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Trenitalia(FS)の電車の種類

イタリアの鉄道路線の多くを占めている「Trenitalia」には、日本の特急・急行・各停のような、さまざまな種類の電車があります。

Freccia(フレッチャ)

日本の「新幹線」に該当するような(厳密な鉄道ファンからは「違う!」と言われると思いますが)、一番速くて、高くて、キレイな電車です。要予約で全席指定。

以前はEurostar(エウロスター/略してES)と呼ばれていましたが、現在は、イタリア語で「矢」を意味する「Freccia」が正式名称です。ただし今でも、電光掲示板などで、「ES」と表示されているのを見ることがあります。

「Freccia」には三種類あって、車体の色で呼び分けられています。ハイテクな順に紹介します。

Frecciarossa フレッチャロッサ(赤色)

「Frecciarossa」は、高架線を走り、イタリアの主要都市をつなぐ高速電車です。たいへんにキレイです。

以前は、1等/2等という区分けでしたが、現在では、4種類もの座席クラスに分かれています。

高価な座席順に、Executive/Business/Premium/Standardとなります。

Businessクラスの中には、より静かな環境で座れる「Area Silenzio」、コパートメント仕様の「Salottino」などが含まれています。

Executiveは食事付き、BusinessとPremiumはウェルカムドリンク付きです。

Frecciargento フレッチャルジェント(銀色)

「Frecciargento」も高架線を走る高速電車。「Frecciarossa」との違いは、首都ローマが発着駅となり、ローマと準・主要都市間を結んでいることです。

座席クラスは1等/2等に分かれていて、1等はドリンクサービスが付きます。

Frecciabianca フレッチャビアンカ(白色)

イタリアの電車

「Frecciabianca」は、高架線路のない地域で、大きな都市をつなぐ電車です。アドリア海側の主要都市間を移動する時は、この「Frecciabianca」を利用する機会が多いです。

座席クラスは1等/2等があり、1等にドリンクサービスが付くのは、北部の一部地域を走る電車のみです。

Intercity(IC) インテルシティ

電車

「Freccia」よりも近距離間を結ぶ特急電車が、Intercity。略称でICとも呼ばれます。要予約で全席指定です。運賃は「Freccia」よりは安く、各駅停車(R、RV)よりは高いです。

座席クラスは1等/2等があります。1等のドリンクサービスは、公式サイトを見る限りなさそうです。

「Intercity」には、個室車両や寝台車両が連結している夜行列車があり、夜行の電車は「Intercity Notte」と呼ばれます。

Express(E) エクスプレス

数は少ないですが、英語で「急行」を意味する、「Express」という電車のカテゴリーが存在します。

ローマのフィウミチーノ空港とテルミニ駅を結ぶ「Leonardo Express」が、この「Express」に当たります。座席指定は、今のところ不要です。

Regionale Veloce(RV) レジョナーレ・ヴェローチェ

「Regionale Veloce(レジョナーレ・ヴェローチェ)」は、直訳すると、「速い各駅停車」。略して「RV」。日本で言えば、準急くらいの位置づけです。

予約不要、自由席オンリーで、切符の値段も各駅停車と同じです。

「Intercity」と、所要時間がほとんど変わらないのに、切符の値段は「RV」の方が格段に安い、ということもあります。

「RV」は「安くて速い子」なので人気があり、路線によっては、混雑していることもあります。イタリアの車両は中央、前方が混みやすいので、座席が見つからない場合は、後方まで探してみましょう。

Regionale (R) レジョナーレ

イタリアの電車

「Regionale(レジョナーレ)」は、各駅停車です。略称は「R」。予約不要、全席自由です。

とことこと走って、マイナーな駅にも停車する、とっても親しみの持てる電車ですが、イタリア旅行で、ごくごく近距離を移動することは少ないので、あまり使う機会はないかもしれません。

この「Regionale」、昔は「安くて遅いオンボロ電車」というイメージでしたが、最近は様子が代わってきました。

2017年の旅行では、私が目撃した限りでは、ヴェネト州、エミリア・ロマーニャ州では、州がTrenitaliaとコラボした感じの、非常にハイテクで美しい電車が、なめらかに走っておりました。

ただし、姉の意見では「今は作ったばかりでキレイだけど、3年も経てば、落書きされてオンボロ電車になってるよ」。…むむっ…そうかもしれない…。

この記事を書いた人
辺獄
辺獄イタリア旅行マニア
イタリア旅行マニアで今まで9回イタリアに足を運んでいます。何度でもイタリアに行く自分のために、イタリア旅行のマニュアルを作成したのがこのサイトです。