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イタリア旅行を計画して、イタリア旅行のガイド本を読んだりイタリア語の学習をしていると、目にすることが多いのが、日本人には耳慣れない「タバッキ(Tabacchi)」という単語です。
イタリア人の立ち飲みカフェである「バール(Bar)」は、だいぶ日本でも名を知られてきましたが、「タバッキ」は、イタリアに行ったことのない方は、あまりなじみのない言葉ではないでしょうか。
「タバッキ」はこまごまとしたものを売っている「何でも屋」で、イタリア旅行中に利用する機会もあるかもしれません。
このページでは、旅行者にとっての「タバッキ」の使い方と、タバッキとよく似ていて、私が昔は同じだと思っていた「エディコラ(edicola)」というお店との違いも説明します。
「タバッキ(tabacchi)」とは何?

タバッキは正式には「tabaccheria(タバッケリア)」といい、「tabacchi(タバッキ)」は略称です。「コンビンエンスストア」と「コンビニ」の違いのようなものです。
「tabaccheria(タバッケリア)」を直訳すると「タバコ屋」です。タバッキでは実際にタバコを販売していますが、タバコは扱っている商品のほんの一部です。

タバッキで売っているもの
- バス切符
- キャンディ・チョコレートなどの軽いお菓子
- ペットボトル飲料
- サッカーくじ
- タバコ
- 軽い日用品
- 公共料金の振り込み
- お土産(観光地のみ)
- 観光共通カード(地域による)
- 鉄道切符(近くの鉄道駅が無人の場合)
タバッキではお菓子やペットボトル飲料を販売していますが、喫茶営業はしないのが基本です。
中にはタバッキとバールが併設されていて、エスプレッソを飲んだりパニーノを食べられる「タバッキ・バール」という形態のお店もあります。
タバッキは青地に「T」の看板が目印!

イタリアでタバッキを見つけるのは簡単!

タバッキの目印は、青地に白いTの文字が書かれた看板です。Tはもちろんタバッキの頭文字!
このTの看板は鮮やかな青色のものが多いですが、紺色の渋い色にTが入っているものもあります。
Tの看板がないタバッキもありますが、その場合でも「TABACCHI(タバッキ)」と分かりやすく書いてあります。

こちらはおなじみのTの看板はありませんが、そのまんま「TABACCHI(タバッキ)」と書いてあるタバッキ。
イタリアではバールも「BAR」と書かれていることが多く、お店が見分けやすいです。
タバッキの営業時間はコンビニほど長くない!

タバッキは「イタリアのコンビニ」と言われることもありますが、現地に行ってみるとコンビニとはちょっと違います。
まず、営業時間がコンビニとは違います。24時間営業のタバッキはほとんどありません。
24時間どころか、夜7、8時くらいには閉まるタバッキがほとんどです。小さな町では、夕方5時くらいに閉まることもあります。
タバッキは個人経営のお店がほとんどのため、スタッフ一人で営業している場合はシフト制にできないため、お昼休み中はガッツリ閉まっていることもあります。
また、タバッキはコンビニほど豊富な品揃えではありません。

観光客がタバッキで購入するものといえば、バス切符、ペットボトル、お菓子くらいかなあ…。
タバッキはコンビニのように「いつでも何でも」買えるお店ではないので注意してください。
タバッキでは英語は通じる?

タバッキは観光客向けのお店ではなく、地元民の利用がほとんどです。
そのため、あまり英語が通じないタバッキもあるので注意しましょう。
ただし、観光地にあるタバッキは観光客に慣れていて、バス切符の購入などはスムーズにできます。
タバッキでトイレは借りられない

タバッキは販売客にトイレを開放していないことがほとんどです。
イタリアではトイレ利用に使われるのはバールです。トイレ休憩したいときはバールを探しましょう。

タバッキがあるような場所には、近くにバールもあることが多いです!
「エディコラ(edicola)」はキヨスクに似ているお店

イタリアには、タバッキとよく似たお店で、「エディコラ(edicola)」というお店があります。
エディコラは、日本語訳だと「新聞売店」「新聞スタンド」などと呼ばれ、新聞や雑誌を最前面に置いて販売しているお店です。
エディコラの多くは鉄道駅の中か路面に独立した形で建っています。タバッキより規模が小さく、対面販売になります。

こちらは路面店のエディコラです。
エディコラは、日本のキヨスクに似ています。新聞だけでなく、軽いおやつ類、ペットボトル飲料なども置いています。
エディコラでは市内のバス切符を購入できることが多いですが、タバッキと違って、長距離バスの切符や鉄道切符はほとんど扱っていません。
面白いのは新聞や雑誌以外に、コミックが置いてあることがあります。

イタリアでは雑誌・コミックは本屋さんに置いていません。エディコラで買います。
エディコラは、駅構内や路面にあるため、扉から入店しなければならないタバッキより、買い物をしやすい雰囲気があります。
観光客がお世話になることが多いのは、タバッキよりエディコラの方かもしれませんね。

「エディコラでもタバッキでもある」というお店もあります。こちらのお店は見た目はタバッキですが、新聞や雑誌類を多く扱っているのでエディコラでもあるんですね。
まとめ

- タバッキはイタリアの「何でも屋さん」
- 観光客はバス切符購入のために利用することが多い
- 青地に「T」の看板が目印
- コンビニほど営業時間が長くないので注意
- 観光地でない場所のタバッキでは英語が通じないことがある
- タバッキでトイレは借りられない
- 「エディコラ」はタバッキよりも小規模で新聞や雑誌を前面で販売しているお店
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- イタリア旅行マニア
- イタリア旅行マニアで今まで9回イタリアに足を運んでいます。何度でもイタリアに行く自分のために、イタリア旅行のマニュアルを作成したのがこのサイトです。
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