【目次】
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イタリア国鉄Trenitalia(FS)には、全席指定で、乗車前の予約が必要な電車があります。
このページではTrenitaliaの電車を、オンラインで予約する方法を解説します。

10年以上Trenitalia(トレニタリア)のオンライン予約と格闘してきた私の汗と涙が結晶したページですよ…。

予約のいらない電車の切符を、現地で買うノウハウを知りたい方は、こちらのページへ→イタリア現地での鉄道チケットの買い方!切符の見方も解説!
Trenitaliaのオンライン予約の手順
Trenitalia公式サイトでのオンライン予約は、以前は、なぜか予約が完了しないなど、非常に難易度の高いミッションでした。

数年前までは、イタリア個人旅行の準備の際、Trenitaliaのサイトと格闘するのは、風物詩のようなものでした。
ですが、Trenitaliaの公式サイトは、最近はリニューアルを重ねて、だいぶストレスなく予約ができるようになってきました。
Trenitaliaでのオンライン予約は、手順としては単純で、英語版もあります。
英語での予約が苦でなければ、ぜひチャレンジしてみましょう!
以下が予約の手順です。英語版での予約を前提に説明します。
手順1 まずはTrenitaliaの公式サイトを英語版にしよう

Trenitaliaの公式サイト(→http://www.trenitalia.com/)にアクセスします。
初期状態はイタリア語のページが出てくるので、右上のイタリア国旗をクリックし、現れた国旗の中からイギリス国旗を選ぶと、英語版のページになります。
手順2 電車を検索しよう
次に、予約したい電車を検索します。
ここでは2月25日9時頃に、ヴェネツィアのサンタ・ルチア駅から、フィレンツェのサンタ・マリア・ノヴェッラ駅へ、Frecciaで2人で移動したいとしましょう。

①…Frecciaのみを検索したい場合は、真ん中の「FRECCIA」を選択。各駅停車を探したいなら「REGIONAL」、よくわからない場合は左の「MAIN SOLITION」のままで大丈夫です。
②…出発駅と到着駅を選択。町名のスペルを入れると、いくつか駅が出てくるので選択。スペルを間違えないように注意!
③…往復で探したい場合は「RETURN」にチェック。私はチェックせずに片道ずつ検索しています。
④…左が日付、右が時間帯。日付はカレンダーで選択します。時間帯は特に希望がなければ0にしておくと、その日の電車が朝から順に出てきます。
⑤…人数入力
⑥…「SEARCH」をクリックすると検索が始まります。
手順3 電車を選ぼう

電車の一覧が出てきます。9時で検索したので、9時以降の電車から表示されます。
上から二番目の9時25分の電車がよさそうかな、と思ったら、右端下の+をクリック。
手順4 座席クラスを選ぼう

ここでは最安値の、「super economy」のStandardにしてみましょう。

「super economy」「economy」「Base」などの違いや、シニア割引については、このページの後の方で説明していますのでご参照ください!
チェックを入れて、右下のContinueをクリックしますが、Continueの真上にある「Choose the seat」が空欄になっているので、ここにもチェックを入れてからContinueをクリックしましょう。

この後、こんな画面が出てきました。よく読まずに赤い方をクリックしないように注意!
この小窓は、要するに「もっといい席にしたら?」というお誘いです。
赤をクリックしたら、次の画面で、上の座席クラスに格上げされてしまいます。
選択した座席クラスでOKなら、左の「without change」をクリックしましょう。
手順5 座席を選ぼう

次は座席を選ぶ画面が出てきます。
以前は、Trenitaliaのオンライン予約では、座席は自動的に決められてしまい、しかも同行者と隣には座れないという、不可解仕様でしたが、現在は、こうやって座席シートを見ながら、自由に座席を選べます。

Trenitaliaも成長しているのね!
赤色が自分が選択している座席、緑色は選択可能な座席、グレーは選べない座席です。
青い矢印で示しているグレーの長方形は、テーブルを示しています。テーブルを挟んでいる座席は、向かい合わせになります。
好みの座席が見つからない時は、左上のプルダウンで、車両を変更することもできます。
座席を選択し終わったら、右下の「Confirm」をクリックします。
手順6 必要事項を記入しよう

次の画面では、旅行者の個人情報を入力します。
以前は、Trenitaliaをオンライン予約するには、IDを取得し、ログインしなければなりませんでしたが、現在では、IDを持っていなくても、予約を取ることができます。
現在では、IDの取得は、イタリアに住所がある人しかできません。ですので、イタリア在住でなければ、①の「Go on without log in」を選択しましょう。
Trenitaliaのサイトリニューアル前にIDを取得している人は、そのIDとパスワートは現在でも有効ですので、ログインして手続きしましょう。名前の入力などが省略されて、その後の手続きがスムーズです。
①で「Go on without log in」を選択した後は、その下の空欄で、*マークがついている部分が必須事項なので、入力します。
その後、②に「Copy the buyer’s data」という文字が出てくるのでクリック。最初に入力したデータが、「Passenger」欄に自動でコピーされます。
Bornは誕生日記入欄です。日、月、年の順に、1980年1月2日生まれの場合は02/01/1980と記入します。
それ以外の、「Loyalty Code」「Contact Number」「Corporate ID」などは必須事項ではないので、空欄のままでOKです。
複数人数分を予約する場合は、③に人数分の記入欄が出てくるので、必須事項を記入します。
④に示されている数字は、予約を完了させる制限時間です。画像では9分になっていますね。この時間を過ぎてしまうと、カートに入れていた予約は取り消されてしまいます。
他にも予約したい電車がある場合は、④のカートをクリックすると下に表示される「Add Trip」をクリックして、手順2から、また新しい電車を検索します。
全て入力したら、画面を下に進めます。

Paymentで、支払い方法を選択したら、右下の「Continue」をクリック。
手順7 支払い
Paymentでクレジット支払いを選択すると、次の画面でクレジットカードでの支払い画面が出ます。
無事に決済できたら、「決済完了したよ」という雰囲気の画面が出ます。
手順8 Trenitaliaからのメールを確認して、バウチャーを印刷しよう

予約が完了したら、登録したメールアドレスに、TrenitaliaからバウチャーがPDFファイルで送られてきます。
このファイルをプリントアウトして、後は、このバウチャーを持って電車に乗るだけです。
このバウチャーには、刻印は必要ありません。車内で車掌さんが検察に回ってきたときに、このバウチャーを見せて、QRコードを読み込んでもらいます。
画像は、私がレッチェからペスカーラまでの、Frecciabiancaを予約したときのバウチャーです。2017年のものなので、現在は仕様が変わっている可能性もあります。
またイタリア現地で、スマホやタブレットを使って予約しプリントアウトできない場合は、PDFファイルをダウンロードした画面を、検札の際に見せるという方法でもOKです。
Trenitaliaで予約が必要な電車の種類は?

Trenitalia(FS)の電車で、事前予約が必須なのは、特急電車にあたるFreccia(フレッチャ)とIntercity(インテルシティ)です。
Frecciaには、「Frecciarossa(フレッチャロッサ)」「Frecciargento(フレッチャルジェント)」「Frecciabianca(フレッチャビアンカ)」と、3種類ありますが、いずれも予約が必要です。
ローマ市街地とフィウミチーノ空港を結ぶレオナルドエクスプレスや、急行電車に該当するRegionale Veloce(レジョナーレ・ヴェローチェ)は、全席自由で、当日に切符を購入するタイプの電車なので、予約不要です。
Trenitaliaのチケット予約はどこでできる?

FrecciaやIntercityの予約購入は、空席さえあれば、発車直前に駅の窓口でもできますし、自動券売機でも購入できます。
ただし、なるべく早い時期に、席数限定の割引切符をオンライン予約すると、通常の切符よりも、かなり割引された価格で購入できます。半額以下の価格で購入できることもあります。
そういったわけで、私はFrecciaやIntercityを利用することが決まったら、オンライン予約で、お得な切符を購入するようにしています。
Trenitaliaの予約割引制度について
Trenitaliaの予約割引の制度は、本当にくるくるくるくる変わります。
私がイタリア旅行の世界に足を踏み入れて9年になろうとしていますが、この9年間で、予約制度の名前は、「amica」→「meno」→「mini」→「economy」と4回変わりました。
ただし、「economy」制度になってからは、数年間、この制度で変わっていません。Trenitaliaも、ようやく腰を落ち着けたようですね。
というわけで、2019年1月現在で行なっている、Trenitaliaの割引制度は「economy」と「super economy」です。どちらとも席数に限りがあり、早い者勝ちです。「super economy」の方が安く、その分条件が厳しい切符になります。
ちなみに割引のない正規の値段の切符は、「base」と呼ばれます。
正規の値段である「base」と、割引切符である「economy」「super economy」との条件の違いは、次の通りです。
日時の変更(※1) | 日時以外の変更(※1) | 払い戻し | 他の便の乗車(※2) | |
base | ○ | △ | △ | △ |
economy | △(※3) | × | × | × |
super economy | × | × | × | × |
○無償で可能
△手数料もしくは差額を支払えば可能
×不可能
※1…変更は、電車の出発時刻までが期限。
※2…出発、到着地、座席クラスなどの、条件が同じ電車を利用すること。予定の電車に乗り遅れたりした際のサービスだと思います。
※3…「economy」の予約変更には、条件があります。
○変更できるのは、一度だけ。
○変更するには、正規の切符(base)の値段との差額を支払わなければならない。
土曜限定の割引切符「2×1 Special Offer」登場!
上記の割引制度以外に、土曜発の電車には、席数限定で、1人分の料金で2人が乗車できるという割引が登場しました。この割引切符の条件は、「super economy」と同じで、変更・キャンセルは不可能です。
シニア割引、ヤング割引はフレッチャカード所有者のみ
Trenitaliaの他の割引として、60歳以上のシニア割引(Senior Da 60anni)、30歳以下のヤング割引(Young Fino 30anni)がありますが、この割引が適用されるのは、フレッチャカード(CartaFRECCIA)に入会して、カードを所持している人だけです。
Trenitaliaの予約についてのQ&A
※回答は、回答した時点(2019年1月)の情報です。また、私の主観による回答もありますので、参考としてご参照頂ければと思います。
- FrecciaやIntercityの予約はいつからできるの?
-
利用したい乗車日の5ヶ月前程度が目安です。たとえば、6月1日の電車を予約したい場合は、1月くらいから予約できます。週単位で管理しているのか、5ヶ月前というのはアバウトで、正確に5ヶ月前というわけではないので注意してください。また、電車によっては、5ヶ月前になってもオンライン予約を受け付けていないことがあります。特に近隣諸国との国境をまたぐ電車の予約開始は遅いことが多いです。
- 予約は一度に済ませた方がいいという噂は本当?
-
これは、サイトリニューアル前は、本当にそうでした。一度予約を完了させてしまうと、次の電車を取ろうとすると、しばらく日にちをおかないと、予約がエラーになってしまうという仕様に、イタリア個人旅行者たちが悩まされていた時代がありました。サイトリニューアル後は、もしかしたら普通に続けて予約が取れるかもしれませんが、私のようにリニューアル前の状況を知っている人は、念のために、今でもなるべく一度に予約を済ませている人が多いのではないかと思います。
- 予約完了するための制限時間が短すぎる気がするんだけど?
-
本当にねえ。短いです。私もよく時間オーバーします。複数の電車を予約する場合は、本予約を入れる前に、先に電車検索して、乗りたい電車を決めておくと、予約時の時間節約になります。
- Trenitaliaの日本語サイトが見つかるんだけど?
-
http://www.trenitalia.jp/のことだと思います。このサイト、確かにTrenitaliaのロゴもあるんですが、本家サイトhttp://www.trenitalia.com/内にあるページではなく、本家で予約を取る際には取られない手数料(€8)が必要になります。日本語で予約できるのは魅力ですが、簡単な英語がわかるなら、本家サイトでの予約も難しくないので、手数料が取られない本家サイトの方がおすすめです。
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