【目次】
私のような節約旅行派が、イタリア旅行でタクシーを使うことは少ないだろうと思っていましたが、いざイタリアに行ってみると、意外と使う機会が多いタクシー。
荷物が多い時の移動や、どうしても他に交通手段がない場合に、タクシーを使うことになります。
このページでは、イタリアでのタクシーの乗り方についてまとめています。
このページに書いてあること
- イタリアのタクシーは「正規のタクシー乗り場から乗る」のが基本
- 流しのタクシーはつかまらない
- 乗車前にだいたいの運賃を確認するのがおすすめ
タクシーでのぼったくり被害を防ぐ方法も書いていますので、ぜひ最後まで読んでくださいね!
イタリアでは「タクシー乗り場から乗車」が基本
イタリアでは日本のように、流しのタクシーを拾う習慣はありません。
道端で空車っぽいタクシーに手を挙げても、停まってくれないので気をつけましょう。
では、どこからタクシーに乗るか?というとタクシー乗り場から乗ります。
空港や鉄道駅・大きな広場などに、オレンジ色に黒字で「TAXI」と書かれたタクシー乗り場の看板があります。
このタクシー乗り場からタクシーに乗るのが基本です!
近くにタクシー乗り場がないときは?
イタリアでタクシー乗り場以外からタクシーに乗りたい場合は、電話でタクシーを呼ぶ必要があります(※最近はスマホアプリで呼ぶこともできます)。
ホテルやレストランでは、スタッフにお願いすればタクシーを呼んでもらえます。
町中からタクシーに乗りたい場合は、近くのバールやタバッキなどのお店で、チップ(€0.5~1程度)を払って呼んでもらうことができます。
ですが、バールではタクシーの電話番号がわからず、断られることもあります。
もし近くにある場合は、観光インフォメーションでタクシーを呼んでもらうのがおすすめです。
観光インフォメーションでは、正規タクシー、もしくは信頼できるサービス業者と連絡を取ってくれるので安心です。
注意したいことがひとつ。イタリアでは日曜日にバールやタバッキなどのお店や、観光インフォメーションが閉まっていることが多いです。
「日曜日は町の中で気軽にタクシーを呼んでもらえないかもしれない可能性がある」ことを、頭に入れておきましょう。
日曜日じゃなくて深夜の話だけど、私はサッカースタジアムの近くでどこのお店も開いていなくて、警察官にタクシーを呼んでもらったことがあります。
往復でタクシーを使いたい場合は?
イタリア旅行中に往復でタクシーを使いたい時に、目的地が小さな町・村の場合や、帰りが深夜になる場合、目的地でタクシーを探すのが難しい可能性があります。
その場合は、行く時に使ったタクシーの運転手さんに、帰りに迎えに来てもらうように約束をしておくと確実です。
私は南イタリアのマテーラや、シチリア島のピアッツァ・アルメリーナでこの方法を使ったことがあります。
たいていは運転手さんが自分の連絡先が書いてあるカードをくれますが、時刻や待ち合わせ場所に誤解がないように、特に時刻は書いて手渡ししておくと安心です。
タクシーでぼったくり被害に遭わないための注意
さて、ここからは「イタリアのタクシーにぼられないための対策」編です。
ナポリやローマなど、大きな観光都市では、観光客がタクシーに法外な値段をふっかけられたという被害を聞くことがあります。
いくつかのことに気をつけておくと、イタリア旅行でのタクシーぼったくり被害は、確実に防げます!
イタリアのタクシーぼったくり被害を防ぐ対策
- 正規のタクシー乗り場から乗る
- 乗車前にだいたいの運賃を尋ねておく
- メーターをガン見する
正規のタクシー乗り場から乗るのは鉄則!
大きな観光都市の空港や駅では、正規のタクシー乗り場にたどり着く前に、「タクシー?タクシー?」と口にしながら、ドライバーが近寄ってくることがあります。
私が客引きタクシーに遭遇したことがあるのは、ローマのフィウミチーノ空港・テルミニ駅、ミラノのマルペンサ空港、フィレンツェのサンタ・マリア・ノヴェッラ駅、ナポリ中央駅です。
このように客引きしてくるドライバーは、正規に認可されていない、いわゆる「白タク」の可能性が高いです。
「白タク」の運転手は、都市で定めている法定料金を守らず、法外な値段を要求してきます。
最悪の場合、危険な場所に連れて行かれることもあるそうなので、絶対に「白タク」に乗ってはいけません!!!
イタリアでは、客引きしているドライバーは無視して、必ず正規のタクシー乗り場からタクシーに乗るようにしましょう。
正規のタクシー運転手は、タクシー乗り場に待機していて、そこから離れて客引きのような行動を取ることはありません。
タクシーに乗る前にだいたいの値段を聞こう!
正規認可されているタクシーに乗車すれば、あまりトラブルはないですが、念のため、行き先を告げたら、乗る前にだいたいの金額を尋ねておきましょう。
「メーターが決めるからわからない」などと答えられてしまうことも多いですが、良心的なドライバーであれば、「だいたいでよいから教えて」と言えば、目安の金額を答えてくれます。
駅からホテルまでの移動であれば、事前にホテルにメールなどで、駅からタクシーで、いくらくらいかかるかを聞いておけば安心です。
ドライバーに、あまりにもかけ離れた値段を言われたら、遠慮せずに交渉を打ち切って、他のタクシーを利用しましょう。
また、「一人○○ユーロで合計××ユーロ」などという料金を言われたときは、そのタクシーを利用しない方が無難です。
イタリアの正規タクシーでは、基本、人数に運賃を掛け算することはありません。(4人以上など、1台に乗車する人数が多い場合、€1程度加算されることはあります。またスーツケースがある場合、正規ルールに則って追加料金を取ることもあります)
メーターやタクシーの料金体系表に視線を向けよう
タクシーが発車したら、運転手がメーターを稼働させているかを目で確認しましょう。
もちろん見ても、メーターの計算の仕方はよくわからないのですが、「メーターをちゃんとチェックしている」という空気を出すことが重要です。
また、車内に町のタクシー料金規定表が掲示されていることがあります。
その表が目に入ったら、よくわからなくても、その料金表を見ているフリをすることは有効です。
イタリアの小都市でのタクシー利用について
イタリアでは大きな観光都市以外の町へ足を運ぶ場合、タクシーの数が少なくタクシー利用が困難なことがあるので注意しましょう。
特にトスカーナ州の山間部では、タクシーを探すことが難しく、ホテルや観光インフォメーションで、シャトルサービスを個人で行っている人を探してもらうこともありました。
こういった、ホテルやインフォメーションが呼んでくれるタクシーサービスは、正規タクシーではなくメーターがありませんでしたが、良心的な価格設定で、安心して使うことができました。
イタリアのタクシー運転手に英語は通じる?
イタリアの観光地や大都市でタクシーを使う場合、だいたい英語は通じます。
観光客の多くない町のタクシー運転手には、英語があまり通じないことがありますが、金額など、片言の英語は通じるので、あまり心配はありません。
イタリア人はコミュニケーション能力が高いのか、言語が通じてなくても、意図をくみ取ったり伝えたりするのが上手です。
行き先など、上手に伝える自信がない場合は、目的地の名称や住所を控えておいて、運転手さんに示すとスムーズです。
イタリアのタクシー料金の目安について
イタリアのタクシー料金の目安をサクッと説明したいのですが…ちょっと複雑で、簡単には説明できない感じ…。
そこで、別のページ「イタリアのタクシー【料金編】」にまとめましたので、よろしければあわせてご覧ください。
タクシー運賃の支払い方法とチップ
イタリアのタクシーでは、ユーロの現金支払いの他、クレジットカードも利用できます。
…が「イタリアあるある」で、手数料を払いたくないのか面倒なのか「クレジットは機械が壊れていて使えない」と言われることがあります。
イタリアの機械は本当によく壊れるので(使い方が荒い…)ウソでない場合もあります。念のためいくらか現金も持って乗った方がよいです。
イタリアではそれほどチップ文化はさかんではなく、よっぽどお世話になった時以外のチップは不要です。重い荷物をトランクに入れてもらう場合でも、荷物代はルール通りに請求されることが多いです(€1程度)。
タクシー呼び出しアプリは使える?
最近はスマホ等を使い、配車アプリを使ってタクシー利用する観光客も増えてきました。
配車アプリはタクシーを呼び出す場所、目的地、来てほしい時間をスマホ入力できるため、「英語は読めるけど話すのは苦手」という人には使いやすいです。
また、運賃が事前に決定するのでぼったくられる心配が少ないです。
「イタリアで使いやすい」と評判なのはドイツに本社がある「FREENOW(フリーナウ)」。特にローマやミラノなどの大都市では普及しています。
大きな空港や鉄道駅などでは乗り場に待機しているタクシーを利用すればよいですが、タクシーの数自体が少ない地方都市を訪問する場合は、タクシー確保の選択肢を増やすために、配車アプリをスマホにインストールしておくのがおすすめです。
イタリアでのタクシー利用は怖くない!
イタリアでのタクシーの乗り方についてまとめました。
私はイタリアで50回くらいはタクシー利用してきましたが、今まで一度もぼったくり被害に遭ったり、不快な思いをしたことはありません。
イタリアのタクシー利用は「正規のタクシーを利用して値段を事前に確認する」という原則を守れば、普通に安心して利用できます。
「面倒だな…」と感じても、この原則をしっかり守って、イタリアのタクシーを楽しく利用してくださいね!
イタリアでは気さくでおしゃべりな、おもしろいタクシー運転手に出会えることもありますよ!
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- イタリア旅行マニアで今まで9回イタリアに足を運んでいます。何度でもイタリアに行く自分のために、イタリア旅行のマニュアルを作成したのがこのサイトです。
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