【目次】
イタリアに個人旅行で行くなら、旅程は自由っ!
イタリアの好きな場所に好きな順番で行けますが、イタリア旅行の旅程作りにはコツがあります。
- 鉄道の主要路線に沿った旅程がおすすめ
- 地図上の距離だけを見て旅程を作るのはNG
- ホテルの連泊が好ましい
- お楽しみは日程の後半に入れる
- ショッピング予定のある都市は後半に訪問
- 日程が長い場合は気候の変化も考慮
項目別にくわしく見ていきます!
鉄道の主要路線に沿った旅程を作ろう
イタリアを個人旅行する際、主な移動手段となるのは鉄道とバスです。
イタリアの鉄道とバスを比較すると、鉄道よりバス路線の方が充実しているシチリア島以外は、鉄道の方が使い勝手がよいです。
というか、イタリアのバス事情が、イタリアに不慣れな時には使いこなすにはハードルが高いという話なんですが…
個人旅行に不慣れだったり、イタリア旅行は初めてという場合は、主要な鉄道路線に沿う形で旅程を立てたほうがよいでしょう。
ただしイタリアには、トスカーナの丘陵地帯や、アマルフィ海岸など、鉄道駅がない人気観光地も多くあります。鉄道旅行にこだわりすぎると、訪問都市の選択肢が少なくなってしまうというデメリットも。
どうしても行きたい町がバスでしかアクセスできない場合は、しっかりバスの情報を下調べしておきましょう。
地図上の距離だけを見て旅程を決めるのはNG!
これは、私がイタリア旅行ビギナーだった頃に犯していた過ちなのですが、イタリア地図を見ながら、近い町どうしをつないでスイスイと旅程を立てると痛い目に遭います。
というのも、イタリアでは地図上の近さがアクセスの容易さと一致しないことが多々あります。
たとえばフィレンツェからだと、塔で有名なサン・ジミニャーノは、地図上の距離ではシエナよりも近いです。
しかし、シエナにはフィレンツェから直行バスがありますが、サン・ジミニャーノはバスを乗り継がなければたどり着けないので、シエナに行くよりも時間がかかります。
イタリア旅行の旅程を立てる場合は、二つの町の距離の近さだけではなく、移動にどのくらい時間と手間がかかるのか、そもそも公共の交通での移動ができるのか、確認する必要があります。
ホテルに連泊する日程がおすすめ
イタリア個人旅行では、交通のアクセスがよい都市を拠点として、その都市のホテルに連泊し、いくつかの町は拠点から日帰りする旅程をおすすめします。
連泊は、個人旅行ではいいとこだらけです!以下、連泊のメリットです。
荷物を運ぶ回数を減らせる
イタリア個人旅行のデメリットの一つに、「荷物運び」があります。
個人旅行では、オノレの荷物はオノレで運ぶのが原則です。
「普通に運べばいいじゃん」とお思いになるかもしれませんが、イタリアは坂の多い町が多く、また石畳の町並みも多いので、スーツケースを転がすのは結構骨が折れます。
「スーツケースを持った移動」を少なくするためにホテルの移動を減らすのが賢い選択です!
荷造りの回数を減らせる
ホテルの移動が少ないということは、次の町に移動するための荷造りの回数も減らすことができます。
旅行中の荷造りは、忘れ物がないかチェックしなければなりませんし、私は面倒だなと感じます。
貴重な旅行中の時間を荷造りに奪われないように、連泊してゆったりしましょう。
ホテルの説明を受ける回数を減らせる
これはB&Bやプチホテルなど、フロントが24時間体制でなく、個人経営の宿泊施設に泊まる人だけに関わってくる話です。
フロントが24時間体制でない場合、「宿泊施設のオーナーに会えるチャンスは宿泊初日のチェックイン時だけ」というケースがあります。
その場合、もしかしたらもう会わないかもしれないため、オーナーによる宿泊施設の説明は、必然として長くなります。
たとえば、鍵の閉め方(説明されなければわからない場合があります)、お風呂の使い方、チェックアウト方法など。
こちら宿泊する側としても、もう会えないかもしれないなら質問することも多くなるので、チェックイン手続きが長くなります。
これを日々繰り返すと、当然観光に支障が出ますので、一日一日ホテルを変えるより連泊した方が効率的です。
連泊割引がある宿泊施設もある!
宿泊施設によっては、連泊の割引があってお得な場合があります。
シチリア島のカターニアで宿泊したアパートメントは、一週間の宿泊で、二日分くらいの宿泊料が割り引かれました。
この浮いた宿泊料を使う形で、そのホテルにスーツケースを置いて、最小限の荷物だけ持って、他の町に泊まりがけで遠足するのもおすすめ!
連泊がおすすめのイタリアの都市についてはこちら!
お楽しみは日程の後半に取っておこう
イタリアの四大観光都市といえば、ローマ・フィレンツェ・ヴェネツィア・ミラノですが、「北のミラノからスタートしてローマで〆」という順番の旅程が好まれます。
というのも、ローマで壮大なコロッセオを見たり、ヴェネツィアで驚きの運河の町を見たりした後に、やや近代都市っぽいミラノに行くと、感動が少なくなってしまうと言われます
ミラノはミラノで美しい町なのですが、近代都市に慣れた日本人にとっては、他の町と比較すると新鮮味は欠けるという面はあります
個人旅行は、細かい雑用事も自分でこなしていかなければならないので、旅程の後半に思わぬ疲れが溜まってしまうこともありがちです。
そんな時、自分のテンションが上がるように、「今回の旅のとっておき」はできるだけ旅程の後半に組み込みましょう。
ショッピング予定がある都市は後半にしよう
お土産や自分用の買い物などをすると、荷物が増えます。
個人旅行では、荷物は自分で運ばなければならないので、なるべく少ない方がよいです。
ショッピングの予定が確実にある町は、なるべく最後に回しましょう。お土産を買いやすそうな町を、旅程の最後に置くのもよいと思います。
日程が長い場合は、気候を考慮しよう
私は、晩冬~初春にかけて旅行することがほとんどなのですが、なるべく、南からスタートして北上するような旅程にします。
というのも、この季節はだんだん暖かくなってくるので、先に冬でも温暖な南に滞在し、その後に北へ行くと、北部の厳しい寒さを少しでも避けることができます。
また、だんだん春になっていく季節に、温暖な地域から寒冷な地域に移動すると、両方の気温差が少なくなるというメリットもあります。
逆に、この季節に南下する旅程を組んだこともあります。その時は、北部では寒くて防寒ファッションをしていたのですが、南下すると思った以上に暑くて、持って行った洋服が気候と合わずに苦労しました。
気候が途中で変わるような、数週間の長期旅行をする人にだけ関連することだとは思いますが、季節によっては、北上するか南下するかで、旅行の快適さに大きな差が出ることもあるので、気に留めておきましょう。
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