【目次】
「イタリア旅行の一番の楽しみはお買い物!」という方もいるでしょう。
イタリアでお買い物する際に気をつけたいのが、イタリアでのお買い物マナーです。
イタリアでのショッピング中に、「イタリア人スタッフの感じが悪く不愉快な思いをした」という話をたまに聞きます。
確かにイタリア人の接客は、日本ほどていねいではないことがあります。
ですが、あまりよい接客を受けられなかったのは、日本のお店と同じような感覚で買い物をして、知らずにマナー違反をしてしまっていたせいだったという可能性も。
イタリア旅行に行く前にイタリアのお買い物マナーについて予習して、旅行中は気持ちよくお買い物しましょう!
「イタリアの買い物マナー」の要点
- 大原則は「イタリアでは店員と客が対等」
- 入店時と退店時にあいさつする
- 品物にむやみやたらに触らない
イタリアでは「お客様は神様」ではく店員と客は対等
イタリアのお買い物マナーは、たった1つの大原則がベースになりますので、まずコレを頭に入れておきましょう。
それは、イタリアは「お客様は神様」として扱われる日本と違って、顧客至上主義ではないということです。
イタリアに限らず、「個人」という概念が確立されている西欧のほとんどの国では、一人の人間どうしとして店員と客は対等な立場です。
そのため、来店している客に、少々の迷惑行為があっても、店員の方が目をつぶる日本の感覚とは違います。
「これくらい客なんだから大丈夫だろう」という振る舞いをすると、イタリアの店員は不快感を隠しません。
相手が日本人観光客だと、言葉が通じないと思って注意をしないことがあるので、そういった場合は「なぜか不快な接客をされた」という感覚だけが残ってしまうのです。
注意しよう!
イタリアでは店員と客は平等!
イタリアでの買い物マナー【実践編】
店員と客は対等という大原則に従って、具体的に、イタリアのお店ではどう振る舞えばよいか、日本と違う点を中心に見ていきましょう。
イタリアではお店に入るときは簡単に挨拶を!
日本人旅行者が、悪気なくやってしまうマナー違反でよくあるのが「店に無言で入る」です。
日本では、入店時に「いらっしゃいませ」と言われて、わざわざ言葉を返す人はほとんどいませんよね。店員の方も、挨拶を返されることを期待していません。
ですが、イタリアでは入店の際に軽く挨拶するのが基本です。
無言で、店員とも顔も合わせずに店に入ってくる日本人客が、イタリアでは奇妙に見えてしまうのだそうです
ブランド店や高級レストランならていねいな挨拶である「ブオンジョルノ」、バールや駅の売店などでは簡単に「チャオ」と一声かけてからお店に入りましょう。
ただし「ブオンジョルノ」はランチ以降は使わない挨拶。よくわからない時は「チャオ」もしくは英語の「ハロー」でもじゅうぶんです。
店に入る際に近くに店員がいない時は、わざわざ大声で挨拶しなくても大丈夫です。店内に入って、店員を見つけて目が合った時に声をかければよいです。
この挨拶マナーの例外は、大型のスーパーマーケット。
大型スーパーでは、レジを打ってもらうスタッフには軽く「チャオ」と声をかけますが、入店時や、店内の品出しをしている人に対する挨拶は、現地の人たちも省いています。
イタリアのスーパーでの買い物方法についてはこちらの記事をどうぞ。
退店時にも「グラツィエ」「サンキュー」などと挨拶するのをお忘れなく!何も買わなかった場合でも軽く挨拶しましょう。
お店の商品にはむやみやたらに触らない
これはちょっと一概には言えない部分もありますが、イタリアのお店では、客が勝手に品物に触ることを嫌がられることがあります。
工房やアトリエに併設されている、手作り品を販売する店ではこういう傾向が強いです。
とは言っても、それほど値段が高くない商品は手にとって触っても問題ないです。心配な場合は触ってよいかお店の人に尋ねるのがよいでしょう。
お店の人と話すのは緊張するかもしれませんが(私も今でもそうです)、イタリアはコミュニケーションが基本の国。ささいなことでも会話を交わすことで関係がスムーズになります。
- ビニールがかかっている商品は基本的にはさわってもOK
- 箱や袋入りのお菓子、化粧品、本やポストカードなど量販されている品物はさわってOK
- 生の野菜や果物を購入するときに、近くにビニール手袋が用意されている場合はそれを利用して触る
手に取った商品は元の場所に戻す
これは当たり前のことといえば当たり前なのですが、日本の売り場は、お客さんが多い店だと客が商品を元に戻さずに、荒れていることがありますよね。
それに対し、イタリアではお店の売り場が乱れていることはあまりないです。
まだ購入していないお店のものは大切に扱い、触ったら元の場所に戻すようにしましょう。
値段の話は積極的にしてOK
日本人は、あまり値段の話を大っぴらにするのを好まない傾向があります。
この感覚はイタリアではあまり必要ありません。値段がついていない商品の価格は積極的に尋ねましょう。
ちなみに値切り交渉は、あまりイタリアで見ることは少ないです。
ただし、商品に傷があったりする場合はディスカウントを訴えて大丈夫です。イタリアは個人経営のお店が多く、その場で店主さんが判断できることが多いです。
まとめ
イタリアの買い物マナーの大原則は「店員と客は平等」。
この原則を踏まえて守りたいルールは…
- 入退店時に軽く挨拶をする
- お店の商品をむやみにさわらない
- 手に取った商品は元の位置に戻す
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