅程の後半に組み込みましょう。

5.ショッピング予定がある都市は後半にしよう

イタリアワイン

これは、「アンタに言われなくてもわかってるよ」と言われそうですが、お土産や自分用の買い物などをすると、荷物が増えます。

個人旅行では、荷物は自分で運ばなければならないので、なるべく少ない方がよいです。

ショッピングの予定が確実にある町は、なるべく最後に回しましょう。お土産を買いやすそうな町を、旅程の最後に置くのもよいと思います。

6.日程が長い場合は、気候を考慮しよう

雪のフィレンツェ

私は、晩冬~初春にかけて旅行することがほとんどなのですが、なるべく、南からスタートして、北上するような旅程にします。

というのも、この季節は、だんだん暖かくなってくるので、先に冬でも温暖な南に滞在し、その後に北へ行くと、北部の厳しい寒さを少しでも避けることができます(できないこともありますが)。

また、だんだん春になっていく季節に、温暖な地域から、寒冷な地域に移動すると、両方の気温差が少なくなるというメリットもあります。

逆に、この季節に南下する旅程を組んだこともあります。その時は、北部では寒くて防寒ファッションをしていたのですが、南下すると思った以上に暑くて、持って行った洋服が気候と合わずに苦労しました。

気候が途中で変わるような、数週間の長期旅行をする人にだけ関連することだとは思いますが、季節によっては、北上するか南下するかで、旅行の快適さに大きな差が出ることもあるので、気に留めておくとよいと思います。

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