【目次】
「イタリアで鉄道切符を購入する」というのは、それほど難しいミッションではありません。
それでも、日本との違いに戸惑うこともありますし、小さな町では、切符を売っている場所が見つけられないこともあります。
イタリア個人旅行で鉄道を使う場合は、現地での切符購入について、ノウハウを知っておきましょう。
ここでは、イタリアの主要鉄道であるTrenitalia(トレニタリア)の切符について解説します。
イタリアで鉄道切符はどこで購入する?
イタリアで鉄道切符を購入できる場所はいくつかあります。
- 駅の窓口
- 自動券売機
- 売店(タバッキ・エディコラ)
- 旅行代理店
旅行者にとって簡単な方法から順に紹介します!
駅の窓口
一番簡単なのが、駅の切符売り場窓口で係員さんから切符を買う方法です。イタリア語で切符売り場は「Biglietteria(ビギェッテリア)」です。
駅員さんに伝えたいことは3つ!
- 目的地
- 人数
- 片道(ソロ・アンダータ)か往復(アンダータ・エ・リトルノ)か
日帰り旅行をする場合は切符を往復で買っておくと便利!
駅の切符売場では、たいていの場合クレジットカードが使えます。
注意したい点としては、イタリアの切符売場窓口は長蛇の列ができていることがある(しかもちっとも進まない!)ので、乗りたい電車がある場合、早めに駅に到着しておきましょう。
またローマやミラノなどの大きな駅では、「Freccia(高速列車)」の切符を販売する窓口と、それ以外の切符を販売する窓口が分かれていることがあります。このような場合は、列に並ぶ前に表示があるので確認しましょう。
切符売り場の窓口が開いている時間に注意
切符売り場の窓口は、ローマやミラノなど大都市では遅い時間まで開いています。
ですが、利用者が少ない小さい駅では、日本人の感覚では信じられないくらい短い時間しか開いていないことがあります。
たとえば、観光地としては有名なウンブリア州のアッシジは、駅の窓口は土日は閉まり、平日も午後1時~5時までしか開いていませんでした(2010年)。窓口自体はあっても、終日開いている様子が見られない(!)駅も見たことあります…。
窓口で切符を買いたい場合は、窓口の開いている時間を調べておきましょう。
窓口の営業時間はだいたい窓口のどこかに書いてあります…が、書いてないこともありましたっ!
鉄道切符は駅の窓口以外でも購入できますので、「開かずの窓口」だった場合は、他の購入方法にトライしましょう(するしかない)。
自動券売機
イタリアのほとんどの駅には、日本の駅と同じように自動券売機があります。
窓口が長蛇の列になっている時や、窓口が閉まっている時には、この自動券売機を利用するしかないこともあります。
英語でも操作ができるので、余裕を持ってじっくり操作すれば、切符を購入するのはそれほど難しくありません。
クレジットカードが使えることが多く、クレジットカードしか使えず現金利用できない券売機を見たこともあります。
日本人はこういったターゲットにされやすいので、私はなるべく自動券売機を使わずに、窓口で切符購入するようにしています。
駅併設のタバッキ・エディコラ・バールなどの売店
「小さな駅の切符売り場窓口は閉まっていることが多い」とに書きましたが、切符売り場がよく閉まっている駅では、その代わりとでもいうように、駅の売店で鉄道切符を購入できることが多いです。
窓口がクローズしていて自動券売機を利用したくない場合は、ダメ元で、駅に入っている売店に、鉄道切符を購入できないか尋ねてみましょう。
このような売店では、出発駅・到着駅が明記された横長の切符ではなく、移動する距離の長さだけが記された、比較的小さめの切符を渡されたことがあります。
「本当にこれで乗れるのかな…?」と不安になりましたが、ちゃんと乗車できました。
ちなみに、この小さな切符にも刻印するスペースがあり、刻印が必要でした。
旅行代理店
「どこにも鉄道切符を売っている店が見つからない!」という場合に、今まで常に最後の砦となってきたのが、旅行代理店です。
旅行代理店での鉄道切符購入は、今まで2回経験したことがありますが、2回とも特に手数料は取られませんでした(取られる場合もあると思います)。
2回ともA4の紙にプリントしたバウチャーを受け取りました。日付と電車が指定されていたため、刻印は不要でした。
旅行代理店は、町中でやみくもに探しても、なかなか見つからないです。
他に鉄道切符を購入できるお店が見つからない場合は、観光インフォメーションや、地元の人に、近くに旅行代理店がないか教えてもらいましょう。
オンラインでの切符購入もできる!
Trenitalia(トレニタリア)の鉄道切符は指定席がある特急電車の切符は今までもオンライン購入できましたが、指定席のない普通列車(Regionale=レジョナーレ)の切符もオンライン購入できるようになりました。
オンライン購入した場合は切符の刻印の代わりに、web上でのチェックインが必要です。
オンライン購入できるようになったことで、鉄道切符の入手に困る可能性はかなり少なくなったかなと思います。
便利になりましたな~。駅の窓口の長蛇の列も、少し改善されるかもしれませんね。
予約不要の各駅停車(R/RV)の切符は購入当日限り有効に変更!
Trenitalia(トレニタリア)の切符購入のルールとして、予約がいらない各駅停車のチケットは購入した当日にしか使えないというものがあります(※紙の切符に適用されるルールです)。
鉄道の切符が当日限り有効というのは、日本人から見ると「当たり前じゃない?」という感覚ですが、実は2016年頃まで、イタリアの鉄道切符は乗車しない日でも購入でき、刻印しない限り、2ヶ月以内であればいつでも使用することができたのです。
私は昔は、旅行の時間節約&切符を確実にゲットしておくために、旅行に使う予定の鉄道切符は1つの窓口でまとめて一気に購入していたのですが、この一括購入はできなくなりました。
さて。チケットが購入当日のみ有効ならば、刻印は不要になりそうなものですが、刻印は今でも必要です。
何でだろう…と思いますが、おそらく「刻印後の切符は4時間有効」というルールがあるからでしょうね。この「4時間ルール」は、4時間内であれば目的地までの間の駅での途中下車ができるというルールです。
イタリアの鉄道チケットの見方
イタリアの鉄道切符の見方を確認しておきましょう!
こちらは、3月17日に購入した、パドヴァからフェラーラへの一人分の切符です。
①人数 | 二人分の切符を購入すると、ここが「2」になっている切符を1枚渡されることもあれば、「1」になっている切符を2枚用意される場合もあります |
②日付 | 切符を利用できる日。17/03/17は17日/3月/2017年を表しています。日/月/年の順 |
③出発駅と到着駅 | パドヴァ(PADOVA)からフェラーラ(FERRARA)行き |
④座席クラス | 各駅停車はほとんど2等のみ |
⑤値段 | EURはユーロ(€)のこと |
⑥刻印スペース | 下の方にもじゃもじゃっと何かがあるのが刻印した跡です |
切符の内容とお釣りはその場で確認を!
私は、初めてのイタリア旅行で、フィレンツェからピサに行く往復切符を間違えて購入してしまったことがあります。
二人分の切符を購入したはずが、三人分の切符を渡されてしまい、料金も三人分払ってしまいました(しかも往復)。後から見ると、切符の人数を表す欄が(画像の①)、2ではなく3になっていました。
ピサ駅、フィレンツェ駅両方で返金を訴えてみましたが、ダメでした。Trenitaliaの各駅停車切符は返金・交換はできません。
切符を購入したその場で、切符に表示されている人数・行き先・値段は最低限チェックし、間違いがある場合は、購入したその場で申し出ましょう。
お釣りの間違いにも後からは応じてくれないので、後ろに他の人が待っていても、その場で確認してから窓口を離れるようにしましょう。
日帰り遠足の場合は往復でのチケット購入を!
宿泊した都市から周辺の町に日帰りで行く場合は、往復でチケットを購入しておくと安心です。
チケットを往復購入した場合は、往路で復路のチケットに刻印しないように注意してください。
初めてのイタリア旅行の時に私がやらかしました。
この時はまだ刻印が6時間有効だったので、6時間以内に戻ってきたためセーフでした。
現在では刻印の有効期限は4時間です。間違えて往路で刻印してしまうと、帰りのチケットとして使えなくなるかもしれないので気をつけて!
イタリアの鉄道切符の買い方まとめ
- イタリアでの鉄道切符は駅の窓口購入がおすすめ
- 窓口が開いてない時は自動券売機、駅の売店、旅行代理店で買えることも
- オンラインで各駅停車切符購入ができるようになった!
- 切符は乗車する当日に購入する
- 切符を購入したら人数・行き先・運賃のチェックを!
- お釣りもその場で確認することを忘れずに
- 日帰り旅行は往復での切符購入が便利
- 往復で切符を購入したら往路で復路の切符に刻印しないよう注意!
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