【目次】
北イタリアの、人気観光地マントヴァ。マントヴァに足を運んだからには見ておきたい、観光名所をご紹介します。
ドゥカーレ宮殿
ドゥカーレ宮殿内で、一番の見どころである『結婚の間』は、マンテーニャの壁画と天井画で飾られていて、実に華やかです。
私はマンテーニャの画風はそれほど好きではないのですが、この『結婚の間』の天井画はだまし絵風に描かれていて、部屋の中をのぞいているような人々や、天井から落っこちそうな天使など、画家の遊び心が満載で楽しめました。
『結婚の間』と呼ばれるのは、婚礼をテーマに描かれているためだと言われています。新婚旅行でイタリアに行くカップルにも、ぜひおすすめしたい観光スポットです。
『結婚の間』は、ドゥカーレ宮殿敷地内の、サン・ジョルジョ城内部にあり、渡り廊下のようなスロープを上って行きます。順路では後ろの方です。
ドゥカーレ宮殿内で、他に素敵だったのは、星座図が天井に描いてある『十二宮の間』。
私がドゥカーレ宮殿を訪問した時(2011年)は、各部屋に唐突に現代アートが置いてあり、何となくよくわからなかった部屋が多かったです。
また、ドゥカーレ宮殿の内部は、保存状態の良くない部屋も結構あります。
宮殿そのものはかなり大きいので、すべての部屋を丹念に見て行くと、順路の後ろの方にある『結婚の間』にたどり着くまでに、かなり時間がかかってしまいます。興味のある部屋だけをじっくり鑑賞しながら進むのがよいかな、というのが個人的な感想でした。
鑑賞に必要な、平均的な所要時間は、1時間~1時間半程度だと思います。
『結婚の間』は別料金?予約が必要?
ドゥカーレ宮殿に入場して、『結婚の間』に行かない方はほとんどいないと思いますが、念のため、書いておきます。
『結婚の間』は、ドゥカーレ宮殿の敷地内にありますが、正確には宮殿の外にある、サン・ジョルジョ城(Castello di San Giorgio)にあります。『結婚の間』に行かずドゥカーレ宮殿のみに入場することも可能で、その場合は入場料は€6.5です。
逆に、『結婚の間』のみに入場するのは不可能なようで、ドゥカーレ宮殿+結婚の間に入場する共通券が€12になります。
『結婚の間』の入場は、予約することもできますが、今のところ、予約なしでは入れなかったという話は聞いたことはありません。私も、3月のオフシーズンではありましたが、予約なしで入場して、貸し切りに近かったです。
また、後述しますが、「マントヴァカード(MANTOVA CARD)」では、ドゥカーレ宮殿だけにしか入れません。『結婚の間』に入るためは、単独券と共通券の差額€5.5が必要になります。
イタリア語:Palazzo Ducale
『結婚の間』のイタリア語:Camera degli sposi
公式サイト:http://www.mantovaducale.beniculturali.it/en/(英語版)
テ離宮
少し町外れにありますが、エルベ広場から、私の鈍足で30分弱で、十分徒歩圏内です。
駅やエルベ広場からバスも出ているようですが、バスを待ったりする時間を考えると、歩いたほうが早いかもしれません。
ドゥカーレ宮殿より保存状態がよく綺麗で、見どころのある部屋も多かったです。特に『巨人の間』は必見っ!個人的には、ドゥカーレ宮殿より、こちらのテ離宮の方が気に入りました。
中庭には人工洞窟(Grotta)もありますので、忘れずに行ってみてください。隣にある遊園地寄りの方にあります。
サンタンドレア教会
美しいルネサンス式の教会らしいのですが…残念ながら私が訪問した時は、内部も外部も盛大な工事中で、全っ然何が何だかわかりませんでした。というわけで、このサイトには、サンタンドレア教会に関する有意義な情報は皆無なのであります…。
マンテーニャの家
『結婚の間』を手がけた、マントヴァの宮廷画家であったマンテーニャが住んでいたという家です。
内部鑑賞はできず、特別どうということはありませんが、中まで入れる中庭はなかなか綺麗です。テ離宮の近くにあるので、テ離宮に行ったついでに、ふらっと立ち寄るとよいです。
ジュリオ・ロマーニャの家
ポーマ通りに面している悪趣味な家…ですが、テ離宮の『巨人の間』を手がけたジュリオ・ロマーニャが、自身で設計した家だそうです。悪趣味ですが、これも芸術!?
内部鑑賞はできません。お向かいには悪趣味な裁判所もあります。
ポーマ通りは車が多いので、鑑賞するときは気をつけて。こちらも、ややテ離宮寄りにあるので、テ離宮に行ったついでに、外からちらっと見るのがおすすめ。
マントヴァを日帰り観光で歩くモデルコース
駅→サンタンドレア教会→ドゥカーレ宮殿→サン・ジョルジョ橋の中ほどから湖越しに町の風景を見る→テ離宮→マンテーニャの家→ジュリオ・ロマーノの家→駅
…という順路が、日帰りでマントヴァ観光するにはおすすめのルートです。特に、サン・ジョルジョ橋から見た町の眺めは素敵なので、ぜひ湖まで足を延ばしてみてください。
夏は湖に遊覧船も出ていて、湖からの町の風景をたっぷり拝めるそうです。
マントヴァカード(MANTOVA CARD)は今のところお得じゃないかも…
マントヴァの観光客向けに、「マントヴァカード(MANTOVA CARD)」というカードが存在します。
€20で、マントヴァの見どころに加え、サッビオネータの見どころにも入場できます。マントヴァ市内のバス、マントヴァからサッビオネータへ行くバス(日曜・祝日以外)の利用もできます。
このマントヴァカードでは、ドゥカーレ宮殿、テ離宮に入場できますが、『結婚の間』の入場は含まれません。カード所持者が『結婚の間』に入場するためには、別途€5.5が必要になります。
つまり、マントヴァカードを購入して、ドゥカーレ宮殿+テ離宮+結婚の間に入るためには、€25.5が必要になります。
これは、ドゥカーレ宮殿+テ離宮+結婚の間にマントヴァカード無しで入場した場合の、現在の合計金額€21を上回っています。
そのため、マントヴァカードは、サッビオネータに行く予定がない限りは、旅行者にとってあまりお得なカードとは言えないと思います。
(今後、ドゥカーレ宮殿やテ離宮が値上げして、マントヴァカードの方がお得になる可能性もありますので、訪問前に確認することをおすすめします)
- イタリア旅行マニアで今まで9回イタリアに足を運んでいます。何度でもイタリアに行く自分のために、イタリア旅行のマニュアルを作成したのがこのサイトです。
- 2024年11月17日宿泊税とは何か?イタリアではホテル代以外の料金が徴収される!
- 2024年11月17日イタリアのホテル朝食のすべて!量が少ないって本当?食べられる時間帯は?
- 2024年11月10日イタリアのホテル/B&B/アパートメント/ホステルの違いは?
- 2024年10月23日イタリアのホテル手配におすすめのホテル予約サイトはこの3つ!