【目次】
イタリア旅行に行く方の中には、「イタリアの一番のお楽しみはお買い物!」という方もいるでしょう。
イタリアで一定以上のお買い物をすると、免税手続きをすることで、結構な額のお金が返ってきます。
免税手続きはそれほど難しくありません。返ってくるお金は、ぜひ返してもらいましょう!
このページでは、免税金額を受け取るための手順と、イタリア旅行における免税の基本事項について解説します。
イタリアでの免税の手続きの手順
イタリア旅行での、免税手続きの手順を解説します。そんなに難しくないので、大丈夫です!
1.購入したお店で免税手続きの書類をもらう
商品を購入する際に、お店で免税手続きの書類を作ってもらいます。
お店の入り口に「TAX FREE」を掲げているお店では、書類が準備されていて、店員も手続きに慣れていることが多いです。
「TAX FREE」と書いてないお店でも、手続き書類を持っていることがあるので、お買い物の前にスタッフに聞いてみましょう。
書類を作る際は、パスポート番号が必要になります。パスポートの番号が書いてあるページのコピーでよいので、持っていきましょう(お店によっては本物のパスポートを求められる可能性はありますが、たいていの場合はコピーでOKのようです)。
また、書類と一緒に、購入したレシートも必要なので、もらうのを忘れないようにしましょう。
2.出発空港で税関スタンプをもらう
イタリアを出国する際に、空港の税関の専用カウンターで、書類に税関スタンプを押してもらいます。
この際必要なのは、店でもらった免税書類、レシート、未使用・未開封の商品、航空券です。
私が手続した際は、商品の提示は求められませんでしたが、見せるように言われる可能性があるので、購入した商品をスーツケースに入れて機内預けにしたい場合は、荷物を預ける前に税関スタンプをもらいに行きましょう。
「税関」はイタリア語で「dogana」「dogane(複数形)」、英語で「customs」です。
チェックイン手続きと税関スタンプの順番は?
さて、税関スタンプをもらう際に、「航空券が必要」と書きましたが、私がフィレンツェ空港で手続きしたときは、eチケットの控えでOKでした。
そのため、チェックインして搭乗券を受け取る前に、税関スタンプをもらうことができました。
ですが、空港によっては(もしくは係員によって?)、チェックイン時に発行される搭乗券を求められることもあるそうです。
その場合だと、免税したい商品をスーツケースに入れて機内預けにしたい場合は、チェックインカウンターで搭乗券を受け取る→税関スタンプをもらう→チェックインカウンターに戻って荷物を預けるという、ちょっと効率が悪い手順になります。
また、税関カウンターは、非常に混雑していることもあります。
いずれにせよ、免税手続きがある場合は、余裕をもって空港に行くようにしましょう。
乗り継ぎがある場合はどこで税関スタンプをもらえばよい?
イタリアの免税手続きでは、乗り継ぎがEU内の場合は、最後に出国するEUの空港でスタンプをもらうのが原則です。
しかし、乗り継ぎ空港でスタンプをもらうには、免税商品を機内預けにできないので(スタンプをもらう際に現物が必要)、荷物が増えますし、乗り継ぎ時間が少なくて手続きする時間が取れないこともあります。
そういったこともあってか、イタリアを離れる時に、イタリアの空港で免税手続きができることが多いです。
私は、フィレンツェからパリ経由で日本に帰る際に免税手続きをしましたが、お買い物をしたお店のスタッフさんから、パリの空港の免税カウンターは混んでいるので、フィレンツェの空港で手続きをした方がよいとアドバイスされました。
確かにオフシーズンということもあって、フィレンツェの免税カウンターはすいていて楽々でした。
払い戻しカウンターで免税金額を返還してもらう
書類に免税スタンプをもらったら、いよいよお金を返してもらいます。
空港では、免税カウンターの近くに、払い戻し(Refund)デスクがあり、そこで現金(ユーロ)で返してもらうのが、一番簡単な方法です。私はこの方法で受け取りました。
旅行の最後に現金のユーロをもらっても困るという人もいるかもしれませんが、逆に、ここでユーロを受け取ることを想定して、最後に空港でお土産を購入するという手もあります。
他に、クレジットカード番号を記入して、クレジットカードに返金してもらう方法もあります。
クレジットカードに返してもらう場合は、デスクの行列に並ばずに、書類に必要事項を記入して、払い戻しデスクの近くに設置してあるポストに投函して、返金してもらうのを待つこともできます。
ただ、書類に不備があると、返金がうまくされない可能性があるので、それほど大金でなければ、現金で受け取る方がずっと楽でおすすめです。
「払い戻し」はイタリア語で「rimborso」「rimborsi(複数形)」、英語で「refunds」です。
そもそも免税(tax free)とは何ぞや?
ワタクシは全くこういうことのド素人なのですが、日本でも「消費税」があるように、イタリアでも、購入する商品には「VAT」という税がかかっています。
「VAT」は、消費税に似ている税です(厳密には違うらしいですが)。
国内で消費することを前提にかけている税なので、イタリアで購入した商品を、イタリアで使わずに日本に持ち帰る際は、この「VAT」が免除されるということのようです。
「じゃあ、最初からお店で税を取らなきゃいいんじゃない?」と思いますが、そこは人間性悪説。
ちゃんと「イタリア国内では使わなかった」ということを証明するために、使っていない品物を出国時に空港で見せて、税を返してもらうという手順になります。
極論言えば、板チョコ一枚でも、イタリアで購入して、イタリアで食べずに日本に持ち帰った場合、税は免除されてしかるべきなのですが、さすがにこんな細かいものまで税を返金していられないので、免税には金額の下限が設定されています。
イタリアで免税される金額は155ユーロ以上!
そんなわけで、免税してもらえる下限の金額は、イタリアでは€155と決まっています(細かく言えば€154.94)。日本円にすると、€1=125円の計算で2万円くらいです。
注意が必要なのは、同じお店で同じ日に一度に€155以上の買い物をする必要があるということです。
1枚のレシート金額が€155以上となっているので、お店によってはレシートの合算はできないかもしれません。支払いはなるべく一度に済ませておくのが無難です。
ちなみに、イタリアでは本にはVATがかからないので、本は免税対象じゃないそうです。細かい情報ですが、本は免税対象にはなりませんが、同一店舗の買い物金額の合計には含むことができます。
他に車・ガソリンは免税されないそうです。
イタリアで免税手続きをすればどのくらい返ってくるの?
さて、気になる返還金額。少ない金額なら、わざわざ面倒な手続きはしなくていいや、と考える方もいるでしょう。
イタリアの免税手続きでは、購入したものにもよりますが、結構な金額が返ってきます。私も免税手続きをした際に、思いがけない金額のお金が戻ってきて嬉しかったです。
ファッション類、ガラス製品、アルコール類は驚きの22%還元です!(それだけ税がかかっているということですね)。3万円くらいの買い物で、6~7000円返ってくる計算になります。
他に食品は10%、バジルやオレガノなどのハーブ類は5%、買って帰る人は少ないと思いますが、牛乳・野菜・パンなどの主食に近い食品は4%です。
これだけの率でお金が返ってくるなら、私なら、免税手続きは絶対やっちゃいますっ!
お土産の買い忘れは大丈夫?
私もよくやってしまうのが、お土産の買い忘れ(もしくはお土産として買ったものを、帰りの機内で食べてしまった…)。
「つい、うっかり買い忘れた!」という場合には、帰国してから、お土産をオンライン購入できるサイトを利用するという手もあります→「旅」をテーマにした通販サイト JTBショッピング
便利な世の中になりましたねえ…。
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